塩、水に強く耐久性の高い「サイズ自動選別機」 水産業界の自動化技術で、漬物製造業界の人材不足解決へ 気仙沼の製造会社が、異業界の機械化・省力化に貢献

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気仙沼の機械製造、株式会社藤田鉄工所(代表取締役:米倉工雄、気仙沼市松崎地生85-1)は、水産加工場が集結する気仙沼で長年培ったライン設計、製造、組付け技術を生かして、塩漬けの大根を自動で選別できる「サイズ選別機」を新潟県の大手漬物メーカー「株式会社増子 中条工場」様に納品しました。
水産加工業界の技術を異業種へ


世界で初めてローラー選別機を開発した藤田鉄工所は、生のサバ、イワシ、アジ、サンマを選別して箱詰めするラインの設計・製造の第一人者ですが、日本全体で進む漁獲高の減少にともない、将来を考えた異業種への進出が不可欠とも考えています。
耐塩、耐水性を求めた漬物業界


新潟県の漬物製造大手「株式会社増子」中条工場様からのご依頼を受けて設計・製造したのは、たくあんのサイズ選別機。塩漬けされた大根を扱うラインには、高い耐塩、耐水性が求められますが、長細くて適度な弾力がある塩漬け大根は、条件として魚に似ていました。

高い耐久性

新潟県の漬物製造大手「株式会社増子」中条工場様からの依頼は以前にもありましたが、前回の納品は30年以上前。物理的な仕組みで作りがシンプルな選別機は壊れにくく、水産加工の現場でも入れ替え時期は数十年になります。その強さから、建物を取り壊した際に出る「ガラ」をコンクリートとタイルに分けるラインに組み込まれたこともありました。

比較的低いコストで自動化、省人化

重量選別機は作りが複雑なために高額な投資になりますが、シンプルな設計のサイズ選別機は導入コストを比較的抑えられます。また前者には原料を投入する人の手が必要ですが、後者は全自動で稼働するため、丸々1名~数名の省力化が可能です。

様々な業界ニーズを汲み取りながら作業の機械化を促進し、コストダウンと共に人材不足の悩み解消に貢献したいと考えています。

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