様々な自治体で『地域活性化』に関する取り組みが行われています。
地域活性化とは、地域の経済や社会、文化などの動きを活性化し、地域を維持発展する活動のことを指します。
自治体関係者、経営者など、様々な方と関わる機会が多い地域活性化に関する活動ですが、学生のうちに参加してみたいと考える方も多いのではないでしょうか?
では、具体的にどのような活動を行っているのでしょう。
そこで今回、茨城県行方市(https://www.city.namegata.ibaraki.jp/)でPR支援を行っている株式会社GAROO
(https://ga-roo.com/)は、自治体関係者、大学生(地域活性化に興味がある方)を対象に、「地域活性化の取り組み」に関する調査
を実施しました。
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地域活性化に興味を持った理由は『自分の関わる地域を活性化させたいから』が4割以上
はじめに、地域活性化に興味がある大学生に、興味を持った理由について伺っていきたいと思います。
「地域活性化に興味を持った理由を教えてください」と質問したところ、『自分の関わる地域を活性化させたいから(40.6%)』
と回答した方が最も多く、次いで『日本各地を旅行するのが好きだから(28.9%)』『地域の人と関わることが好きだから(14.7%)』
と続きました。
自身に関わりのある地域を活性化させたいといったことから、地域活性化に興味を持った方が4割以上いるようです。
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地域活性化の取り組みに参加したことがある方は半数以上!メリットは様々な人に出会えるから
地域活性化に興味を持った理由が分かりましたが、実際に地域活性化の取り組みに参加したことがある方はどのくらいいるのでしょうか?
「地域活性化の取り組みに参加したことはありますか?」と質問したところ、『定期的に参加している(6.6%)』『数回参加したことがある(33.2%)』『1度だけ参加したことがある(12.9%)』『まだ参加したことはない(47.3%)』
という回答結果になりました。
参加したことはない方が4割以上いる一方で、半数以上の方は参加したことがあるようです。
では、地域活性化の取り組みに参加したことがある方は、どのような取り組みに参加したのでしょうか?
前の質問で参加したことがあると回答した方に、「具体的にどのような取り組みに参加したことがありますか?(複数回答可)」と質問したところ、『学業を通じたフィールドワーク(58.2%)』
と回答した方が最も多く、次いで『地域おこし協力隊としての取り組み(27.4%)』『地域に根付いたイベント企画(25.6%)』
と続きました。
フィールドワークを受け入れる自治体も多いためか、半数以上の方が、学業を通じたフィールドワークに参加したことがあることが分かりました。
そんな地域活性化の取り組みですが、学生の皆さんは参加するメリットは何だと考えているのでしょうか?
そこで、「地域活性化の取り組みに参加する学生側のメリットは何だと思いますか?(複数回答可)」と質問したところ、『様々な人に出会える(66.4%)』
と回答した方が最も多く、次いで『コミュニケーション能力が磨かれる(57.2%)』『地域理解が深まる(49.4%)』
と続きました。
様々な人に出会えることがメリットと思う方が6割以上いるようです。
また、様々な人と関わることでコミュニケーション能力が磨かれたり、地域のことをもっと理解できたりすることもメリットと思っていることが分かりました。
では、学生向けの地域活性化の取り組みについて、活動するうえで自治体側(企業側)にどのようなサポートをしてもらいたいと思うのでしょうか?
具体的に聞いてみました。
■学生向けの地域活性化の活動でサポートしてほしいこととは
・知識面や技術面でのサポート(20代/女性/埼玉県)
・金銭的な援助や活動する場の提供(20代/女性/青森県)
・その取り組みがあることをもっと広めてほしい(20代/女性/愛知県)
・企画・計画段階でのサポート(20歳未満/女性/愛知県)
・円滑に活動できるような段取りや説明(20歳未満/男性/北海道)
企画や計画する際など知識や技術のサポートをしてもらいたいと思っているようです。
また、金銭面や活動場所の提供といったサポートも求めていることが分かりました。
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フィールドワークを定期的に実施している自治体は半数以上
地域活性化に興味のある大学生の、取り組み参加経験や、活動するうえで自治体側にサポートしてもらいたいと思うことが明らかになりました。
では、大学連携等で学生のフィールドワークを受けれたことがある自治体の割合はどのくらいなのでしょうか?
ここからは、自治体関係者に伺っていきたいと思います。
「今までに大学連携等で学生のフィールドワークを受け入れたことはありますか?」と質問したところ、『定期的に受け入れている(13.9%)』『数回受け入れたことがある(19.5%)』『一度だけ受け入れたことがある(5.8%)』『一度も受け入れてない(60.8%)』
という回答結果になりました。
3割以上の自治体が、数回、あるいは定期的に学生のフィールドワークを受け入れているようです。
では、フィールドワークは定期的に行っているのでしょうか?
前の質問で『定期的に受け入れている』『数回受け入れたことがある』と回答した方に、「フィールドワークは定期的に実施していますか?」と質問したところ、『定期的に実施している(59.5%)』『定期的には実施できていない(40.5%)』
という回答結果になりました。
フィールドワークを受け入れたことのある半数以上の自治体が、定期的に実施していることが分かりました。
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学生向けの地域活性化の取り組み!自治体側のメリットは「斬新な意見を取り入れることができる」が最多
先程の調査結果で、学生のフィールドワークを受け入れた経験や、フィールドワークの実施について分かりました。
では、学生向けの地域活性化の取り組みをすることで、自治体としてどのようなメリットがあると思っているのでしょうか?
「学生向けの地域活性化に関する取り組みを行うことで、自治体側にどのようなメリットがあると思いますか?(複数回答可)」と質問したところ、『斬新な意見を取り入れることができる(52.2%)』
と回答した方が最も多く、次いで『時代に合った若者世代向けの案を取り入れることができる(51.1%)』『学生に自分たちの地域について興味を持ってもらえる(43.9%)』
と続きました。
若者ならではの斬新な意見や、若者世代向けの案を取り入れられるといったメリットを感じているようです。
では、今までに学生から提案されたアイデアが実現したことはあるのでしょうか?
具体的に聞いてみました。
■学生からの斬新なアイデアが実現!
・所有している樹林地を研究場所として利用する(20代/自治体関係者/千葉県)
・商店街でのスタンプラリー(30代/自治体関係者/神奈川県)
・スマホアプリ制作(40代/自治体関係者/福岡県)
・B級グルメイベント(50代/自治体関係者/群馬県)
商店街でのスタンプラリーやB級グルメイベントなど、みんなで楽しめるアイデアが実現されているようです。
地域活性化に向けて様々な取り組みをしているかと思いますが、では、ご自身が住んでいる街の地域活性化に関する課題とは何だと思うのでしょうか?
詳しく聞いてみました。
■住んでいる街の地域活性化についての課題とは
・少子高齢化・人口減少への対応(50代/自治体関係者/福岡県)
・店舗の増加。観光地の開発(50代/自治体関係者/愛知県)
・子育て支援(40代/自治体関係者/兵庫県)
・住民どうしの交流機会がない(50代/自治体関係者/東京都)
少子高齢化や人口減少、子育て支援などの対応が課題と感じているようです。
また、店舗や観光地があまりなかったり、住民の交流の場がなかったりと、街によって様々な課題があることが分かりました。
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地域活性化の取り組みに参加することで大学生側も自治体側もメリットはたくさん!
今回の調査で、半数以上の大学生が地域活性化の取り組みに参加した経験があることが分かりました。
様々な人に出会えたり、コミュニケーション能力が磨かれたりといったメリットを感じているようですが、企画や計画する際など知識や技術のサポートを自治体関係者の方に求めているようです。
一方で、大学連携等で学生のフィールドワークを受け入れたことがある自治体関係者は4割であることが分かりました。
受け入れることで、大学生からの斬新な意見や、若者向けの案を取り入れることができるといった、学生ならではの意見を取り入れられるというメリットがあるようです。
自身の住んでいる街では少子高齢化や人口減少、子育て支援といった様々な課題が浮き彫りとなったことから、これからも率先して地域活性化に取り組む必要があるといえそうです。
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茨城県行方市で学生による地域活性化プラン作りを支援する『株式会社GAROO』
今回調査を行った、自治体のコンサルタント事業を手掛ける株式会社GAROO
(https://ga-roo.com/)は青山学院大学ヒューマン・イノベーション・コンサルティング株式会社、茨城県行方市(https://www.city.namegata.ibaraki.jp/)でPR支援を行っております。
当社は、青山学院大学ヒューマン・イノベーション・コンサルティング株式会社のパートナーコンサルタントとして地方創生の事業推進の役割を担っています。
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行方市での取り組みについて
今回、株式会社GAROOは、青山学院大学ヒューマン・イノベーション・コンサルティング株式会社との連携により、行方市関係人口創出事業に取り組んでいます。
持続的な関係人口創出を目的として、大学生を対象にフィールドワークを実施して参りました。
青山学院大学の学生たちが事前学習や事前調査はもちろんのこと、現地に足を運び、自身の目で見て実際に体験し、地域の声を直接聞き、そして企業が大学生に伴走しながら、行方市の地域活性化を目的としたプランを0から作り上げるという取り組みです。
大学生の斬新なアイデアを生かしつつ、そこに企業ならではのノウハウを提供することで、理想で終わらない実現可能な着地型観光や企画を作って参りました。
2023年2月に行方市の天王崎観光交流センターにて地域活性化プランコンテストを実施しましたが、発表をゴールとせず、発表されたプランの社会実装を目指して継続的に活動に取り組んでいます。
■株式会社GAROO:https://ga-roo.com
■お問い合わせ:https://ga-roo.com/contact/
■行方市HP:https://www.city.namegata.ibaraki.jp/
調査概要:「地域活性化の取り組み」に関する調査
【調査期間】2023年2月22日(水)〜2023年2月24日(金)
【調査方法】インターネット調査
【調査人数】自治体関係者:519人、大学生(地域活性化の取り組みに興味がある方):512人
【調査対象】自治体関係者、大学生(地域活性化の取り組みに興味がある方)
【モニター提供元】ゼネラルリサーチ