日販グループホールディングス、御茶ノ水本社と日販王子流通センターをリニューアル ~“共創と共生”一人ひとりが輝けるオフィス、環境と人に配慮したやさしい物流センターへ〜

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日販グループホールディングス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:吉川 英作)は、従業員の働きやすさ向上と職場環境改善、グループ内ならびに社外パートナーとの共創機会の創出のため、御茶ノ水本社および日販王子流通センター(以下王子流通センター)の一部をリニューアルし、2023年2月20日(月)より順次稼働しております。
■リニューアルの背景・目的(ESGへの取り組み)
 日販グループは、次の世代へ心の豊かさを伝えていくために、サステナブルな社会の実現に向けて、ESGを重視した経営を推進しています。ESG のS(Social)の領域においては、地域・社会貢献といった社外に対する取り組みはもちろんのこと、働きやすさ向上のための制度拡充や各種サービスの導入、社内外のコミュニケーション機会創出といった働く環境づくりにも取り組むことで、企業としてのさらなる成長を目指しています。
 2021年には、グループの先駆けとして、IT事業を担う日販テクシードにおいて、New Normal型ワークスタイルに合わせたオフィスリニューアルを実施しました。ITやツールなどオフィスDXを取り入れ、リモートワークの効率性を追求するとともに、定期的にリアルで集うことによる社内外コラボレーションの活性化やシナジー効果の発揮を促す場に変革しています。こうした取り組みが評価され、2023年2月には、「令和4年度東京ライフ・ワーク・バランス認定企業」の大賞を日販テクシードが受賞しました。
 こういった一連の流れのなかで、日販グループで働く従業員一人ひとりが、より輝き、より高いパフォーマンスを発揮できるようになることを目的として、日販グループのヘッドクオーターである御茶ノ水本社をグループ内ならびに社外パートナーとの共創が生まれる場に、また日本の出版流通を支える王子流通センターを環境や人に配慮したやさしい物流センターに、それぞれリニューアルいたします。
※東京ライフ・ワーク・バランス認定とは、従業員が生活と仕事を両立しながら、いきいきと働き続けられる職場の実現に向けて優れた取り組みを実施している企業を東京都が選定し、広く都民に公表する制度。2008年から実施されて おり、毎年10社前後が認定企業として選出されている。令和4年度は13社が選定され、日販テクシードが最も優れ た取り組みをした企業として、大賞を受賞した。

■リニューアルの概要
【御茶ノ水本社】

 コロナ禍ではテレワークとオフィスワークを併用したハイブリッドな働き方が普及しました。日販グループホールディングスだけでなく、グループ会社である日本出版販売、MPD、日本緑化企画、日販ビジネスパートナーズ、日販テクシードの拠点である御茶ノ水本社では、ハイブリッドワークに適したオフィスの在り方を見直し、新たなオフィスとして7階をデザインしました。将来的には、他フロアのリニューアルも構想しております。

Point.1 自発的な学びやチャレンジを誘発するライブラリー・イベントスペース
 今後の日販グループの成長の源泉となるのは、従業員ひとりひとりの行動力です。自主学習や他者との交流、やりたいことへのチャレンジといった、従業員の自発的な行動を誘発するための環境として、ライブラリーとイベントスペースを導入しました。
 ライブラリーには、従業員自身が選んだ本に加え、本と出会うための本屋「文喫」とブックホテル「箱根本箱」によって選書された本が並びます。アイデア発想・学びの場・従業員同士の交流を促進する場となるだけでなく、社外パートナーに向けた、オフィスライブラリーおよびグリーンレンタルのショールームとしての機能も兼ね備えています。
 イベントスペースは、116名まで収容可能となっており、リアルのイベントやセミナーを開催することができます。また、レイアウトの変更が容易な軽量家具を採用している他、AV機器も完備しており、オンライン形式にも対応しています。

Point.2 グループ内・社外パートナーとの共創を生み出す会議室
 グループ各社の従業員や、社外パートナーの皆様との交流を深めて、共に新たな価値創造を行っていくために、質の高い会議室を設置しました。リアルとオンラインのハイブリッド会議に対応し、マイクスピーカーやワイヤレス接続対応のプロジェクター等のICT機器を備えました。全10部屋ある会議室のうち2部屋には円卓を導入し、より関係性を深めやすい環境を作っています。待合室としても利用できるオープンラウンジには、あえてオフィス家具ではなくDULTONの家具を採用して、くつろいだ雰囲気を演出することで、会議前のアイスブレイクを手助けします。

Point.3 コミュニケーションを活性化させるカフェスペース
 ハイブリッドワークが進むなかでも、チームビルディングには、対面での交流やちょっとした雑談が欠かせません。執務エリアから離れたところにあえて人が集まる場所としてカフェスペースを設けることで、チーム内だけでなく、チーム外の従業員とも偶発的な会話を生み出し、コミュニケーションを活性化させます。コーヒーサーバーやウォーターサーバーの設置はもちろん、従業員の健康的な生活をサポートする設置型社食サービスも導入しました。今後も利用者の要望に応じて、随時機能を拡大していきます。

Point.4 サステナビリティを重視した素材・製品の採用
 リニューアルしたフロアの家具・什器には古紙を再利用した素材や、消耗した部分のみを交換することで長期間の活用ができるロングライフ製品を採用しています。また、カフェスペースに設置したウォーターサーバーにより、従業員のマイボトル活用を促進します。

                                          撮影 鈴木 文人

【王子流通センター】
 出版物を全国の書店様へお届けするために欠かせない機能である王子流通センターでは、毎日約1,000名もの従業員が勤務しています。物流拠点の中枢を担う当センターが、今後も安定して出版流通を担い続けていくため、「働く人に配慮したやさしい物流」「環境との共生」の観点から、食堂リニューアルや屋上緑化などの職場環境整備を実施しています。
 また、リニューアルした食堂や緑化した屋上スペースを活用し、地域住民の皆様との交流を増やすことで、出版流通に関心を持っていただく機会を積極的に作り、より一層開かれた物流を目指してまいります。

Point.1 働く人に配慮したやさしい物流
 新型コロナウイルス感染症拡大のなかにあっても、決して流通を止めることなく、毎日全国に本を届け続けてきました。今後も安定して、その役目を果たし続けるためには、働く人に配慮したやさしい物流に変わっていく必要があります。これまでも王子流通センターでは、2022年にトラック発着バースの予約受付システムを導入したことで、構内におけるトラックの待機時間をおよそ15分以内に短縮するなど、ドライバーにも配慮した改革を行ってきました。
 そしてこのたびのリニューアルでは、王子流通センターで働くすべての従業員が、より快適に働くことができるよう、食堂および休憩所のリニューアルを行いました。今後も、より安全で安心な職場環境を目指して整備を重ね、これからも安定して読者に出版物を届けられるインフラを守っていきます。

Point.2 環境との共生 
 近年、日販グループの物流施設では、CO₂排出量削減に向けた太陽光発電の導入や、脱プラスチックに向けた物流資材の見直しなどを進めています。王子流通センター3号館では、2022年に再生可能エネルギー由来の電力を導入したことで、前年に導入した太陽光発電と合わせて、CO₂排出量ゼロを実現しました。これに続き2023年3月には、ねりま流通センターにも太陽光発電を導入予定です。そしてこのたび、王子流通センター構内に緑地帯を設けることで、環境に配慮した潤いのある物流センターの実現を目指してまいります(2023年4月完成予定)。

                                          (完成予想図)

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