COVID-19などの感染症対策をはじめ、科学的なエビデンスに基づいた施設の清掃や消毒、空気質や水質の管理、緊急事態対策など、利用する人々の健康、安全、福祉に配慮し、高い水準で管理・運営を行っている施設であることが認定されました。
「WHSR」とは、通常時はもとよりCOVID-19などの感染症やその他緊急事態に対しても、施設の管理・運営に関してさまざまな対策を実施していることを示す第三者評価システムです。
WELL認証運営機関のIWBI(International WELL Building Institute)により2020年6月に策定された国際的な評価制度です。
当社は、各種光源、照明器具、光・環境機器(紫外線・赤外線・電子線応用)などの製造及び販売事業を通じて、新型コロナウイルスなどの感染症対策や空間環境の改善を提案しています。
今回の認証取得に際し、当社の照明機器や紫外線除菌装置などを取り入れた対策・運営により、「あかり」と「ひかり」が生み出す衛生環境の有効性と安全性が評価され、自社施設の健康的で安全な環境づくりを実証できました。
今後、空間環境のソリューションを事業展開するうえで、今回の認証取得の活動で得た知見とノウハウを活かし、快適で安全・安心な空間環境を提供してまいります。
- 認証を取得した施設内の取り組み事例
建物エントランスに「WELL Health-Safety RATEDシール」の掲示
「WHSR」評価取得を示すことで、健康や安全に配慮した管理・運営を行っている施設であることを広く利用者に伝える効果があります。
エントランスや会議室・オフィス内での空気除菌、空気循環式紫外線清浄機「AIRLIA」の設置
広い空間のロビーには、大容量の除菌に優れた「AIRLIA +(エアーリア プラス)」と「AIRLIA POWER(エアーリア パワー)」を設置して安全・安心を提供しています。
また各応接室には「AIRLIA(エアーリア)」を設置して、個室内の換気不足や、室内空間の細菌やウイルスなどの滞留の不安を解消します。
1日のスケジュールに合わせて明るさが変化する照明制御
執務室に設けられているコラボレーションエリアでは、天井折り上げのボックスに設置した間接照明で2700K~5000Kまでの調色が可能な照明として、日の移ろいに合わせて光色を変化させ、働く人のサーカディアンリズム(24時間周期の生体リズム)の形成を促しています。
時間帯や外光の変化と連動し、照度に加え、色温度も状況に応じて変化する照明(写真左から5000K / 4000K / 3000K)
感染拡大防止の対策案内と手指消毒液の配置(入口)
- HIKARIUM 概要
岩崎電気「HIKARIUM」は、研究開発・設計の各技術部門を集約した技術開発の中枢拠点です。
「ここから、未来の光がうまれる。」というコンセプトのもと、新たな光を想像する場所としてHIKARIUM(光:HIKARIをうむ:UM)と名付け、2017年10月に竣工しました。
所在地:埼玉県行田市壱里山町1-1
施設規模:鉄骨構造地上4階建、延床面積 6,500m²、建築面積 1,800m²
※竣工時ニュースリリース
研究開発・設計の各技術部門を集約。岩崎電気テクノセンター「HIKARIUM」を竣工
https://www.iwasaki.co.jp/NEWS/release/2017/hikarium.html
- WELL認証
WELL認証(WELL Building Standard®)とは、米国のDelos社が2014年に開発した建築物の空間評価システムです。
建物の設計、建設、運用のほかに「人間の健康」に対する評価を加え“ウェルビーイング※1”に影響を与えるさまざまな項目の測定、審査において一定基準をクリアした空間に対して認証する世界基準の評価システムです。
※1 ウェルビーイング(Well-being)とは「病気ではない」「弱っていない」ということではなく、精神的、肉体的、社会的にすべてが満たされた状態の概念を指します。
WELL認証は、IWBI(International WELL Building Institute)が運営を行い、GBCI(Green Business Certification Inc.)が認証を行っています。
GBCIはLEED認証(環境配慮建築への認証制度)も行っている第三者評価機関です。
WHSRとは、施設の管理・運営に関する世界基準の評価システムであり、COVID-19の流行を受けて新たに設置された基準です。
公衆衛生、環境科学、健康科学などさまざまな分野の専門家による知見を踏まえて設計され、2020年6月に公開されました。