独自の発酵技術で未利用資源を再生・循環させる社会を構築する研究開発型スタートアップの株式会社ファーメンステーション(本社:東京都、代表取締役:酒井 里奈)は、りんごの搾りかすを発酵させて作った除菌スプレー「リンゴだったサニタイザー」を開発しクラウドファンディング (Makuake) にて先行販売を開始しました。
「リンゴだったサニタイザー」は、りんごジュースやシードルを作る過程でどうしても出てしまう搾りかすを回収して、独自の技術で発酵させたエタノールを使用しています。
■開発にかける想い
ファーメンステーションは、2009年の創業から、発酵の力で未利用資源を価値あるものに変え、循環する社会を創ることに邁進してきました。「何かを買うこと、使うことは、社会と関わること。」であると考え、その思いを体現するプロダクトとして開発したのが今回の商品です。本商品を手にしていただくことで、商品の背景にあるストーリーや関わっている人、資源を循環させることの楽しさに触れていただければ嬉しいです。
■「リンゴだったサニタイザー」について
りんごの搾りかすを発酵させて作ったエタノールを使用。
りんごジュースやシードルの加工工程で生まれたりんごの搾りかすを回収し、独自の発酵技術でエタノールに生まれ変わらせています。「リンゴだったサニタイザー」1本(200ml)につきりんご約1.3個分の搾りかすが使われており、廃棄を減らすことに貢献しています。
香料不使用の、やさしいりんごの香り。様々な「除菌」の場面で気兼ねなく使えます。
「シュッ」と吹きかけると、さわやかなりんごの香りが広がります。「香料」は一切使用せず、原材料のりんご自体からの香りを抽出しているのはファーメンステーションの独自技術によるものです。香料だけでなく、その他の添加物も一切不使用。エタノールと水だけでできたサニタイザーは、キッチン周り、子どものおもちゃ、ペット用品など、様々な場面の除菌に安心して使っていただくことができます。
■背景のストーリー
商品の背景には、様々な「循環」のストーリーが広がっています。
食品廃棄を減らす。それだけではなく、商品にまつわる様々な背景を知っていただくことも、社会とのつながりを持つ楽しみだと私たちは考えています。リンゴだったサニタイザーは、原材料になるりんごの搾りかすの調達、発酵プロセスで出た発酵かすの活用など、様々な段階で循環の輪を回すことを前提として作っています。
規格外のりんごは、廃棄されずに循環の旅に出ます。
サイズが不揃いのもの、傷がついたもの、色づきの悪いりんごは、りんごジュースやシードルなどの「加工用りんご」に回されます。加工されたあとの「りんごの搾りかす」は産業廃棄物として処理されますが、私たちはそれを引き取り、発酵させてエタノールにすることで最後の最後まで資源を使い切っています。
製造の過程で出る発酵かすは、牛や鶏の飼料にしています。
発酵させてエタノールを作る過程では、必ず「発酵かす」と呼ばれるものが生まれます。かすとは言いますが栄養も残っているので、私たちはそれを牛や鶏の飼料として活用しています。さらに、その家畜たちの糞は良い堆肥となり、田んぼや畑で作物を育てるために使われます。
■クラウドファンディングでは、「循環」を感じるプレミアムセットを用意。
「リンゴだったサニタイザー」本体に加えて、詰替用ボトル、携帯用スプレー、りんごジュース、ファーメンステーションの取組みを紹介する循環BOOKを付けたプレミアムセットをご用意しました。除菌スプレーとして商品を使うだけでなく、ファーメンステーションが大切にしている「循環の楽しさ」を感じていただけるセットになっています。
本体、詰替用ボトルは環境に配慮して再生PETを使用。ヘッドのスプレー部分は、詰替用ボトルに付け替えることで繰り返し使用することができます。
※写真は製作中のもので、実際の販売内容と変わる可能性がございます。
クラウドファンディングページはこちら:
https://www.makuake.com/project/ringo-sanitizer/
クラウドファンディング開催期間:
2023年3月2日〜2023年5月21日
■実験的プロジェクト「PUKUPUKU POTAPOTA」から生まれたプロダクト
ファーメンステーションの実験的プロジェクト「PUKUPUKU POTAPOTA」では、循環を楽しむことをテーマに様々な人たちを巻き込みながら探究と実験を続けてきました。「リンゴだったサニタイザー」は、そんな取り組みの中で出会った人たちとの関わり合いの中で生まれた商品です。
商品にまつわるストーリーは以下のSNSで発信していますので、ぜひ見ていただけたらと思います。
○公式Medium「PUKUPOTA Journal」
PUKUPUKU POTAPOTAでの実験内容を中心にお届けする「考えながらつくるメディア」です。
アカウントはこちら:https://medium.com/pukupota-journal
○公式インスタグラム「PUKUPUKU POTAPOTA」
発酵や循環、PUKUPUKU POTAPOTAのまわりの「もの」「こと」「ひと」について日々更新。見た目にも楽しくお届けします。
アカウントはこちら:https://www.instagram.com/pukupota/
<B Corp認証とは>
「B Corp認証」は2006年に米国で設立された非営利団体「B Lab」が運営する認証制度です。本制度は、環境や社会への配慮とインパクトの追求、地域性やダイバシティへ配慮した従業員をはじめとするすべてのステークホルダーとの関係性構築、経営の透明性、事業の持続可能性などにおいて優れた、公益性の高い企業を認証する制度です。Patagonia、Allbirds、THE BODY SHOPなど、ソーシャルインパクトを追求しながら広くユーザーに支持されるブランド・企業が認証されています。
本認証の取得にあたり、「ガバナンス」「従業員」「コミュニティ」「環境」「カスタマー」の5つの領域において、提供する商品やサービスを含んだ企業活動全体が総合的に審査されます。「B Lab」が定める評価指標に基づいたBインパクトアセスメントで、80ポイント以上を獲得することが認証取得の要件となっています。
「B Corp認証」の詳細は「B Lab」のホームページよりご確認いただけます。
https://www.bcorporation.net/
<株式会社ファーメンステーションについて>
ファーメンステーションは「Fermenting a Renewable Society(発酵で楽しい社会を!)」をパーパスに、未利用資源を再生・循環させる社会を構築する研究開発型スタートアップです。岩手県奥州市に研究開発拠点兼自社工場(奥州ラボ)を持ち、独自の発酵・蒸留技術でフードロス/ウェイストおよびその他未利用バイオマス由来のエタノールやサステナブルな化粧品原料などを開発・製造しています。これらのアップサイクル原料を化粧品・日用品の原料やその他バイオプラスチック等の産業資材の中間原料として製造販売する原料事業のほか、自社ブランドによるオーガニック化粧品事業、原料提案から製品開発まで一貫して引き受けられる化粧品・ライフスタイル製品等のODM/OEM事業を行っております。また、食品・飲料工場の製造過程等で出る副産物・食品残さなどの様々な未利用資源を活用しアップサイクルすることで、新たな高付加価値の商品を生み出す事業開発を大企業との共創を通じて取り組んでおります。
エタノールの製造過程で生成される発酵粕は、化粧品原料や地域の鶏や牛の飼料として利用し、さらに鶏糞は水田や畑の肥料にするなど、廃棄物ゼロの循環型モデルを構築し、地域循環型社会の形成にも取り組んでおります。
また、地域社会、環境、カスタマー、従業員に対して多面的・包括的な利益を生む事業活動を実践する企業を認証する国際的な制度「B Corp 認証」を取得しています。
会社名 : 株式会社ファーメンステーション
代表者 : 代表取締役 酒井 里奈
所在地 : 〒130-0005 東京都墨田区東駒形2丁目20-2
設立 : 2009年7月7日
事業内容 : アルコール等の化粧品・雑貨・食品向け原料提供/開発、化粧品・雑貨OEM/ODM、未利用資源を活用した事業共創、自社オーガニックブランド事業
自社サイト : https://fermenstation.co.jp/
オンラインショップ : http://www.fermenstation.jp/
共同開発商品紹介 : https://fermenstation.co.jp/collabo/#products
OEM/ODMご案内 : https://fermenstation.co.jp/oem/
このニュースに関するお問い合わせは、下記までお願いいたします。
株式会社ファーメンステーション 安田 Tel:03-6206-9485 E-mail:info@fermenstation.jp