​​​​3月11日、フードトラック駆けつけ隊、豊洲エリアの防災訓練に参加

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日本最大級のモビリティビジネス・プラットフォーム「SHOP STOP」を展開する株式会社Mellow (本社:東京都千代田区 代表取締役社長:石澤 正芳、以下「メロウ」)は、3月11日(土)豊洲西小学校およびオンラインにて開催される地域防災訓練に、フードトラック駆けつけ隊として参加します。フードトラック駆けつけ隊では、キッチンカーの機動力を活かし、平時から地域と連携した防災基盤の構築を行ってまいります。

  • 背景

首都直下地震は30年以内に70%(※1)の確率で起こるといわれており、災害時の備えに対する危機意識が高まっています。なかでも、災害時や長引く避難生活における食の供給に関しては、食材・調理人・設備を整えることが難しく、「あたたかい食事を食べたくても食べられない」といった課題がありました。また、食中毒の懸念や交通規制、受け入れ体制の課題もあり、混乱時に支援を行うことは容易ではありません。

このような実態を踏まえ、災害時に混乱しないために、平時から緊急時に備えることが必要です。キッチンカーは機動力・食材・調理人・設備を兼ね備えており、災害時に必要な要件を満たしています。メロウでは、「困っている人たちを食の力で支援したい」というキッチンカー事業者の想いを形にするために、2019年に「フードトラック駆けつけ隊」(※2)を発足し、2021年に一般社団法人化しました。これは、SHOP STOPに登録する全国のキッチンカー事業者のなかで、災害時の支援活動に賛同する312社を組織し、災害時に支援が必要な先へ、安全にキッチンカーを送り出すための仕組みです。

  • 災害時の機動力が期待されるキッチンカー。平時からの活動が肝

今回防災訓練に参加する、豊洲を含む湾岸エリアの2023年1月SHOP STOPの提供食数は、月間で2.5万食を超えおり、「フードトラック駆けつけ隊」発足後の2020年1月同月比では提供食数は約5倍となっています。

これは、平常時からの活動拠点を拡充し、オフィス・商業施設・マンション・公園等に定期的に出店することで、地域住民にキッチンカーが来ることを広く認知、利用してもらい、災害時に各SHOP STOPの出店場所が炊き出しの活動拠点として機能することを想定した、仕組みづくりを行う取り組みです。

平時から豊洲等の臨海エリアに出店しているキッチンカーの様子。商業施設、オフィス、マンション、公園等に出店中平時から豊洲等の臨海エリアに出店しているキッチンカーの様子。商業施設、オフィス、マンション、公園等に出店中

  • 地域と連携した危機への備えを強化

今回、こうした地域と連携した危機管理強化を目的に、豊洲五丁目マンション自治会をはじめとした住民団体、および豊洲スマートシティ推進協議会が開催する豊洲地域の防災訓練に、フードトラック駆けつけ隊として参加します。実際にフードトラック駆けつけ隊は軽食を提供し、地域住民に対して災害時のキッチンカーの役割についてのデモンストレーションを行います。

また、首都直下地震などでは帰宅困難者が450万人を超えると想定されており、東京都では帰宅困難者の「一時滞在施設」の整備が進んでいます。今後、メロウは清水建設株式会社と連携し、オフィス・商業・ホテル複合ビル「ミチノテラス豊洲」における災害時のキッチンカー出動マニュアルを整備し、地域との危機管理対応の連携をますます深めてまいります。
メロウは今後も、モビリティ起点でアップデートされる豊かな未来の街づくり、各地域のレジリエンス強化の取り組みを進めてまいります。

  • メロウ 代表取締役社長兼CEO/一般社団法人フードトラック駆けつけ隊 代表理事 石澤のコメント

私は、東日本大震災の際、キッチンカー事業者のみなさんの「困っている人を食の力で支援したい」という想いにふれました。この想いこそが、避難生活で苦しい想いをしている人々への希望になると思い、避難所への支援を申し入れました。しかし、当時はキッチンカー自体の認知度も低く、災害の混乱が続くなかで受け入れ先を探すことは困難を極め、実現することができませんでした。こうした背景で結成したのが「フードトラック駆けつけ隊」です。実際に、初めての活動となった2019年の台風15号による千葉県大規模停電の際は、キッチンカー事業者の方々の意思決定スピードと、あたたかい想い、呼びかけた日の夕方には現地で食事提供を行うことができた機動力に、驚きと尊敬の念を抱くばかりでした。

被災地での「あたたかいご飯が食べたい」という想いと、フードトラック駆けつけ隊の「あたたかく、おいしいご飯をお届けしたい」という想いをつなげ、ご賛同いただく企業、連携させていただける自治体などのご協力も得ながら、災害時の支援体制を構築してまいります。そして、モビリティを活かした安心して過ごせる社会づくりに貢献したいと考えています。

  • 豊洲五丁目マンション自治会 小山様コメント

豊洲エリアは地区内残留地区のため、風水害や地震等の災害に際してほとんどの方が「在宅避難」となります。しかしこれほど多くの住民の皆さんが一斉に、しかも長期に在宅避難するということは誰も経験したことがありません。そこで今回の地域防災訓練では大規模な地震が起きた場合を想定し、発災後の時間経過とともに、どのような事態が起こりうるのかイメージしていただくとともに、事前の備えとして何が必要なのか、また備えはできているのか等を自己チェックしていただくことをテーマにしました。

日頃の備えとしてまず重要なのは食料品の確保です。しかし一世帯に一週間分の水や食料を確保するスペースはあるでしょうか?また居住者全員分の備蓄を一括して行っているマンションは少ないともききます。
このような状況で、発災時はともかく数日を経て、そろそろ食糧がなくなり、疲労も重なってきたときに、すぐ近くにキッチンカーが来てくれることはとても大きな支えになるはずです。
豊洲エリアではキッチンカーが身近な存在となりつつあります。いざというときに、在宅避難時、拠点避難所等でどのような連携ができるのか、今後も対話を深めていきたいと思っています。

  • 避難訓練に参加するフードトラック駆けつけ隊 「Caffe Latte」藤森様コメント

私はフードトラックを始めて18年目になりました。フードトラック駆けつけ隊に参加したのは、ここまで続けてこられた恩返しの気持ちもありますし、東日本大震災の時に何も出来なかったので、災害があったら直ぐに動くと考えていました。

フードトラック駆けつけ隊として参加した2019年の千葉県の大規模停電の支援時は、ランチ営業中に支援の呼びかけがありました。私は、ランチ営業をしながら素早く準備をし、営業終了後すぐに現場に向かったのを覚えています。普段のランチメニューだと仕込みに時間がかかり過ぎて直ぐに現地に届ける事ができないので、仕込みに時間のかからないよう工夫をしました。被災地で困っている方に一番大切なのはスピード感だと思います。電気がストップし不安な状態の方々に食の心配をさせたくないという一心でした。そしてこのとき大切だと感じたのは、フードトラックから温かい食事を出すだけではなく、被災した方々の気持ちに寄り添い、思いやりをもってコミュニケーションを取りながら提供するということです。我々の強みであるモビリティの機動力を活かし、スピーディーに、そして安心感を届けることができ、良かったと思います。

私が開業した当時はこの業態はまだまだ移動販売車と呼ばれており、飲食店として認知されず悔しい思いをすることもありました。その時に、業界が良くなる様に努力し、当たり前の事を当たり前にやっていこうと決心しました。こうした活動に参加できる機会があるのはとても嬉しく思っています。

  • 開催概要

1、地域防災訓練開催
日時:2023年3月11日(土)13:00〜14:45
場所:豊洲西小学校およびオンライン
想定災害:首都直下地震
概要:災害想定のイメージトレーニングと、防災の備えの点検
主催:豊洲スマートシティ推進協議会
共催:豊洲五丁目マンション自治会、都営豊洲五丁目団地自治会、豊洲6丁目SKYZ 自治会、ベイズタワー&ガーデン自治会
協力:江東区立豊洲西小学校、株式会社Mellow、ワーカーズコープ
参加者:豊洲5丁目、6丁目の住民の方/フードトラック駆けつけ隊
オブザーバー:深川消防署豊洲出張所、江東区土木部防災課

2、拠点避難所連絡会
地域防災訓練に引き続き実施 14:45〜15:30

  • お問合せ先

・自治体連携に関するお問合せ先
https://www.mellow.jp/form/other

・ご取材に関するお問い合わせ先
pr@mellow.jp 担当:小関(こせき)
 

  • 参考資料

※1地震調査研究推進本部
https://www.jishin.go.jp/resource/column/aug_shuto/

※2フードトラック駆けつけ隊とは
メロウでは、災害時にモビリティが持つ機動力や、キッチンカーをはじめとする事業者の「食の力で困っている人の力になりたい」という想いを支援へつなげられるよう、パートナーであるキッチンカー事業者への呼びかけを行い、2019年9月に「フードトラック駆けつけ隊」を発足しました。その直後に発生した台風15号による千葉県大停電では、被災地行政との連携によってすぐにフードトラック炊き出し部隊を派遣し、2週間にわたり累計4,000食に及ぶ継続的な食事の無償提供を実施することができました。
その後、今後より潤滑な支援を実施していくためには、活動に参加するキッチンカー事業者の費用負担を軽減するための資金確保、行政関係者とのチャンネル形成や活動周知のための広報PRなど、平時から継続的に活動をサポートする仕組みづくりが肝要であると活動を通して認識し、2021年7月に「一般社団法人フードトラック駆けつけ隊」を設立しました。現在全国に点在するキッチンカー事業者312社が本活動への賛同、協力を表明しています。

・フードトラック駆けつけ隊活動実績

活動時期 活動目的 提供食数 累計活動台数
2019年9月 台風15号による千葉県大規模停電時の食事支援
 
約4,000食
 
32台
 
2020年5月〜8月
 

コロナウイルス感染拡大時

医療従事者支援/こども食堂支援
 

約13,000食
 
122台
 

また、メロウでは、今回の湾岸エリアのように地域と連動した防災基盤構築に注力しており、自治体との連携に力を入れています。現在はさいたま市、豊中市、世田谷区、宗像市と、防災や災害時の支援活動に関する連携協定を締結しており、平常時から市や区の有する公園等の敷地に出店しています。

・フードトラック駆けつけ隊関連のプレスリリース
◆2021年8月31日
Mellow、モビリティによる災害支援などを目的とするフードトラック事業者団体「一般社団法人フードトラック駆けつけ隊」を設立

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000082.000031879.html

◆2020年7月20日
Mellow、フードトラック駆けつけ隊によるこども食堂への温かい食事支援を実施

Mellow、フードトラック駆けつけ隊によるこども食堂への温かい食事支援を実施
株式会社Mellowのプレスリリース(2020年7月20日 08時00分)Mellow、フードトラック駆けつけ隊によるこども食堂への温かい食事支援を実施

◆2020年5月1日
Mellow、フードトラック駆けつけ隊による医療従事者への温かい食事支援を実施

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000036.000031879.html

◆2019年8月28日
9月1日防災の日!Mellow「災害時フード支援ネットワーク」発足、フードトラック事業者が「あたたかい食事」で被災者支援を可能に。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000024.000031879.html
 

  • SHOP STOPとは

キッチンカーをはじめとした店舗型モビリティビジネス向けのプラットフォームです。プラットフォームのステークホルダーに対して複合的な課題解決および価値を提供しています。現在、営業場所861カ所、登録店舗数2332店と日本最大規模となっており、全国20都道府県で営業を実施済み(実証実験含む)で、今後もエリア拡大を加速していきます。

さらに、SHOP STOPのネットワークを活かし、人口減少・少子高齢化の進む地域社会のハブとなる活動や、買物難民支援、災害支援といった社会的機能としての発展も見越しています。

また、多種多様なキッチンカーを手軽に探すことができるSHOP STOPアプリでは、個店の情報として分散しがちなキッチンカーの情報を集約し、集客機会や顧客接点を創出しています。また、ハイブリッドワークに適した「勤務地・自宅登録機能」や、「気になるお店の通知機能」も搭載するなど、キッチンカー事業者、顧客双方の課題の解決や、社会の変化に応じたアップデートを続けています。

サービスURL:https://www.mellow.jp/shopstop
iOS版アプリ:https://apps.apple.com/jp/app/shop-stop/id1198454992
Android版アプリ:https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.mellow.schedule&hl=ja

  • Mellowについて

■会社概要
会社名:株式会社Mellow(Mellow Inc.)
事業内容:モビリティを活用した空地活用事業・店舗型モビリティの開業支援およびコンサルティング事業・キッチンカー直営事業
資本金:9億406万円(準備金含む)
代表者:石澤正芳 
従業員数: 44名(役員含む)
設立:2016年2月18日
URL:https://www.mellow.jp/
twitter:https://twitter.com/Mellow_corp
Mellowのプレスリリース一覧:https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/31879
 

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