全心連が2月24日、「ウクライナ避難民心のケアシンポジウム」を開催

この記事は約7分で読めます。
 日本で唯一の心理カウンセラーの業界団体である一般社団法人全国心理業連合会(東京都渋谷区、代表理事:浮世 満理子、以下「全心連」)は、一般財団法人全国SNSカウンセリング協議会(東京都港区、代表理事:江口 清貴、高山 智司、以下「全国SNSカウンセリング協議会」)と共催で、2023年2月24日「ウクライナ避難民心のケアシンポジウム」を開催することになりましたのでお知らせします。
■背景・目的
 全心連では、2022年5月にウクライナ「心のケア」交流センターを開設し、ウクライナ避難民への心のケアを実施してきました。ウクライナへの侵攻による心の痛みは、ウクライナから避難されてきた方々も、在日ウクライナの方々も持っておられます。日本にいるウクライナの方々が安心して、まるで家庭のようにあたたかい気持ちで過ごすことができるよう、話を聴くプロ*(全心連公認プロフェッショナル心理カウンセラーのいる「心の居場所」を提供してきました。
 また、全国SNSカウンセリング協議会では、社会活動部会のひとつとして「ウクライナ支援サポートネットワークプロジェクト」を立ち上げ、ウクライナの方々へのSNS相談の実施を検討してきました。2022年5月には、SNSカウンセラーが紛争地等での惨事におけるトラウマティックなストレスへのケアなどへの理解を深めるための研修会を開催しました。
 ウクライナへの侵攻から1年、ウクライナの方々にとっては、今も常に心の痛みにさらされ続けています。節目として、この10か月の心のケア活動をみなさまに総括として伝える「ウクライナ避難民の心のケアシンポジウム」を開催することになりました。2023年2月11日から2月17日に実施した、ウクライナの方々を対象としたメンタルヘルスアンケートの結果報告も行います。事例のご紹介や有識者等によるパネルディスカッションを通して、理解を促すとともに、これからのウクライナ避難民や日本における難民の方々の心のケアについて考える機会になることをめざします。

 ■「ウクライナ避難民心のケアシンポジウム」実施要綱

  • 日時 2023年2月24日(金)15:00-17:00
  • 場所 衆議院第二議員会館1階多目的会議室(東京都千代田区永田町二丁目1番2号)
  • 主催 一般社団法人全国心理業連合会、一般財団法人全国SNSカウンセリング協議会
  • 後援 外務省、在日ウクライナ大使館、一般社団法人プロフェッショナル心理カウンセラー協会
  • 協力 一般社団法人Welcome Japan Well Being分科会メンタルケア委員会、ポケトーク株式会社、株式会社アイディアヒューマンサポートサービス
  • 対象 ウクライナ支援に携わる方や関心のある方、心理カウンセラー等
  • 人数 100名(自治体ご関係者様に限りオンライン参加)
  • 入場料・参加費 無料(要事前申し込み)

■スケジュール(予定/内容等変更の可能性があります)
14:45 開場
15:00 開会の挨拶、ご来賓挨拶
15:25 動画で見るウクライナ避難民
15:35 ウクライナ避難民ケースカンファレンス(カウンセリングケースご紹介)
15:55 ウクライナ避難民メンタルヘルスアンケート
 一般社団法人Welcome Japan Well Being分科会メンタルケア委員会
16:10 ウクライナ心のケアNFTアートご紹介
 AIアーティスト 窪田望氏
16:15 パネルディスカッション~ウクライナ避難民に対する心のケアの今後の課題~
 村尾龍雄氏(キャストグローバルグループ 代表/弁護士・税理士・香港ソリシター)
 冨永良喜氏(兵庫教育大学名誉教授・臨床心理士・公認心理師)
 下園壮太氏(特定非営利活動法人メンタルレスキュー協会 理事長/元陸上自衛隊心理教官)
 杉原保史(一般財団法人全国SNSカウンセリング協議会 理事/京都大学 学生総合支援機構 学生相談部門 部門長・教授(教育学博士))
16:50 ウクライナ避難民の方からのメッセージ
16:55 閉会の挨拶、終了

※当日は参加されるウクライナ避難民の方々への言語サポートとして、ポケトーク株式会社からAI翻訳・字幕ソフト「ポケトーク字幕」をご提供いただきます。
※感染対策には十分、配慮をして行います(検温、アルコール消毒、換気など)。ご来場の方はマスク着用をお願いしています。

■全心連ウクライナ「心のケア」交流センターについて

 一般社団法人全国心理業連合会が運営する、日本の親子とウクライナの親子が気軽に交流でき、「話を聴くプロ」が心のケアも行える場所として、2022年5月2日に東京・渋谷、2022年5月13日に大阪・梅田にウクライナ交流センターが開設されました。ウクライナ避難民の方々が心の安らぎを得られる、安心できる場を設けることを目的とし、日本での困りごと相談・情報提供、日本の子どもたちとウクライナの子どもたちの交流、「話を聴くプロ」による心のケア・リラクセーションサポートを、一般社団法人プロフェッショナル心理カウンセラー協会後援、株式会社アイディアヒューマンサポートサービス協力のもと行っています。2022年8月1日より、名称を「ウクライナ「心のケア」交流センター」に変更し、心のケアメニューを拡充しています。

全心連ウクライナ「心のケア」交流センター ひまわり
URL:https://www.mhea.or.jp/ukraine-himawaricenter/
<東京・渋谷>
 開設日時:365日オープン(火曜・金曜10時から16時、土曜12時から15時には、在日ウクライナスタッフが常駐しています)
 場所:アイディアヒューマンサポートサービス ココロゴトSalon内
 https://www.idear.co.jp/school/school-info/?id=486#access
 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷3-9-10 KDC渋谷ビル1階
 050-3612-7559
 ukraine@mhea.or.jp
<大阪・梅田>
 開設日時:不定期
 場所:アイディアヒューマンサポートサービス 大阪梅田サロン内
 https://www.idear.co.jp/school/school-info/?id=490#access
 〒530-0057 大阪府大阪市北区曽根崎1-4-5 エステムプラザ梅田202号

■「話を聴くプロ*」とは?

 「話を聴くプロ」とは、全心連が公認する心理カウンセラーの全国統一認定資格「プロフェッショナル心理カウンセラー」の有資格者のことです。現場で役立つプロの心理カウンセラーは、相談者の心の声を丁寧にお聴きし、寄り添い、受け止め、対話を通して心のサポートを行っていきます。相談者を知識で判断することではなく、相談者を受容し、まず、すべてを聴くことが大切であることから、プロフェッショナル心理カウンセラーの愛称として、「話を聴くプロ」という名前をつけました。
 プロフェッショナル心理カウンセラーは各団体で認定を出す心理カウンセラー資格とは違い、プロの心理カウンセラーとして必要な要素を検討し、社会人が心の専門家をめざすことを応援する資格として構築されました。心理学の知識や各種スキル、現場実習実績に加え、社会経験や倫理観、カウンセラー自身の自己成長といったものが総合的に判断されて取得することができます。

■団体概要
一般社団法人全国心理業連合会(全心連)

 心理業の健全な発展と誰もが安心して心のケアサービスを受けられる文化の創造をめざして2010年12月16日に発足した心理カウンセラーの業界団体です。産業・災害対策・福祉等幅広い分野の第一線で活躍している心理カウンセラーや、心理カウンセリング、メンタルトレーニングサービスを提供する企業・団体によって運営され、統一認定資格の制度構築、不適切な基準や表現を行っていると思われる企業への是正勧告等を行っています。
 また、2011年からは、東日本大震災の震災ケアのために「TeamJapan300」というボランティアプロジェクトを立ち上げ、2022年3月まで、被災地において自治体への協力のもと、被災者に対する心のケアボランティア活動を継続して行いました。

<活動内容>
◇全国統一認定資格「プロフェッショナル心理カウンセラー上級・一般」、「ストレスチェックコンサルタント」の制度構築と運営
◇不適切な基準や表現を行っている企業/団体への是正勧告
◇被災地支援等ボランティアプロジェクト

団体名:一般社団法人全国心理業連合会
代表理事:浮世 満理子
所在地:東京都渋谷区渋谷1丁目11番3号3階
URL:https://www.mhea.or.jp/
 

タイトルとURLをコピーしました