フィリピンの貧困層の子どもたちが、アメリカでパイロットに!

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NPO法人DAREDEMO HERO(兵庫県西宮市 理事長:内山順子)は、フィリピン・セブ島で10年にわたり貧困層の子どもたちに教育支援を行っています。DAREDEMO HEROの奨学生は、貧困家庭に生まれながら、やる気と志、能力の高い子どもたちです。彼らに徹底した教育支援を行い、この国のあらゆる社会問題を解決できる「未来のリーダー」を育成し、貧困問題の根本解決を目指しています。

奨学生の夢は、医者・弁護士・先生・看護師・会計士・建築士など様々です。
それらの夢のほとんどは、貧困層には到底叶えることができない夢です。なぜなら、彼らには大学に通うための学費を払うことができないからです。そして、そんなたくさんの夢の中でも、実現が不可能だと思われていた「パイロット」

今回、日本の一般財団法人さち風会(東京都港区 代表理事:福田晴次)の支援により、そんな貧困層の子どもたちから、2名がアメリカのパイロット養成校に留学し、パイロットを目指します。

この夢のようなプロジェクトが成功すれば、フィリピンの多くの子どもたちに夢と希望を与えることができるはずです。

  • 貧困層の子どもたちの夢

フィリピンの貧困層の子どもたちに将来の夢を聞くと、多くの子どもたちが
「学校の先生になりたい」
「看護師になりたい」
「医者になりたい」

と答えます。

貧困層の子どもたちは、それ以外の職業をあまり知りません。さらに、尊敬できて家族のためにお金が稼げる職業となると、非常に限られてきます。そのため、多くの子どもたちが上記3つの仕事を選ぶ傾向にあります。
治安の悪い地域の子どもたちに聞くと、これらに加えて「警察官」も人気の職業です。自分たちの生活を守ってくれる頼れる存在なのでしょう。

最近では貧困層の中にもYouTubeや無料の映画アプリなどが浸透し、子どもたちは自分たちの暮らす日常とは別の世界が見えるようになっています。しかし、あまりにも現実からかけ離れた職業には憧れを持つことすらできません。

現実として多くの貧困層の子どもたちは、大学に行くこともできず、幼いころに憧れた医者や先生になることも叶わず、親と同じようにゴミの中から売れるものを拾ったり、お墓でろうそくを売ったり、物乞いをするようになってしまいます。
 

 

ゴミから売れるものを拾う子どもたちゴミから売れるものを拾う子どもたち

  • 子どもたちの夢が現実に!

DAREDEMO HEROでは、貧困がゆえに夢を諦めざるを得ない子どもたちの夢を、応援し続けています。活動10年目を迎え、51名の奨学生がそれぞれの夢の実現のために学び続けています。
そのうち13名は現在大学生となり、医学部や教育学部など、それぞれの目標に向かって一歩一歩着実に進んでいます。

医学部で学ぶ奨学生医学部で学ぶ奨学生

  • 諦めかけた夢

「それぞれの夢の実現を最後まで応援する!」
DAREDEMO HEROでは、子どもたちに、そう約束しています。それでも、奨学生の中には本当の自分の夢を口に出すことができなかった子たちがいました。

彼らの夢は「パイロット」です。

パイロットは、フィリピンでは年収が一番高い職業の一つとされています。同時に、資格を取るためには、膨大な資金が必要になることを、子どもたちは知っています。一般的にパイロットの資格を取るためには800万円程度かかかるとされています。
貧困層の年収が50万円に満たないフィリピンで、800万円がいかに膨大な金額か、ご理解いただけると思います。

そのため、子どもたちはより実現可能な2番目の夢に向かって進んでいました。

そんな子どもたちに奇跡が起きました!
 

  • パイロットに憧れを抱く若者に支援を!さち風会のプロジェクト

【さち風会 概要】
当財団は2022年7月に、航空業界での活躍を目指す学生に対して、 返済義務のない奨学金を支給するために設立しました。 パイロットを目指したい若者は日本にはもちろん、海外、そして貧困国にも 多く存在します。
そのため、奨学金を支給する学生は日本のみならず海外をも対象とし経済的理由によりその夢を諦めざるを得ない若者に対し行うことで夢の実現を可能なものとし、しいては国際的な航空機産業の発展に寄与することを目的としております。
奨学金基金については航空機所有者等の有志による寄付金によって構成 されおり、2023年から支援を実施することを決定いたしました。

【プロジェクトの流れ】
✈奨学生の募集(NPO法人DAREDEMO HEROにて募集)
✈奨学生の決定
✈米国への航空留学
✈米国でパイロットライセンスの取得
✈母国の航空会社(エアライン)への就職

当財団は就職先決定までのサポートを行います。 また、留学中の生活費についてもNPO法人DAREDEMO HEROを通して支援する意向です。

【選ばれた2人】
この素晴らしいチャンスをつかんだのは、JMとクリスティンの2人です。2人は幼いころからパイロットに憧れていましたが、そのことを口に出すこともできずにいました。
このプロジェクトを聞いたとき、2人は「絶対に自分はパイロットになる!」と強い誓いを立てました。

  • より多くの子どもたちの希望の光に!

現在、2人は渡米に向けての準備を進めています。JMは2月21日一足早くアメリカに渡り、トレーニングを開始します。

2人が将来、憧れのパイロットとなり、自由に空を飛び回ることができたなら、それは2人の夢の実現だけには留まりません。同じように、夢を諦めかけている子どもたち、そして未来のパイロットたちに大きな希望と勇気を与えてくれるはずです。

NPO法人DAREDEMO HEROと一般財団法人さち風会では、フィリピンドリームとも呼べるこのプロジェクトを通じて、2人の夢が実現をサポートしていきます。

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「すべての子どもたちが夢と希望をもって 努力が正当に報われる社会を実現する」
NPO法人DAREDEMO HERO
理事長 内山 順子
HP:https://daredemohero.com
Facebook:https://www.facebook.com/DaredemoHero2013
Instagram:https://www.instagram.com/daredemohero/
youtube:https://www.youtube.com/channel/UChA3C8savTOv9963tVDGXDA
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