一般社団法人CancerX主催「World Cancer Week 2023」が、延べ2841 名(2月5日13時時点)を超える参加者と全日程を終えて終了。

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がんと言われても動揺しない社会を目指す一般社団法人CancerX(共同代表理事:上野直人・半澤絵里奈・三嶋雄太)は「ワールドキャンサーデイ」である2月4日に合わせ、1月29日日曜日から2月5日日曜日までの8日間にわたったオンラインイベントを開催しました

 

2月5日にエンディングを迎えた「World Cancer Week 2023」。8日間で全21セッションを行いました。セッションの内容については、今後、グラフィックレコーディングの手法を用いて発表していきます。

1、セッション内容
 

①「CancerX Global~~Close the gap in the access to clinical trials for patients with cancer〜」。
上野 直人さん ( ハワイ大学がんセンター ディレクター M.D., Ph.D., F.A.C.P. CancerX 共同発起人・共同代表理事 )、中村 健一さん(国立がん研究センター中央病院 国際開発部門 部門長)、Folakemi Odedinaさん(Professor and Enterprise Deputy Director for Community Outreach & Engagement, Mayo Clinic Comprehensive Cancer Center.)、Richard Pazdurさん(Director of the FDA’s Oncology Center of Excellence)、モデレーター を 久下香織子さん( フジサンケイ・コミュニケーションズ・インターナショナル)が務めました。
2020年からUICCに加入したCancerXは昨年からグローバルセッションを行なっています。UICCの2022年からのスローガンである「Close the care Gap」に合わせ、日本とアメリカをオンラインで結び、先進国での医療格差を解消する方法について議論されました。国や人種だけでなく、その地域の風土・風習や医療への信頼度など、様々な要因により起きている、世界各地での治験へのアクセスの難しさについてお話がありました。その格差を乗り越えるための取り組みを知ることができました。

②「CancerX ファンドレイジング~多様なアクションの創出に向けて~」
多田 絵梨香 さん( READYFOR株式会社 リードキュレーター )、福吉 潤さん ( 株式会社キャンサースキャン 代表取締役 )、渡邉 文隆 さん((公財)京都大学iPS細胞研究財団 社会連携室長 )にご登壇頂き、モデレーターを藤岡 雅美さん ( 経済産業省 商務・サービスグループ ヘルスケア産業課 総括補佐 )が務めました。
社会的に有意義で良い目標があっても、活動を継続的に行うためには、一時的ではなく継続的に資金が必要であり、今後「がん」に関連する多くのアクションが創出されるためのファンドレイズの在り方についてディスカッションされました。データを用いた寄付の分析や、人が寄附したいと思う時の心理について分析されたり、「クラウドファンディング」「SIB(ソーシャルインパクトボンド)」などについて、皆様の経験から、その手法の概要、メリットとデメリット、運用上の課題などをシェアして頂きました。最後には、お金の話から「人」や「思い」につながるお話になりました。

③「CancerX レジリエンス〜逆境をしなやかに生き抜くために〜」
楠木 重範さん ( TEAM NEXT GOAL 小児科医 )、松浦 美郷 さん( 北海道大学病院・初期研修医 )が登壇され、モデレーター は谷島 雄一郎 さん( ダカラコソクリエイト 発起人・世話人 カラクリLab. オーナー 大阪ガスネットワーク株式会社 事業基盤部 コミュニティ企画チーム ) が務めました。
まだまだ聞きなれない言葉である「レジリエンス」を、「しなやかさ」とか「回復力」と定義し、罹患経験がありながら、その後医師としてご活躍のお二人にご登壇頂きました。
レジリエンスとは、特別な人が持っているものではなくて、誰もが持っており、レジリエンスを高めるには、苦難を乗り越えた経験、自分の頑張りを認めること、少し「不真面目になってサボる」ことが大切だとおっしゃっていました。
 

④「CancerX Pharma〜製薬企業と社会やコミュニティーとの接点とを考える。患者のために何ができて、何ができないのか?〜 」
上野 直人さん ( ハワイ大学がんセンター ディレクター M.D., Ph.D., F.A.C.P. CancerX 共同発起人・共同代表理事 )、後藤 太郎さん ( ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社 執行役員・ ヘマトロジー・オンコロジー事業部門長 、福岡 隆さん (第一三共株式会社 取締役 常務執行役員 経営戦略本部長 )が登壇し、モデレーター を 瀧口 友里奈 さん( 経済キャスター / 東京大学工学部アドバイザリーボード / 新生銀行 社外取締役 / 株式会社グローブエイト代表取締役 )が務めました。

医師と製薬会社社員が同じセッションに参加するだけでなく、製薬会社と医療者、患者を取り巻く関係にも言及しました。

 

2、一部のアーカイブは無料公開を実施中
一部のセッションはアーカイブを無料公開しております。
アーカイブ情報はこちら:
https://sites.google.com/cancerx.jp/wcw2023-opensession

 

3、有料セッションの事後アーカイブチケット販売中
イベント期間中にチケットを購入していない方で事後アーカイブを視聴したい方に向けてアーカイブチケットを販売しております。
販売期間:2023年2月5日~2月28日
視聴可能期間:2023年3月31日まで

4、お問い合わせ先
CancerX official website:https://cancerx.jp/
サミット関連 :event@cancerx.jp
広報関連   :press@cancerx.jp
協賛関連   :info@cancerx.jp

 【一般社団法人CancerXとは】CancerXは産学官民医といった多様な立場の人が力をかけ合わせ、がんの社会課題の解決に取り組む組織で、2020年よりUICC(国際対がん連合)に加盟して活動をしています。

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