また、シリアの首都ダマスカスに日本赤十字社の職員を派遣し、シリア赤新月社や連盟の関係者と更なる支援について調整を進めています。
2月6日にトルコ南東部のシリアとの国境付近を震源とするマグニチュード7.4の地震が発生しました。トルコ南東部及びシリア北西部の複数の州が激しい揺れに見舞われ、多数のビルが倒壊し、これまでに両国合わせて死者4300人、負傷者1万4000人が確認されました(2月7日14時現在)。倒壊したビルのがれきの中にはまだ多くの人が取り残されており、現地では懸命な救助活動が続けられているものの、被害者の数は更に増える恐れがあります。
■トルコ赤新月社・シリア赤新月社の活動状況 |
地震発生直後から、トルコ赤新月社及びシリア赤新月社のスタッフとボランティアが被災地で懸命な救護活動にあたっています。
・トルコ赤新月社
地震発生直後に24時間対応の体制に切り替え、揺れの激しかったカフラマンマラシュ州、ガジアンテプ州、ハタイ州、アダナ州などで、スタッフ240人とボランティア数百人が、被災した住民への食料や水の提供、テントや毛布の配布、また全国各地で献血の受け付けなどにあたっています。
・シリア赤新月社
地震発生直後に救急車27台を出動させ、緊急対応チームが懸命な救助活動にあたっています。これまでにハマ県、アレッポ県、ラタキア県、タルトゥス県などの崩壊した建物から212人を救出し、病院に搬送しました(2月7日6時現在)。また、同日中にタルトゥスの倉庫からハマ県、アレッポ県、ラタキア県に向けてマットレス4900台と毛布9440枚などの救援物資を輸送し、避難する住民に配布しています。
■連盟の動き |
連盟は、トルコ赤新月社及びシリア赤新月社の救援活動、並びに今後の復興活動を支援するため、トルコでの活動に約70億円(5000万スイスフラン)、シリアでの活動に約30億円(2000万スイスフラン)、計約100億円(7000万スイスフラン)の緊急アピールを発出することを決定しました。
■日本赤十字社の動き |
- 2000万円の資金援助を決定
連盟の緊急アピールに対して、トルコでの活動に1000万円、シリアでの活動に1000万円、計2000万円の資金援助を決定しました。
- シリアへ職員を派遣
シリアの首都ダマスカスに日本赤十字社の職員を派遣しており、シリア赤新月社や連盟の関係者と更なる支援について調整を進めています。
今後は、トルコ赤新月社及びシリア赤新月社、連盟の関係者との調整を通じて、更なる支援活動を展開してまいります。
- 海外救援金の募集
今後「海外救援金」の受け付けを開始する予定です。近日中に詳細をお知らせいたします。
<参考情報>
・日本赤十字社WEBサイト
【速報】トルコ・シリア国境付近で大地震が発生、日赤から2,000万円を支援
https://www.jrc.or.jp/international/news/2023/0207_030610.html