不要になった洋服がハンガーに

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スタイレム瀧定大阪株式会社(本社:大阪市浪速区 代表取締役社長:瀧 隆太、以下、スタイレム)のPLUS∞GREEN PROJECTは、日本コパック株式会社(本社:東京都台東区 代表取締役社長:斉藤 宗利、以下、日本コパック)と協働し、従来なら廃棄・焼却されていた洋服の繊維を再資源化し、身近なハンガーなどにアップサイクルする仕組み「Clothing Waste Recycling System」を新たに生み出しました。不要になった洋服からペレット(樹脂原料)を生成し、ハンガーなどの成型品としてアップサイクルする仕組みは、日本国内で初めての試みとなります。
■背景

PLUS∞GREEN PROJECTは、従来廃棄される衣類などのポリエステル繊維を培地としてリサイクルを行う取り組みを進めてきた一方で、回収したポリエステル繊維以外の衣類の出口について課題認識を持っていました。また、日本コパックは、これまで取り組んできた流通ハンガーを再利用し、廃棄物を出さない仕組みの延長線上でより環境に配慮した製品やサービスを検討していました。そのなかで、2021年のエコプロ(※)で両社が出会い、ポリエステル繊維以外の繊維もリサイクルができ、アパレル企業様の「衣服ロス」の問題を解決する仕組み「Clothing Waste Recycling System」を協働で立ち上げました。

※エコプロ:一般社団法人サステナブル経営推進機構と日本経済新聞社が主催する、環境配慮型製品・サービス、環境関連技術を展示・紹介し、環境問題の解決と持続可能な社会の実現を目指す展示会
 

 

■「Clothing Waste Recycling System」とは
スタイレムが不要になった洋服を回収し、反毛ワタにしたものを日本コパックへ提供し、反毛ワタをペレット(樹脂原料)などに再資源化し、ハンガーなどの身近なプラスチック製品にアップサイクルする仕組み。
 

2022年12月7~9日に東京ビッグサイトで開催されたエコプロでは、「Clothing Waste Recycling System」を提案しました。
スタイレムは、回収した洋服から反毛ワタに生成したものを日本コパックへ提供するだけでなく、アップサイクルされたハンガーなどを取引先様に日本コパックと協働で販売を行います。今後包括的なサービスを提供できるよう、日本コパックとハンガー以外の什器アイテムへのアップサイクルも進めています。また、2023年にはスタイレムの展示会やショールームでも使用・展示をする予定となっています。

スタイレムは、ファッションビジネスを取りまくテキスタイル、原料、アパレル製品、ライフスタイルといった4つの事業分野に取り組んでいることを生かして、「Clothing Waste Recycling System」から生まれた商品を幅広く提案し、サステナビリティへの取り組みを広げていきたいと考えております。また、今後も自社で創造する力を磨きながら、社外との協働を積極的に推進していきます。

 
■「PLUS∞GREEN PROJECT(プラスグリーンプロジェクト)-緑を増やす、未来へつなぐ-」とは
従来廃棄される衣類などのポリエステル繊維を培地としてリサイクルすることで、人々がサステナビリティに親しみを感じるライフスタイルの実現を目指すスタイレムのプロジェクト。普段着用している衣料品などを廃棄するという概念を捨て、循環させ、緑を増やすことで、環境に良い活動をより多くの人々が感じるきっかけになればという願いを込めています。
https://www.stylem.co.jp/sustainability/initiative/plusgreenproject/

■株式会社日本コパックURL:https://www.copack.co.jp/
 
【スタイレム瀧定大阪株式会社】
1864年創業の繊維専門商社。テキスタイル、原料、アパレル製品、ライフスタイルの4つの分野で事業を展開。国内市場においてトップシェアを確立したテキスタイル事業を軸にグローバルに事業を拡大中。近年はサステナビリティに対しての方針を強く打ち出し、新たな商品やサービスの開発に挑戦しています。URL:https://www.stylem.co.jp/

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