北半球においては、季節性インフルエンザは一般的に、11月から4月の寒冷期に流行します*2。そのため、北半球の国々は、年末に向けて、これらのウイルスの感染拡大を防ぎ、計画的に対処することが重要です。
冬になると呼吸器系の病気が増えるのには、さまざまな要因があります。室内で過ごす時間が長く、窓やドアを閉めている、自転車や徒歩ではなく混雑した公共交通機関を利用する、ウイルスは空気が冷たく乾燥していると感染しやすい、などが挙げられます。
インターナショナルSOSのメディカルディレクター Irene Lei 医師は、次のように言います。「より多くの従業員が職場に戻り、年末年始にパーティーや旅行が増える中、公衆衛生の専門家は、インフルエンザやCOVID-19が急増する可能性を懸念しています。組織も同様に、病気の増加を予測しリスクを軽減するための措置を講じる必要があります。ワクチン接種を奨励し、職域接種キャンペーンを実施することで、病気や欠勤を減らせます。従業員には、体調不良の場合は自宅で待機することを勧めるべきです。まだ職場の換気を見直していない組織は、今すぐ見直してください。」
また、冬になると日が短くなり、日照時間が短くなります。そのため、睡眠、食欲、エネルギーレベル、気分などが影響を受ける可能性があります。うつ病の一種である季節性情動障害を発症することもあります。うつ病は世界的な疾病負担の大きな要因であり、世界中で約2億8千万人が罹患していることが知られています*3。
メンタルヘルスとウェルビーイングを支援する職場文化を創出し、同時に従業員がメンタルヘルスの専門家にアクセスできるようにすることが最善策です。
冬に備え、組織が奨励すべき健康増進のための重要なアドバイス
1. COVID-19ワクチンのブースターとインフルエンザワクチンを推奨された時期に接種してください。
2. 体を動かす ― 天候によって通常の活動ができない場合は、室内で運動をすることを日課にしましょう。
3. 健康的な食品と飲料を選ぶ ― 免疫力を高め、エネルギーレベルを維持するために、栄養価の高い食品を食べましょう。できるだけ新鮮で加工されていない食品を選び、砂糖や不健康な脂肪を多く含む食品は避けましょう。水を飲んで水分補給をしましょう。
4. 心の健康を優先する ― 毎日マインドフルネス活動を実践して現状を維持し、他者とつながる時間を作りましょう。
5. 屋外でのつまずきや転倒に注意する ― 氷や雪の上では、ゆっくりしたペースで歩いたり、適切な靴を履くなどして、滑らないようにしましょう。
6. 厳しい気象現象に備える ― 冬の嵐は、ほとんど警告なしに到来することが多く、停電の原因になることがあります。数日分の食料、予備の電源など、家から出なくてもよいように必需品を用意しておきましょう。
1. World Health Organization: Q&A: Influenza in the context of COVID-19 https://www.who.int/europe/news-room/questions-and-answers/item/q-a–influenza-in-the-context-of-covid-19
2. European Centre for Disease Prevention and Control: Seasonal Influenza Fact Sheet https://www.ecdc.europa.eu/en/seasonal-influenza/facts/factsheet
3. World Health Organization: Depression Fact Sheet 2021 https://www.who.int/news-room/fact-sheets/detail/depression
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