ベトナムは人口が増加(2020年に9,734万人、2030年に1億416万人)し、2022年のGDP成長率は7.2%が予想されるなど社会経済が急成長しています。
一方、医療体制は旧来のままの部分も多く、いわゆるリファラルシステム(クリニック→中小・民間病院→大病院と順番に患者を紹介する仕組み)が適正に機能せず、大病院に患者が過剰に集中しているという課題を抱えています。
その理由として、クリニックの提供する医療の質が国民の求めるレベルに達しておらず、患者が病気の早期発見や予防・管理のために診療所に通院するというカルチャーが育っていません。加えて、ICT化の遅れ(診療所の約9割が未だに紙カルテを使用(*メドリング調べ))などにより、病診連携を円滑化するための情報共有の手段が限定的となっています。
そこで、わかさクリニックグループとメドリングでは、ベトナムにおいてデジタル技術を活用したスマートクリニックを開設し、これら課題に対処することを決定、第1段として、首都ハノイにあるAEON MALL Hadong店において、ワクチン接種を中心としたクリニックを2022年12月に開業いたしました。
2)新クリニックの概要
・立地: ベトナム社会主義共和国ハノイ市Ha Dong区
・名称:東京ワクチンセンター(日本語名)・Tokyo Vaccine Center(英語名)
・診療科:ワクチン接種およびサプリメント販売
クリニック写真
左:メドリング代表取締役CEO 安部一真・右:医療法人元気会わかさクリニック理事長 間嶋崇
3)開業:2022年12月
4)わかさクリニックグループ・医療法人元気会 理事長 間嶋崇のコメント
当グループは、2000年に埼玉県所沢市に1つ目のクリニックを開業以来、365日年中無休の診療体制を通じ、医療ニーズへの素早い対応を行いながら質の高い医療を効率的に提供することにより、地域医療に貢献してまいりました。ベトナムには日本とは比較にならないほどの課題が山積しています。我々がこれまで積み上げてきた医療提供体制の知識と経験を、メドリング社の有する技術と融合することで、新たな視点からベトナムにおける医療問題の解決に取り組んでまいります。またこの取り組みで創造された新たな価値を、日本での医療にも活かしていきたいと考えています。
5)メドリング 代表取締役CEO 安部一真のコメント
当社は2020年にベトナム・ハノイの地に自社クリニックを開設し、その運営を通じて、クリニックDXを実現する診療支援システム「MEDi」を開発しました。すでに約70のベトナムのクリニックにおいて使用されています。今回、わかさクリニックグループが有する日本医療の知見と、当社が有するクリニック運営ノウハウおよびシステムとを統合した「スマートクリニック」を実現することで、多くのベトナム人の方々の健康実現に寄与できるものと確信しております。今後も、日本の医療機関の海外進出を支援してまいりたいと考えております。
【わかさクリニックグループについて】
わかさクリニックグループは、医療法人元気会わかさクリニックおよび株式会社わかさコンサルティングなどの関連会社にて、埼玉県および東京都西部地区に5クリニックを含む17事業所を展開しております。常勤医師18名・非常勤医師60名を含め現在スタッフ数は約400名。地域のかかりつけ医をモットーに、年中無休の体制で外来診療・在宅医療を行っており、患者様・利用者様の視点に立って地域に密着した医療と介護サービスを提供しています。またかかりつけ医が行う安心・安全な美容皮膚科事業の展開も進めています。
わかさクリニックグループ ホームページ
https://www.wakasaclinic-group.com/
【メドリングについて】
メドリングは、東京およびベトナム首都ハノイに拠点を構える日本の医療スタートアップです。東南アジアにおけるクリニックのDX推進を目的としたクラウド型診療支援システム「MEDi」の開発・販売、および、同システムを活用したスマートクリニックの展開を行っています。MEDiについては、予約・受付・診察・検査・会計等の支援機能を皮切りに、日本医療の知見や日々蓄積される医療データをもとに、各種診療サポート機能の実装も目指しています。
メドリング ホームページ
https://www.medring.co.jp
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