ケアマネジャー向けコミュニティサイト「ケアマネドットコム」がリニューアル。全国のケアマネの知見を集結し、新規契約時からモニタリングまで各種文例を公開

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株式会社エス・エム・エス(本社:東京都港区、代表取締役社長:後藤夏樹、東証プライム、以下「当社」)は、提供するケアマネジャー向けコミュニティ「ケアマネドットコム」(URL:https://i.care-mane.com/)において、ケアマネジャーの業務効率化や利便性の向上を目的に、ケアプラン文例集(URL:https://i.care-mane.com/news/entry/example_top)をリニューアルしたことをお知らせします。

■社会背景
超高齢社会の進行に伴い、高齢者に対する介護サービスの需要は増加し続けています。2022年9月末時点で697.2万人の要介護(要支援)認定者数は、2025年には745万人、2040年には872万人に達する見通しです(※1)。介護を必要とする人の増加とともに、介護サービス等の計画書であるケアプラン(居宅サービス計画書)の作成や、介護事業者との連絡・調整を行う、ケアマネジャー(介護支援専門員)の重要性はますます高まっています。
また需要の増加とともに、利用者の状況把握からケアプランやその他必要な書類の作成、事務作業等を一手に担うケアマネジャーの業務負荷は増え続けており、業務効率化の必要性も高まっています。さらにケアマネジャーが対応する事例の中には、認知症の利用者にサービスを提供する場合やサービス受け入れを拒否している場合、家族の介護力に不足がある場合など、いわゆる「支援困難事例(※2)」と呼ばれる対応が難しい事例も多数存在します。そのような場合、経験の浅いケアマネジャーにとっては業務の難易度が高くなるため、対応に苦慮するケースも散見されます。

■エス・エム・エスのケアマネジャー支援について
当社は、2006年よりケアマネジャー向けコミュニティ「ケアマネドットコム」を提供しています。ケアマネドットコムでは、ケアマネジャー同士の悩み相談や交流ができるコミュニティ、ケアプラン文例・事例や介護ニュース、厚労省通知、セミナー情報等の提供による業務支援を通じて、ケアマネジャーを日常的にサポートしています。ケアマネジャーにとってより役立つ情報や活用しやすい環境を提供するために実施したアンケートでは、内容を充実させてほしいと思うコンテンツの1位が「運営基準・法令のわかりやすい解釈」、2位が「ケアプラン文例」、3位が「ケアプラン事例」という結果となりました(※3)。

これまでもケアマネドットコムではケアプラン文例集を提供してきましたが、利用者のニーズに応え、この度、ケアマネジャーの業務効率化や利便性の向上を目的にケアプラン文例集のリニューアルを行いました。

■ケアプラン文例集のリニューアル詳細
ケアプラン文例集は、全国のケアマネジャーから文例を集め、社内のケアマネジャー経験者が法令への適応(※4)や、文例として転用しやすいかどうかなどの観点で内容を確認した上で掲載しているため、ケアマネジャーの業務実態に即した内容であり、種類の豊富さや情報の鮮度、正確性において、好評のコンテンツとなっています。今回のリニューアルでは、ケアプラン文例集で提供する情報の網羅性の向上と利用者が必要な情報にアクセスしやすいようケアプラン文例ページのデザイン刷新を行いました。

提供情報の網羅性の向上については、ケアプラン文例の対応範囲を拡大し、加えて支援困難事例の掲載を充実させました。ケアマネジャーが作成するケアプランには、第1表~第7表まで、厚生労働省で定められた書式があります。その中で第1表(居宅サービス計画書1)、第2表(居宅サービス計画書2)、第4表(サービス担当者会議の要点)、第5表(居宅介護支援経過)は文章量も多く、作成に一定の経験が求められます。特に第2表は利用者の状況に個別対応した具体的なプランニングの内容や、サービス内容を記載するため、知識や経験、介護サービスへの深い理解が必要となり、作成の難易度が高く、一般的には研修や先輩ケアマネジャーの指導を受けながら徐々にどのような内容を記載すればよいか学んでいくことが多いと言われています。

これまでは利用者のニーズが多い、第2表の文例情報を中心に提供してきましたが、リニューアル後は従来の内容に加え、より網羅的にケアマネジャーの業務に役立つ情報を提供するため、第2表の文例を「アセスメント」「モニタリング」の観点で充実させ、新たに第1表、第4表、第5表の文例を掲載しています。各書式へと対応範囲を拡大するだけでなく、短期記憶障害やアルコール依存症など、専門性の高い支援困難事例の掲載も開始しました。常に変化していく介護業界で働くケアマネジャーをサポートするため、文例集は定期的にメンテナンスを行い、最新の法令に準拠した文例(※5)や、介護業界のトレンドを押さえた文例を今後も提供していきます。

ケアプラン文例ページのデザイン刷新については、サービス担当者会議や短期・長期の目標設定といったシチュエーション別や、介護サービス別、疾患・症状別といった観点で文例をまとめ、ケアマネジャーが必要な情報により効率的にアクセスできるようにしました。

リニューアル直後から、月間のPV数が4倍に急増する(※6)など利用者に好評であり、リニューアル後のアンケートでは「いろいろな文例を見ることができ参考になる」「自分の文例が採用されたことが、少しだけ自信につながった」といった声が上がっています。また、文例サイトの中で「どの文例が役に立つ(立ちそう)と感じましたか?」という問いに対しては、疾患別の第2表文例、サービス別の第2表文例が5割を越え、好評であることがわかりました。ケアマネドットコム会員の勤務先は多岐に渡るため、さまざまなケアプランを集約可能です。ケアプラン文例集ではこれらの情報をまとめ、糖尿病・認知症などの疾患別文例や、訪問介護、通所リハビリテーションなどの介護サービス別文例、グループホームなどの施設ケアプラン文例といった、日々の業務で必要なケースを今後も網羅的に提供していきます。これにより、ケアマネジャーが直面するさまざまなケースに対応し業務効率化を支援します。また、全国のケアマネジャーの知見を共有することで、自身では経験していない事例についても学ぶことができ、ケアマネジャー自身の成長機会も提供できます。

■直近1カ月の閲覧数ランキング(※7)
1位:ケアプラン文例 利用者及び家族の生活に対する意向を踏まえた課題分析の結果
https://i.care-mane.com/news/entry/example_015
2位:ケアプラン文例 長期目標・短期目標
https://i.care-mane.com/news/entry/example_021
3位:サービス担当者会議文例 新規、認定更新
https://i.care-mane.com/news/entry/example_022
4位:施設ケアプラン文例 第2表
https://i.care-mane.com/news/entry/example_011
5位:ケアプラン文例 総合的な援助の方針
https://i.care-mane.com/news/entry/example_016

■リニューアル後の利用者の声
1.文例集について、第1表文例、第2表文例ともに好評
Q.文例サイトの中で、どの文例が役に立つ(立ちそう)と感じましたか?(n=98)
「疾患別の第2表文例(57.1%)」、「サービス別の第2表文例(52.0%)」、「第1表文例(42.9%)」が上位となりました。

2.ケアプラン作成時の悩みは「イメージはあるがそれを文章にうまく表現できない」が最多。また、5人に1人は「忙しくてケアプランを作成する時間が少ない」と回答
Q.ケアプランを作成するのに悩むことは何ですか?(n=402)
「イメージはあるがそれを文章にうまく表現できない(69.7%)」が圧倒的に多く、「作成してもこれでいいのか自信がない(29.6%)」、「インフォーマルサービスに結び付けにくい(25.1%)」、「どうしても本人や家族の希望の内容になってしまう(22.6%)」、「忙しくてケアプランを作成する時間が少ない(21.4%)」等の項目が続きました。

3.いろいろな特色の文例が揃っている点と実際に使用されている文例という点が高評価
Q.ケアマネドットコムケアプラン文例サイトのどのようなところがいいと思いますか?(n=98)
「いろいろな特色の文例があるので見ていて面白い(55.1%)」、「ケアマネが作った実際のプランなので参考になる(52.0%)」、「文例が丁寧にかかれていてわかりやすい(31.6%)」が上位となりました。

4.利用者コメント
・いろいろな文例を拝見でき参考になります。(50代後半 女性)
・利用者様により内容が変わるので参考にはなる。5年毎の研修に役立つ事も知りたい。(50代後半 女性)
・自分の文例が採用されたということが、少しだけ自分の自信につながったと思いました。(60代前半 女性)
・私も文例で助かったので、少しでも役に立てればいいと思う。(50代後半 女性)
・大変な業務をお互いにしているので助け合いになれば良いと思う。(30代後半 女性)

【アンケート概要】
・実施期間:2022年11月18日(金)~2022年11月28日(月)
・調査対象:ケアマネドットコム会員402名
・調査方法:Webを使用したアンケート

■ケアマネドットコム担当者コメント
ケアマネジャーは、日々忙しく奮闘しています。一般的に「ケアマネジャーの仕事」と認知されているものは実は氷山の一角で、日常的な見守りから、身体的・社会的なトラブル対応、ご家族の心理的ケアなど、ご利用者がなんとか住み慣れた地域で暮らせているのは「ケアマネジャーの影の頑張り」があるからということも少なくありません。そんなケアマネジャーが頭を抱える仕事の一つに「ケアプランの作成」があります。日々状態の変わるご利用者に合わせて医療機関などの各関係機関との調整を行いながらも同時並行しなければならない、スピードを求められる業務でもあります。

以前ケアマネジャーの仕事をしていた私自身の経験ですが、ケアプラン作成時、ご利用者のニーズも目指すべき目標も見えているのに「それをうまく文章化することができない」という壁にぶつかることがありました。急がなければならないのに、あと数行書けば終わるのに、そんな時に限って考えれば考えるほど出てこないという苦しい状況に追い込まれるものでした。「しっくりくる言いまわし」を探すためだけにケアマネジャーの貴重な時間を使ってしまうことは非常にもったいないことであり、そんなときに当サイトが力になれるのではないかと考えています。

現在、全国のケアマネジャーから集まる文例を日々チェックしておりますが、寄せていただくプランには「生きた文例」が多くあります。利用者像、そして支援するケアマネジャーの頑張りが目に浮かぶ文章であり、勉強になるものばかりです。また「支援困難事例」と呼ばれるようなものもあり、ご利用者やご利用者を取り巻く環境が個性的、かつ、状況がひっ迫しているケースも珍しくありません。そういった場合、ケアマネジャーはケアプラン作成時に「このような介護サービスを計画していいのだろうか?」と考えてしまうことがあるのですが、他の方の事例を見て新たな発見ができる点や前例の確認ができる点など、利用価値を感じていただけるものとなっています。

ケアマネジャーの「しっくりくる言いまわし」を揃えるためには幅広い文例が必要です。これからも全国のケアマネジャーの知見をいただき、悩めるケアマネジャーが「あとちょっと」と思った時に、パズルのピースを見つけるかのごとく利用していただけるようなケアプラン文例集を目指していきたいと思っています。

※1:厚生労働省「令和4年9月分 介護保険事業状況報告(暫定)」(https://www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/osirase/jigyo/m22/2209.html)および「第8期計画期間における介護保険の第1号保険料について」(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_18164.html)より
※2:本プレスリリースでは当社所属のケアマネジャーから見た、支援難易度の高い事例を「支援困難事例」と表現している
※3:当社によるケアマネドットコム会員419名へのWebアンケートの結果(2022年5月24日(火)~6月6日(月)実施)
※4・5:ケアプラン掲載時に法令等を確認し、また定期的にメンテナンスを行っているが、法令に沿った内容であることを保証するものではない
※6:アクセス数の増加はリニューアル前後の4週(2022年9月5日(月)~2022年10月2日(日)、2022年10月3日(月)~2022年10月30日(日)) のアクセス数を比較した結果
※7:2022年10月3日(月)~2022年10月31日(月)の期間でアクセス数が多かった文例のランキング

【「ケアマネドットコム」について】
ケアマネジャー向けコミュニティ。ケアマネジメントに役立つ最新ニュースや専門情報、悩み相談や意見交換ができる掲示板などのコンテンツを提供。ケアマネジャーを多方面からサポートしています。
URL:https://i.care-mane.com/

【株式会社エス・エム・エスについて】
2003年創業、2011年東証一部上場、2022年4月より東証の市場区分変更によりプライム市場へ移行。「高齢社会に適した情報インフラを構築することで人々の生活の質を向上し、社会に貢献し続ける」ことをミッションに掲げ、「高齢社会×情報」を切り口にした40以上のサービスを開発・運営しています。
名称:株式会社エス・エム・エス
所在地:東京都港区芝公園2-11-1住友不動産芝公園タワー
代表者:代表取締役社長 後藤 夏樹
会社設立:2003年4月
資本金:23億1,022万円(2022年3月31日現在)
従業員数:連結3,303人、単体2,109人(2022年3月31日現在)
事業内容:高齢社会に求められる領域を、医療・介護・ヘルスケア・シニアライフと捉え、価値提供先であるエンドユーザ・従事者・事業者をつなぐプラットフォームとしての情報インフラを構築し、40以上のサービスを展開
URL:https://www.bm-sms.co.jp/

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