電気自動車(EV)の生産効率向上にも貢献!連続脱泡機「D-RAT(ディーラット)」販売開始

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リックス株式会社(本社:福岡市博多区山王1丁目15番15号、代表取締役社長執行役員:安井 卓 以下、当社)はこの度、粘性流体中の気泡を脱泡する装置「D-RAT(ディーラット)」(特許番号 第6521756号)の販売を開始しました。

D-RATは、真空式と遠心薄膜式を兼ね備える脱泡機です。粘性流体の脱泡と次工程送液が同時に行えるため、脱泡時間を約1/6(当社試算)に短縮できます。また、一般的な真空式脱泡と比べ、処理後の粘性流体中の泡残留を大幅に改善。電池・医薬品・化粧品などの製造現場に導入することで、品質向上と生産効率向上を実現します。

 

 

リックス式連続脱泡機「D-RAT(ディーラット)」リックス式連続脱泡機「D-RAT(ディーラット)」

【開発背景】

当社は中期経営計画「GP2023」で、「CASE・医薬品・化粧品・建機・造船・官庁・環境」をキーワードに設定し、自社技術である流体制御技術を軸とした製品を開発することを目標に掲げています。

 

電池・医薬品・化粧品などの生産工程の一つである「脱泡」は、使用するスラリーのような粘性流体の泡を取り除くことで品質の安定化や高性能化につなげる大切な工程です。ただ、従来の真空式脱泡の場合、多くの時間を要することが課題となっていました。

 

そこで、流体の技術に知見を持ち、脱泡に関わるポンプの取り扱いも多くあった当社として開発したのがD-RATです。内部構造や送液タイミングなどを工夫したことで毎分3リットルの処理能力を実現。お客様の生産効率向上に大きく貢献します。

【従来の真空式脱泡とD-RATの違い】

従来の真空式脱泡とD-RAT(ディーラット)従来の真空式脱泡とD-RAT(ディーラット)

 

■従来■
従来の真空式脱泡は、1.送液→2.真空脱泡→3.排出というように、1~3が独立した工程となってしまうことで脱泡に多くの時間を要していました。

 

■D-RAT■
上記の1~3を同時に行えるため、連続脱泡が可能になり、サイクルタイムの大幅な短縮を実現します。

 

【D-RATの仕組み】

D-RAT 脱泡の仕組みD-RAT 脱泡の仕組み

  1. 真空圧により、粘性流体中の気泡を体積膨張させ、遠心力で薄膜化しながらトレイ外側へ移動させます。
  2. 遠心力により、勢いよく装置壁面に衝突させ、脱泡+薄膜で流れ落ちながら脱泡します。
  3. 脱泡された粘性流体は、ポンプにより装置下部から連続で排出される仕組みです。

 

【脱泡性能比較】

脱泡後の比較1脱泡後の比較1

脱泡後の比較2脱泡後の比較2

従来の真空式での脱泡では少し泡が残っていますが、D-RATで脱泡することで、ほとんどの泡を無くすことができます。脱泡後の液体をマイクロスコープで撮影(図:脱泡後の比較2)すると、従来の真空式と比べ、D-RATが強力に脱泡していることが分かります。

【D-RAT(ディーラット)についての動画】

 

■価格

お問い合わせください。

 

■販売開始日

販売中

 

■サイズ・仕様

W1,600mm×D1,300mm×H1,600mm

処理能力=3リットル/毎分

 

【国際粉体工業展 東京2022出展のお知らせ】

当社は、2022年12月7~9日に開催される「国際粉体工業展 東京2022」で、販売開始しましたエアー圧送式配管洗浄機「ARASEN(アラセン)」をご紹介します。ご来場の上、ぜひ当社ブースにお立ち寄り頂けますと幸いです。

イベント名:国際粉体工業展 東京2022
会期:2022年12月7日(水)~9日(金) 9:30~17:00
会場:東京ビッグサイト 東1・2・3ホール
当社ブース:東2ホール 2I-12

■当社について

当社は、鉄鋼、自動車、電子・半導体、ゴム・タイヤ、工作機械、環境、紙パルプ、高機能材、食品業界向けに、産業機械や部品・サービスを提供しているメーカー商社です。「メーカー商社」と「顧客密着営業」の2つのビジネスモデルを事業の柱とし、お客様の求めるソリューションをスピーディーに提供していくことで、課題解決のパートナーとなれるように邁進しております。

企業名:リックス株式会社

本社所在地:福岡県福岡市博多区山王1丁目15番15号

創業:1907年(明治40年)10月

代表者:代表取締役社長執行役員 安井 卓

証券コード:7525

コーポレートサイト:https://www.rix.co.jp/

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