【みんなの介護】介護施設入居に関するアンケートを実施。決め手は、費用ではなくリアルの雰囲気か

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掲載施設数No.1の⽼⼈ホーム検索サイト「みんなの介護」を運営する株式会社クーリエ(本社:東京都渋⾕区、代表取締役 安⽥ ⼤作)では、サイト運営で得た知⾒を基に介護事業の課題や社会的事象を調査・研究しています。今回は、介護施設への入居検討に関するレポートです。
  • 2022年に入って施設見学者が増加中

まん延防止等重点措置が全国都道府県で解除されたことにより、以前の生活が徐々に戻りつつあります。行動制限の緩和による人流の活発化は、介護業界にも影響を与えているようです。

入居を前提とした介護施設への見学数はコロナ禍で減少傾向にありましたが、2022年1月~4月の見学数は前年よりも増加しています。

特筆すべきは、施設見学の前段階ともいえる資料請求数に対する施設見学数の割合が増加している点。2021年1月~4月の期間では、資料請求数に対する現地での施設見学数の割合は全体の66%でしたが、2022年に入ってからは74%にも伸びています。

施設資料だけで入居の判断をするのではなく、実際に施設に足を運んでから入居の決定をしたいという需要が増えていることが分かります。
【資料請求数に対する見学確定件数の割合】

 

 

【調査概要】

  • 調査期間:2021年月1月1日~2021年4月30日、2022年月1月1日~2021年4月30日
  • 調査サイト:https://www.minnanokaigo.com/
  • 調査対象:「みんなの介護」を経由した介護施設への資料請求数と施設見学数
  • 調査機関: 「みんなの介護」(株式会社クーリエ)

 

  • 実際の雰囲気が理想と合っているかが、入居を決める大きなポイント

施設見学は入居を前提として行われますが、入居に至らなかったケースも少なからず存在しています。現地で施設を見学するにあたり、入居希望者はどのような点に注目しているのでしょうか。

施設見学後に下記のとおり、入居の可否と5段階評価での施設満足度についてのアンケート調査を行いました。

【質問①】
①入居希望
②今回は入居を見送る

【質問項目②】
①入居者の様子・施設の雰囲気について
②入居相談員・スタッフの対応について
③介護・医療サービスの手厚さ、生活サポートの充実度について
④その他(食事・レクリエーション・設備・周辺環境・立地・アクセスetc)について
⑤費用・コストパフォーマンスについて

アンケート結果を入居希望者と入居を見送った方の回答の差異でまとめました。

【入居希望者と入居を見送った方の回答差異】

【調査概要】

  • 調査期間:2022年4月1日~2022年4月30日
  • 調査サイト:https://www.minnanokaigo.com/
  • 調査方法:インターネットでのアンケート調査
  • 対象:「みんなの介護」を経由した介護施設への見学者200名
  • 調査機関: 「みんなの介護」(株式会社クーリエ)

入居を希望した方と入居を見送った方とで、満足度に最もギャップが出た項目は「入居者の様子・施設の雰囲気」となりました。

施設資料を基にしたイメージと相違ないことが、入居の決め手の一つになることは間違いがありません。アンケートに寄せられた意見・感想にさらなるヒントがあります。

【実際の見学者の声】

他にもこのような声が上がっています。(原文ママ)
・入居者の笑い声が聞こえてきたのが印象的でした
・スタッフの方が手慣れた様子でお掃除をしてくださっていた。清掃意識が高そうだと感じました

施設に入居している方の「リアル」な生活を観察して、入居後の生活をイメージしているようです。

入居金額をはじめとした「費用・コスパ」の項目よりもギャップが大きいことにもひとつの示唆があります。金銭面の確認よりも見学前に抱いていたイメージとのすり合わせを重視しているということです。施設見学という行動は、入居希望者にとっての“最終チェック”という位置づけであることが今回のアンケートから判明しました。

コロナ禍が収束に向かうなかで、現地見学の需要はさらに伸びていくことが見込まれています。

 

※本記事は「経営オンライン 第38回」(2022年6月7日限定公開)を基に加筆修正を行った記事です。

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〈関連ウェブサイト〉
介護情報の総合ポータルサイト「みんなの介護」
https://www.minnanokaigo.com/
介護の⼈材採⽤メディア「みんなの介護求⼈」
https://job.minnanokaigo.com/
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代表取締役 安田 大作
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