このコンテストは、近年世界各国で研究開発・実証が進む自動運転技術を、持続可能でより良い未来をつくるための「手段」にする方法について、特定の製造事業者やサービス事業者だけではなく、分野や世代、産学官の垣根を越えて、使い手の側からも広く議論・発信していくための機会を創り出していくことを目指し、今年からスタートしたこれまでに例のないビジネスコンテストです。
<詳細:https://park.itc.u-tokyo.ac.jp/m-bic/2022>
M-BICは、一般社団法人モビリティ・イノベーション・アライアンス、東京大学モビリティ・イノベーション連携研究機構、同志社大学モビリティ研究センターが主催し、内閣府・デジタル庁の後援、民間企業・団体13者の協賛を受けて実施されています。
全国10校の大学・大学院・高専から参加する13チームの学生達は8月からはじまった4回にわたる勉強会を通して、自動運転の最新技術・法制度・民間企業の取り組み状況などについて学び、協賛企業や協力省庁からの参加者とともに、自動運転の価値やそれを活かすための方法について時間をかけて議論し、新たなビジネスプランを創り上げてきました。
10月10日に内閣府等主催の自動運転関係の国際ワークショップの併催イベントとして開催された中間プレゼン会には、聴衆・参加者合わせて100名以上が参加し、各チームの「自動運転×建築」、「自動運転×エンターテイメント」、「自動運転×美容」といったビジネスプランに対して各分野からの審査員5名による熱のこもった問いかけやアドバイスが行われました。
12月10日に開催される最終審査会では、学生チームにより自動運転サービスを用いた未来のビジネスアイデアの最終プレゼンテーションが行われ、「新規性・進歩性」や「ビジネスとしてのフィージビリティ」、そして「社会や顧客の生活や体験がどのように変化するか、すなわち誰がどのように幸せになれるのかを具体的に描けているか」、といった審査基準に沿って、審査員5名により最優秀賞、優秀賞の受賞者が決定されます。また、特別協賛企業が独自の審査基準で選ぶ特別賞の受賞者も合わせて決定されます。
最終審査会は、下記URLから申し込むことで、どなたでもオンライン視聴が可能です。
https://u-tokyo-ac-jp.zoom.us/webinar/register/WN_ZWTGoUC7SyC17qRFLRoKOQ
▼コンテストの最新情報は、コンテスト公式webサイトやSNSで確認可能です。
公式webサイト:https://park.itc.u-tokyo.ac.jp/m-bic/2022
Twitter:https://twitter.com/2022mbic
Facebook:https://www.facebook.com/2022mbic
▼最終審査会プログラム(11月10日時点)
開会・挨拶
最終プレゼンテーション(カッコ内は発表チーム名)
- 自動運転で行くミステリーツアー (DCG)
- Auto-Kensha: End-to-end and On-Demand Autonomous Emergency Vehicle Service for People in Need (TLAB)
- 複数の自動運転アルゴリズム共生に着目した移動時間削減のための差別最適化を行う信号機制御ビジネス (OMUCT_S)
- Autonomous Vehicle for “Travel×Stay” Space (TRAVEY)
- マチミチ ~ポチッと道路占用~ (MW)
- さくっと ~都市の隙間を愉しむ~ (Team MobiTecture)
- 駐車場はいらない。V-park (LING)
- いつでも、どこでも、セルフエステ (ナバラー)
- SighTaxi 〜観光地を自動で案内してくれるタクシー〜 (NISLAB)
- 余韻コンシェルジュ (Team TUEL)
- 自動運転を活用した物流システムの自動化・最適化ビジネス (大阪公立高専 物流ズ)
- 自動運転を用いた観光・移動用次世代モビリティ (SPEL)
- 老いゆく郊外のための自動運転モビリティ (OCSy)
表彰式
閉会・挨拶
▼コンテストに参加する学生の声
Q.このコンテストに参加したきっかけは?
- 自分が大学で行っている研究をビジネスにリンクさせる良い機会だと思ったから。
- 大学の先生からコンテストを紹介してもらい、面白そうだと思ったから。
- 学外の活動を行ってみたいと思ったから。
Q.コンテストに参加してどんな体験ができているか?
他の大学の学生とも交流できた
- 他の大学の様々な分野の方とコミュニケーションが取れ、仲良くなることができて、非常に楽しかった。
- 異なる大学の学生も同じ課題感を持っていることを知ることができた。
- コロナ禍でリアルの関わりが少なくなっている中で、イベントを通してひとつのことに一緒に取り組んでいくことができて楽しい経験になった。
企業・省庁の方を含め様々な参加者との議論を通してビジネスプランが深まった
- 企業や省庁の方との議論を通して、勉強会の回を重ねるごとに自分たちのビジネスプランが研ぎ澄まされていくことを実感できた。
- 議論会に参加している官庁の方々から実際の法規の面や導入する際の制度設計についてのお話を伺うことができた。また、民間の方々との連携も見ることができた。
- 自分たちの理想のビジネスプランを構築していく過程で色々な悩みや課題が出てきた。それを4ヶ月という長い議論の期間の中で、自分たちのチーム内、大学の先生、企業の方などと議論しながら解決していくプロセスが楽しかった。
普段の大学での学びが活かされた
- 自分が今まで大学で6年間学んできた交通に関わる知識を、他のチームに共有してビジネスプランに活かしてもらうことができた。今までの学びが活かされたと感じた。
- 大学では経済にかかわる勉強をしているが、実際にプランを自分で考えてみると、まだまだわかっていない点や知識不足の点があると痛感した。実際に考えて、どのようにお金を儲けていくかを考えることは学びが大きかった。
Q.最終審査会に向けた抱負は?
- 日本の物流を変えます!
- モビリティとエンターテイメントに改革を起こしたい。
- 自分が行ってきた研究やいままで考えてきたことを、しっかりと世の中に発信していきたい。
- 近い未来に自動運転は社会に浸透していくと思う。そのような社会がどうなっていくのか、自分たちのビジネスプランがその社会にどのように役立つのか、さらに考えを深めたい。
<参考> モビリティを活用したビジネス・イノベーション・コンテスト(M-BIC)2022
【主催】
一般社団法人モビリティ・イノベーション・アライアンス
東京大学モビリティ・イノベーション連携研究機構
同志社大学モビリティ研究センター
【後援】
内閣府
デジタル庁
【協賛企業】
特別協賛:
(株)ネオキャリア、BOLDLY(株)、(株)三菱総合研究所、先進モビリティ(株)、
(株)ニューステクノロジー、イーブイ愛知(株)、三井住友海上火災保険(株)、(株)ティアフォー
協賛:
ホンダモビリティソリューションズ(株)、WILLER(株)、(株)電算システム、(株)エクセイド、
京都クオリアフォーラム
【協力省庁】(学生勉強会への参加等)
内閣府、警察庁、デジタル庁、総務省、経済産業省、国土交通省(自動車局、道路局)
【コンテスト参加学生の所属】
大阪公立大学工業高等専門学校、香川大学・大学院、京都大学、東京大学・大学院、同志社大学・大学院、広島大学大学院、横浜国立大学大学院
【審査員】
前田 紘弥 (株)アーバンエックステクノロジーズ 代表取締役
前田 翠 (株)オープンハウスグループ 総合推進本部 事業開発部
和田 幸子 (株)タスカジ 代表取締役
赤木康宏 名古屋大学 未来社会創造機構 モビリティ社会研究所 特任准教授
宇佐見潤 デジタル庁統括官付 参事官付 主査
【賞】
最優秀賞(賞金20万円)
優秀賞(賞金10万円)
特別賞:
ネオキャリア賞、BOLDLY賞、ASMobi賞、MRI賞、TIER Ⅳ賞、ニューステクノロジー賞、三井住友海上賞、イーブイ愛知賞
【概略スケジュール】
5月1日 エントリー開始
6月30日 エントリー締切
7月下旬 書類選考結果通知
8月19日 第1回勉強会(同志社大学)
9月10日 第2回勉強会(東京大学)
10月10日 中間プレゼン会(同志社大学)
(SIP-adus Workshop(内閣府等主催)の併催イベント)
10月28日 第3回勉強会(東京大学)
11月5日 第4回勉強会(同志社大学)
12月10日 最終審査会(東京大学)