【協定の内容】
この覚書は、「長野工業高等専門学校における教育研究活動の推進」ならびに「長野県教育委員会の特別支援学校の教育環境の充実」を図ることを目的としています。長野高専と長野県は、平成30年(2018年)に包括連携協定を締結しており、この協定にさらに特別支援教育環境の充実などの連携事項を、覚書により加えることになりました。
【概要】
長野高専は、GEAR5.0プロジェクト※1に令和2年から参画しており、福祉分野において、地域課題の調査や課題解決のための機器開発を本格的に始めました。また、本プロジェクトの一環として、長野県教育委員会の協力の下「支援機器開発体験ワークショップ」を、県立長野図書館で開催しました。
今後、この覚書による連携を通じ、長野高専の支援機器等の開発のための調査や研究の協力、各種イベントに関する協力など、長野高専と長野県教育委員会の間でより一層の連携・協力を進め、特別支援教育環境の充実や各種イベント開催を行っていきます。今後は、県内の特別支援学校と密に連携し、地域課題(地域のお困りごと)の解決を本校の学生と共に行いながら、特別支援学校の教育環境の充実と本校の学生教育ならびに研究活動を進めています。
※1 GEAR5.0プロジェクト
GEAR5.0プロジェクトは、国立高専機構の「Society5.0未来技術人財」育成事業の「未来技術の社会実装教育の高度化」(GEAR5.0)における「介護・医工」分野において、「持続可能な地域医療・福祉を支えるeAT-HUB構想※2とAT技術者育成による共生社会の実現」をテーマとした事業であり、熊本高専を中核拠点校、長野高専他3校を協力校として令和2年度より開始をしている事業です。
プロジェクトHP: https://www.nagano-nct.ac.jp/research/gear5/
GEAR5.0プロジェクトについて:https://www.kosen-k.go.jp/Portals/0/gakumu/Society50_KOSEN_GEAR5.0.pdf
※2 eAT-HUB構想
従来の支援技術(AT)が対象としている心身機能の障がいに加えて、障がい者を取り巻く環境や社会をも対象にした、共生社会形成を支援することを目標とし、GEAR5.0プロジェクトの参加校を各ブロックのHUB校として設置し、全国高専のネットワークを通じて共生社会の形成を支援する構想。
参考記事:
【長野高専】「第3回支援技術(AT)に関する機器の開発ワークショップ」~こころトークの製作~を開催しました
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000188.000075419.html
【長野工業高等専門学校について】
長野工業高等専門学校は、深く専門の学理、技術を教授し、職業に必要な能力を育成することを目的として、昭和38年(1963年)4月に開校しました。卒業生は9,000名を超え、理工系の早期一貫教育を行う高等教育機関として産業界等から高い評価を得て今日まで発展してきました。また、近年では複数の工学分野を融合させて問題解決する場面も多く、分野横断的に工学を学ぶ必要性が高いため、そのニーズに応えるべく令和4年(2022年)に従来の5学科が「工学科」の1学科に再編されました。
【学校概要】
学校名:独立行政法人国立高等専門学校機構 長野工業高等専門学校
所在地:長野県長野市徳間716
校長名:江﨑尚和
設立:1963年
URL:https://www.nagano-nct.ac.jp/
事業内容:高等専門学校・高等教育機関
【本リリースに関する報道お問い合わせ先】
独立行政法人国立高等専門学校機構 長野工業高等専門学校
総務課研究協力・産学連携係
TEL:026-295-7134
Email:kenkyu@nagano-nct.ac.jp
~2022年度、高等専門学校制度は創設60周年を迎えます~
https://www.kosen-k.go.jp/Portals/0/60th/