「with ocean」: https://youtu.be/rpdHv4Nd8xo
「今そこにある危機」:https://youtu.be/EXZpQ6gPQ2o
(C)KCJ GROUP ※撮影時のみマスクを外しています
こどもの職業・社会体験施設「キッザニア」の企画・運営を行うKCJ GROUP 株式会社(本店:東京都千代田区、代表取締役社長:圓谷 道成)は、2022年8月3日(水)~5日(金)・8日(月)・9日(火)の全5回、中学生を対象にしたSDGsワークショップ、コスモポリタンキャンパス 2022「気候変動のシナリオを変えよう!-Change Makers PJ-」を開講しました。
事前の書類選考を経て参加した中学生21名は、第一線で活躍する講師陣から気候変動のリアルを学び、対話を通じ各自のアクションを探索したのち、3チームに分かれ啓発動画制作。9月25日(日)に東京・虎ノ門にあるKDDI DIGITAL GATEで行われた発表会では、講師陣の一人である大塚桃奈氏とゆかりのある徳島県上勝町の小・中学生などをオンライン会議システムでつなぎ、各チームが制作した動画を紹介するとともに、動画に込めた想いをプレゼンテーションしました。
ワークショップの様子は、下記からご覧いただけます。
・キッザニアSDGsサイト : https://www.kidzania.jp/sdgs/report/006/
・キッザニア【公式】YouTubeチャンネル:https://youtu.be/ed84xP_KHjo
■実施概要
▶タイトル
コスモポリタンキャンパス 2022「気候変動のシナリオを変えよう!-Change Makers PJ-」
▶講師陣
DAY1:東京大学教授 / 国立環境研究所 江守 正多先生
DAY2:コンサルタント / 慶應義塾大学 非常勤講師 恩田 靖先生
DAY3:上勝町ゼロ・ウェイストセンター 大塚 桃奈氏、脱炭素メディア「GXチャンネル」発行人 前田雄大氏
DAY4&5 : 株式会社 DALIFILMS 代表取締役 / 慶應義塾大学 非常勤講師 菅 健太先生
▶Day1~5 ワークショップ内容
▶ 発表会内容
9月25日(日)の発表会では、まず、全5回のワークショップの学びを振り返った後、各チームによる制作動画の発表とプレゼンテーションを行いました。次に、江守正多先生と大塚桃奈氏によるパネルディスカッションを行い、「より多くの人に気候変動に関心を持ってもらうにはどうすれば良いか」などについて対談をしました。
発表会の最後には、参加者に修了証を授与し閉会となりました。
<各チームの動画とプレゼンテーション内容>
◇チーム名:FAMIRABI
動画URL: https://youtu.be/VrZR-MBM2S4
タイトル:「うさぎとかめ もう一つのお話」
発表内容:地球環境について、この動画を見た人に共感してもらえるよう、生活に身近な「ゴミの分別・ポイ捨て問題」を「うさぎとかめ」の話にのせて制作した。生活の中で「自分もこんなことしていないかな」「街中に落ちているゴミはこのままだとまずいかも」と日常を見直すきっかけになって欲しい、また、地球環境について興味を持って自ら調べるきっかけとなったら嬉しい。
◇チーム名:with ocean
動画URL: https://youtu.be/rpdHv4Nd8xo
タイトル:「そのゴミはアナタの出したゴミかもしれない」
発表内容:身近な「プラスチックごみ」をテーマに、生態系に影響を与えてしまう人間の行動について表現した。私たちが捨てたプラスチックごみによって沢山の海洋生物の命が奪われていることを知って欲しい。綺麗な海とこれからも共存できるようプラスチックごみを海に捨てない・なるべくプラスチックを使わない・自分の行動がどのように環境に関わっているか理解することを伝えたい。
◇チーム名:Road to the Future
動画URL: https://youtu.be/EXZpQ6gPQ2o
タイトル:「今そこにある危機」
発表内容:地球温暖化によって起こっていることは決して夢ではなく現実であり、問題から目をそらさずに解決へ向かおうという気持ちを込めた。データが生み出してしまう人々の誤った方向性、気候変動が私たちに与える恐怖、何もしないと現実化してしまう悪夢、想像を行動に移すことの重要性などをこの動画を通じて伝えたい。
<パネルディスカッション>
テーマ:気候変動のシナリオを選ぶのは私たち
登壇者: 江守 正多先生、大塚 桃奈氏 ※大塚氏はオンラインで参加
パネルディスカッションでは、参加者から登壇者へ3つの問いが投げかけられました。
「日本は再生可能エネルギー比率を50%以上に引き上げることは可能か。」という問いに対して江守先生は、「日本は太陽光・風力発電をもっと増やしていくことは可能だと考える。今後、風力発電に関しては、海上での実施が本格化していく予定なので期待できる。」と答えました。
2つ目の「プラスチックなしで生活はできるのだろうか。」の問いに対しては、大塚氏は「リユース・リデュ―ス・リサイクルの仕組みが大切」とし、エコバック使用の方にはポイントが付与されるなど、自身が既に上勝町で取り組んでいる事例をご紹介して下さいました。
最後の問いの「どうやったらSDGsに関心のない人たちを巻き込めるか。」に対しては、江守先生が「SDGsへの取り組みは我慢や努力ではなく、解決に向かうと楽しいことやわくわくすることがある!という伝え方をすることが大事」だと語って下さいました。
<参加者の感想>
・このワークショップに参加したことで、気候変動についてもっと知ろうとする、行動を起こそうとするきっかけになった。また気候変動のことだけでなく、伝えることについても学べた。
・上勝町について聞いたことはあったけれど、もっと深く知ることができて良かった。ゴミをほとんどゼロにすることができることを知って、人の取り組みは本当に効果があり、挑戦や努力は大切だと思った。
・皆がそれぞれ違う考えを持っていて、意見を取り入れながら絵コンテを考えるのが難しかった。でも、違う考えがあるということを知れたのが良かった。
<前田雄大先生からの総評>
完成した動画を視聴し、皆さんのレベルの高さに驚いたと同時に、気候変動という大きなテーマを各チームが分かりやすく伝えていて感嘆しました。
また、チームメンバーと対話をし作業を進めていく中で、各々違う意見があったのにも関わらず、きちんと一つの作品にまとまっていて感慨深く思いました。これからも、自分とは違う意見があることの大切さを忘れないでいて欲しいです。
<学校関係者からのコメント>
中学生が普段対話をする大人は、保護者や学校の先生がほとんどで、結果として価値観などはとても狭いものになりがちであると感じている。コスモポリタンキャンパスでは、第一線で活躍されている専門家の先生と対話をするため、生徒にとって非常に良い経験になる。実際に体験した生徒は、自主性が高まり視野も広がる。なにより修了証をいただけることはとても励みになっているようで、それぞれの自信にも繋がっていると感じている。