「サスティナブルな竹すだれ・籐素材を使った次世代のホテル空間」をコンセプトに鹿田産業がショールーム改装。隈研吾氏のインテリアデザインで2023年1月末オープン。

この記事は約4分で読めます。
 株式会社鹿田産業は、福岡八女本社にてSHIKADA SHITSURAIショールームを2023年1月、改装オープンいたします。
地域資源である竹を活かしてすだれ工場として大正元年に創業し、福岡県知事指定特産民工芸品「八女すだれ」を職人の手作業で作り続けています。110周年を迎えた弊社は、2019年より日本の室礼(しつらい)文化の一つである竹すだれを国内外の商業施設向けに展開する事業へ再構築中です。
 当ショールームは、「サスティナブルな竹すだれ・籐素材を使った次世代のホテル空間」をコンセプトに、国内外のインテリアデザイナーへ提案する施設として、隈研吾建築都市設計事務所が内装を設計しました。10数年前より隈研吾氏が設計する物件に使用されてきた弊社のすだれは、エースホテル京都や星野リゾート別府などで納入され、近年は海外へも展開しています。すだれの伸縮性や透過性など素材特性を検証するラボを併設し、その画像や動画を2023年2月にリニューアル予定の英語WEBサイトで伝える計画です。さらに竹と同様サスティナブルな「籐」素材で、ホテル空間用家具として隈研吾氏がデザインした新製品を発表致します。

 

 このたび、弊社(株式会社鹿田産業:福岡県八女郡広川町 代表取締役 鹿田和正) は、八女本社にSHIKADA SHITSURAIショールームとして2023年1月に、改装オープンいたします。
弊社は 竹素材はもとより地域の工芸品である「い草」や、輸入素材の「籐」など創業以来、天然素材のみにこだわって参りました。古来より日本では、来客の際に天然素材を使って室内をしつらえる室礼文化が根付いており、自然に寄り添ってきました。弊社は、SDGs先進国である欧州などへ、サティナブルな素材を伝えるべきなのは日本企業であるという思いで、鹿田室礼というブランド名で海外展開しております。

 

 SHIKADA SHITSURAIショールームは、6つのゾーンで構成されており、持続可能な素材を使った次世代のホテル空間がコンセプトです。エントランス、ラウンジ、客室、ショップの各々のゾーンは、ホテルデザイン。すだれ生地サンプルを手に取ってみることができる製品ギャラリーゾーンとともに、当ショールームの特長である実験ルームゾーンでは、すだれ生地の伸縮特性や、透過性などを検証できるラボラトリーを併設しております。2020年に、JAPANブランド補助事業で海外展示会へ初出展。コロナ禍においても海外のデザイナーへ、竹素材の特性を伝えやすくするための取り組みを行って参りました。2023年2月頃にはラボで検証した画像や動画を多用した英語WEBサイトもリニューアル予定です。

 鹿田産業がメインとして扱う竹素材はしなって折れにくい特性がある事から、大型の壮観な装飾を可能としながらも、細い竹ヒゴを編んだすだれ生地は、繊細で優美なデザインを表現できます。当ショールームでは、1本1本細い竹ひごを織機によって職人が手作業で編んだすだれ生地の繊細さを活かして、天井装飾や壁面で使った例、照明のシェードなど様々な用途でデザインしました。弊社のすだれは、2009年頃より、隈研吾建築都市設計事務所で使用されており、ポートランド日本庭園、エースホテル京都、星野リゾート別府・湯布院など国内外で使われています。その施工例の一部を、一堂に見ることができる施設として、さらに、手すき和紙や竹編み生地など地域工芸品の技術ともコラボしております。

 

 竹と同様地球にやさしい多年草植物である籐(とう)素材を取り扱いはじめて40年の弊社は、日本人に馴染み深い籐素材の良さを提案するべく、サスティナブルなホテル内装に相性抜群の籐家具を、隈研吾氏にデザインを依頼。今までにないモダンなデザインの籐家具をラウンジや客室空間に配置しております。
 これらショールーム見学とすだれ工場での編み体験ができる、地域観光ツアーパックも販売予定です。

鹿田産業公式サイト|竹すだれ・ラタン編み内装材・ラタン家具|福岡県の伝統工芸品・八女すだれ| 鹿田室礼ショールーム
ABOUT 鹿田室礼とは 「鹿田室礼」とは、鹿田産業が提案する日本古来の礼節の一つ 「室礼」から生まれた、心と暮らしを和やか
タイトルとURLをコピーしました