数値化やデータ分析は、DX(デジタルトランスフォーメーション)が急速に進展しているビジネスの最前線で、必須のスキルになりつつあります。一方で今、会社を支えている文系ミドルの管理職の皆さんの中には、データ分析の必要性は理解しつつも、数字やデータに対する苦手意識・アレルギー反応がある人たちも多いはずです。中には何とか身につけようと関連書籍を手に取ってみたものの、小難しくて挫折した人もいるかもしれません。
データ分析をテーマした専門書はなかなか敷居が高くて読む気になれない。でも、この本なら大丈夫です。読者が苦手意識をもっていることを想定し、「わからない」を生まないように配慮しています。それでいて、ビジネス経験者にとってすぐに役立つ内容になっています。必ずや最後まで読めると思います。
データ分析は奥が深く、複雑な手法を使って劇的な成果を出すケースもありますが、ビジネスの日常ではそんな手法を使わずとも十分に効果を得ることは可能です。嫌いにさえならなければ、いろいろな場面で数値化技術が使え、使えば使うほど苦にならなくなっていきます。
本書が目指すのは、「これでいいんだ」「使える。効果が実感できる」という成功体験を積み重ねることです。ここさえクリアできれば、数値化・データ分析は、気が付けばあなたのスキルになっているはずです。「データ分析は苦手」と感じている人にこそ、手に取ってもらいたい、数値化スキル基本中の基本の書です。
■「わからない」を生まないように配慮、読んだら「データ分析は意外に簡単」に変わる
◇対象読者は「仕事ができる」けど「データは苦手」な管理職
本書の想定読者は、一定のビジネス経験は積んでいるものの、データ活用に苦手意識をもっている方、データを活用した意思決定やアクションが習慣化していない方です。特に、組織やチームを率いる管理職のみなさんを意識しています。なぜならビジネスや業務に精通している人たちこそ数値化のスキルを会得すべきで、まるで鬼に金棒を与えるように、仕事に役立てられると著者が考えているからです。
◇足りないのは「データ活用の成功体験」
このような方々に共通しているのは、「データ活用のメリットを体感していないこと」です。自分の仕事に役に立つという実感をもっていなければ、なかなか前向きに取り組むことはできないものです。データ活用に前向きになるには、成功体験、それも小さな成功体験を積み重ね続けることが大切です。そのために最初はあえて、小中学生でも理解できるような身近な話題を通じて「数字」に親しんでもらいます。
◇「数値化の成功体験」を積み重ねるきっかけを提供
本書のゴールは、日々の業務において、数値化の成功体験を積み重ねるきっかけを提供することです。本書では小さな成功体験を積み重ねて数字に慣れてきた読者に、インタビューの技術やビジネスでの具体的な数値化技術の使い方を紹介し、日々の業務でも数字を活用できるようにしていきます。数値化の技術は使えば使うほど、どんどん高まります。最終的には、数字以外のデータも活用していく、データ活用の技術習得へとつながっていくはずです。
◇著者はデータビジネス15年以上のエキスパート
著者の中野崇氏はデータマーケティング事業大手のマクロミルなどでデータビジネスに15年以上携わったエキスパートです。データ分析・マーケティング関連の著書もあり、オンライン講座のUdemyでデータ分析の人気講座を開講するなど、分かりやすい解説で定評がある人物です。
■書籍概要
著者:中野 崇
定価:2,200円(10%税込)
体裁:A5判・256ページ
ISBN:978-4-296-20082-5
発行:日経BP
発売:日経BPマーケティング
日経BOOKプラス: https://bookplus.nikkei.com/atcl/catalog/22/10/03/00409/
Amazon.co.jp: https://www.amazon.co.jp/dp/4296200828/
■本書の構成
第1章 数字に親しむ
第2章 はじめの一歩は「時間の数値化」がオススメ
第3章 知っておくと便利!数値化の型
第4章 数字がもつ“人の思い”を捉える技「インタビュー」
第5章 数値化技術をビジネスで活用してみよう
第6章 日常に潜む「数字の落とし穴」
第7章 数値化技術を高める7つの習慣
■著者について
中野崇(なかの たかし)
Zoku Zoku Consulting代表。データビジネスに15年以上携わり、電通マクロミルインサイトの代表取締役社長、マクロミルの事業戦略・マーケティング・商品開発の執行役員など、第2創業期の要職を歴任。Udemyで公開中の「今日からはじめるデータ分析の超基本」「現状分析から始めるマネジメントの超基本」講座の受講者数は1万人以上。著書は『マーケティングリサーチとデータ分析の基本』『ビジネスプロデューサーの仕事』『いちばんやさしいマーケティングの教本』など。不確実性が高い時代を生き抜くために、データ分析・マーケティング・新規事業企画の基本スキルを、多くのビジネスパーソンへ届けている。