森林整備の成果が出始めるのは、50~100年後。そのため、目先の優先度も低い事業です。
しかし、次世代の子供たちに豊かな森を残したい。そのため、本協会ができることは、森林を整備する木こりの活動や、植林活動を支援したり、木材の活用の機会を作ることだと考えています。
誰もが参加できるSDGsプロジェクトとして、森林整備で発生した枝葉を、クリスマスリースの材料に使用し、楽しみながら森林について学ぶきっかけをご提供します。
- 「森を守るクリスマスリースプロジェクト」とは
富士山麓の森林整備で発生した枝葉を、クリスマスリースキットとして皆さんにお届けし、オンラインやオフラインでのワークショップを開催します。また、花のお教室を運営されている先生向けに、プロジェクトパートナーとして、ワークショップを開催できる権利もご用意しました。親子や仲間とリースを作りながら、森を守る大切さを学ぶきっかけをご提供します。
いただいたご支援は、リースの材料費や配送料、植林の苗木の費用、木こりの活動支援費にあてさせていただきます。
- プロジェクトの背景①木こりの減少
日本の国土の7割が森林と言われています。しかしその半分以上が、少子高齢化状態に陥っています。原因は、木こりが減っているからです。必要な木材を輸入に頼ったり、プラスチックなど化石燃料由来の素材の普及も、原因の1つ。木こりは、収益が得られないため、森林整備ができず、その結果、高齢の木々ばかりが成長し続けています。木々を間引くこともできず、新しい苗木も植えられないまま。このように、森を守るためには「木々を伐って、使って、植えて、育てる」という循環が必要ですが、木こりの減少により、この正常な循環を行うことができていません。
- プロジェクトの背景②森の少子高齢化が招く自然災害
森の少子高齢化は、私たちにとっても、悪影響を及ぼします。
例えば、大気中のチリやホコリが吸収されない。地球温暖化が進む。多様な生物が生息できない。台風や積雪で、木々が倒れやすくなり、土砂崩れも起こりやすい。飲み水がろ過できなくなる。
これらは一例に過ぎず、豊かな森を守ることは、私たちにとって必要不可欠です。
- 代表理事の想い
代表理事の恒吉です。思い返せば、私の生い立ちやキャリアは、いつも【自然】【社会貢献】【SDGs】に意識が向けられていたように感じます。
私は山に囲まれた宮崎県で育ちました。幼少期は、森に入って、山菜や季節の実を楽しみ、父の趣味の影響で、自生のエビネランやオモトなどを採取したりと、森の恵みに親しんできました。
静岡県に移り住んでからは、静岡県産の産直バラを取り扱う通販事業を始めます。この事業は、生産者の方のおかげで成り立つ事業。そのため、生産者の方に向けて、私にできる恩返しは何か?貢献できることは何か?と考え、2006年からサスティナブルローズの事業にも取り組みます。これは、生産者ハウスで廃棄されるバラを、温浴施設やホテルにお届けし、バラ風呂用に使っていただくというものです。
このような幼少期の原体験や、活動の歩みがあり、2016年、富士山麓で働く木こりの方と出会います。
この出会いがきっかけとなり、森林が果たす役割について、学びを深めることができました。
と同時に、普段なにげなく暮らしている私たちも、実はその恩恵をたくさん受けていることに気付きます。
日本の森を守りたい!
森の正常な循環に支援したい!
木こりの活動を応援したい!
次世代のこどもたちに豊かな森を残したい!
そんな想いを込めて、2020年に小さな一歩を踏み出し、2021年より、花業界の皆さまのご協力を得て
「森を守るクリスマスリースプロジェクト」のクラウドファンディングをスタート。
そして、この活動をより多くの皆さまに知っていただくために、2022年1月には非営利団体として法人化をしました。
皆さまにとって、身近なアイテムである「クリスマスリース」。
毎冬、楽しみながら作り、飾ることで、ぜひ日本の森に想いを寄せてほしい。
そして、この活動の輪が大きく広がり、日本の山々にご支援が届きますように。
- 一般社団法人 森を守るクリスマスリース協会
本協会は、こどもたちに豊かな森を残したいと考え、森林を整備する木こりの活動や、植林活動を支援する団体です。
誰もが参加できるSDGsのプログラムとして、「森を守るためクリスマスリースプロジェクト」を昨年より立ち上げました。
木材・枝葉の活用の機会を作りながら、森林について学ぶきっかけをご提供します。