SanofiとAdragos Pharmaは、Sanofiの国内製造拠点の一つの譲渡に関する最終契約を正式に締結しました。当該製造拠点は川越市にあり、50年以上にわたる医薬品製造の実績を有しています。同事業所はSanofiのもとで、日本およびアジア市場に向けて、経口固形製剤および無菌液体製剤の製造を行い、包装、外観検査、再試験サービスを展開していました。今後Adragos Pharmaは、長期供給契約に基づき、Sanofi向けの製造を継続し、日本市場におけるSanofiの戦略的パートナーになる予定です。日本は、Adragos Pharmaが事業を展開する3つの主力市場のうちの一つでもあります。
川越事業所は、経験豊富なリーダーシップチームと高水準の訓練を受けた優秀な人材によって支えられており、引き続き、全員が同事業所に残る予定です。今後、Adragos Pharmaは、Sanofiや新規顧客のために、川越事業所のサービスと生産能力をさらに拡大し、日本市場における生産能力を強化するほか、経済的で高品質な医薬品を提供するというAdragos Pharmaの企業ミッションを推進します。
Sanofi Industrial Affairs International&Europe Cluster Headを務めるジェレミー・ゴルドナデル(Jeremy Goldnadel)氏は次のように述べています。「この度、Adragos Pharmaとの提携を通じて、長期的な事業継続に加え、川越事業所が新会社のもとで、生産性および品質管理能力をさらに発展させる機会を得られたことを大変嬉しく思います。川越事業所は、Adragos Pharmaとともに歩む新しい旅路において、今後もたゆまぬ努力を重ねることが、日本の顧客や患者さんに最大の価値をもたらしてくれることと信じています。」
Adragos PharmaのCEOであるアンドレアス・ラアブ(Andreas Raabe)博士は、今回の買収を世界トップクラスのCDMOになるための重要な柱と捉えており、次のように述べています。「Sanofiとの素晴らしい関係をさらに深めることができ、大変嬉しく、そして光栄に思います。日本は世界で最も大きく、かつ魅力的な医薬品市場の一つですが、日本におけるCDMOの活動はまだ始まったばかりです。川越事業所を買収することで、大規模な生産能力を国内外のお客様に提供します。」
Adragos PharmaのCTOであるマルコ・ゴーガス(Marco Gorgas)は次のように述べています。「川越事業所の皆さんの高い生産能力に深く感銘を受けており、これらは将来の成長に向けた強力な基盤になると考えています。当社のミッションである、経済的かつ高品質な医薬品の安定供給に向けて尽力して参ります。」
両社は、本取引の詳細を開示しないことに合意しました。本取引の実行は、一般的な前提条件の充足を条件としています。
Adragos Pharmaについて
Adragos Pharmaは、ドイツのミュンヘンに本社を置き、グローバルに事業を展開するCDMOです。今後数年以内に世界トップの地位を確立させ、顧客中心・データ重視のサービスにおける新たなスタンダードとなるため、欧州、北米および日本における買収活動を通じて既存の生産ネットワークを拡大します。Adragos Pharmaのバイ・アンド・ビルドによる成長戦略は、スカンジナビアの大手投資会社であるFSN Capitalと、ドイツの大手資産管理会社であるPrangeグループによりサポートされています。Adragos Pharmaは現在、フランス、ドイツおよび日本の3か所に生産拠点を構えています。
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