今回の清掃活動のごみ集積地には、秋田県横手市出身の矢口高雄氏の大人気まんが、釣りを通じ水辺や自然の大切さを伝える「釣りキチ三平」とコラボした「釣りキチ三平拾い箱」を設置し、ごみの分別、ポイ捨て防止の啓発活動も行いました。
このイベントは、日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環で開催するものです。
- イベント概要
・開催概要 出発!釣りキチ三平拾い箱 秋田県立大学「エコの環サポーターズ」と一緒に海浜清掃
・日程 2022年9月24日(土)
・開催場所 秋田市下新城・潟上市天王海岸 秋田県立大学秋田キャンパス周辺海岸
・参加人数 約12名
・協力団体 秋田県立大学「エコの環サポーターズ」、ABS秋田放送
- ごみ問題をきっかけに大きな環境の大切さを考える「エコの環サポーターズ」!
2016年、大学の先輩たちが、県主催のエコイベントに参加したことがきっかけに、一度きりの機会とするには惜しいと考え、学生達によって活動の環を広げ、始まった秋田県立大学「エコの環サポーターズ」。 春・秋の年2回キャンパス近くの海岸の清掃活動に取り組む他、秋田市版廃棄物減量等推進員大学生ごみ減量サポーター事業や、海岸で拾った燃えるごみ、漁業ごみ、プラスチックやビン、缶などを細かく分別し分析なども行っています。エコの環サポーターズのメンバーは大学の活動だけではなく、普段気づいた時などにもごみ拾いを続け、あきたの自然、美しいあきたの海を守って行きたいと話します。そしてこの活動をSNSなどを使い発信することで、ごみ問題に少しでも関心を持ってもらえる人が増えることが嬉しいと考えています。
- 遺棄漁網・ローブなどの大きく・重さのある漂着ごみの回収が今後の課題!
「エコの環サポーターズ」は、砂に埋まる漁網を数人で掘り起こし回収するなど苦労する一幕もありましたが、午後からすっきりと晴れ上がった砂浜で、終始笑顔で清掃活動に取り組みました。
ごみは、国内外から漂着したと思われる、大小さまざまなプラスチックごみ、空き缶、空き瓶など、30リットルのごみ袋で22袋、その他タイヤやコーン、網、海藻などを回収しました。一方、人の手だけでは回収を断念せざるを得ない重さの遺棄された漁網やロープ、プラスチック製の大型ブイなども漂着していました。このまま放置することで再び風、波で海を漂流する為、こうした回収困難な漂着ごみの回収が今後の課題だと学生達が話していました。
<団体概要>
団体名称 : あきた海ごみゼロプロジェクト実行委員会
URL : https://www.akita-abs.co.jp/blog/umigomizero/
活動内容 : 秋田県は、全長264キロメートルもの海岸線を有し日本海と接している。また、秋田県を流れる河川は、雄物川、米代川といった計352河川があり、総延長は3,185kmにものぼる。最近の調査によると、海洋ごみの8割は街を起点に、内陸部の川を伝って海へと流出していると言われている。本事業では、海岸沿い以外にも内陸部での活動にも力を入れ海ごみ削減を呼びかけ盛り上げていく。これらの事業を多種多様な業界と連携を図り行うことで、秋田県の海洋ごみの現状を把握し、より多くの県民にふるさとの海を大切にするマインドを醸成する。
CHANGE FOR THE BLUE
国民一人ひとりが海洋ごみの問題を自分ごと化し、”これ以上、海にごみを出さない”という社会全体の意識を向上させていくことを目標に、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として2018年11月から推進しているプロジェクトです。
産官学民からなるステークホルダーと連携して海洋ごみの削減モデルを作り、国内外に発信していきます。
https://uminohi.jp/umigomi/
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/