佐野常民生誕200年 企画展「日本赤十字社を創った男の素顔」

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日本赤十字社(本社:東京都港区、以下「日赤」)は、創設者である佐野常民(つねたみ)(1822-1902年、以下「佐野」)の生誕200年を記念し、10月4日(火)より、本社にて企画展「日本赤十字社を創った男の素顔」を開催いたします。

「佐野常民像」鈴木長吉作 (上野の森美術館蔵)「佐野常民像」鈴木長吉作 (上野の森美術館蔵)

日赤は、パリ万博(1867年)で赤十字の存在を知った佐野が、1877(明治10)年、西南戦争において傷ついた兵士を敵・味方の区別なく救う救護組織「博愛社」として設立しました。当時の日本では赤十字について知られていませんでしたが、有栖川宮熾仁親王をはじめ皇族方からご支援を仰ぎ、佐野の呼びかけにより、渋沢栄一、伊藤博文、新島八重ら多くの著名人の協力を得て発展。戦時だけでなく災害時の救護活動も展開するようになり、現在に至ります。

 

 

「扶氏医戒大略」掛け軸 緒方洪庵筆(複製)  (大阪大学適塾記念センター寄贈)「扶氏医戒大略」掛け軸 緒方洪庵筆(複製)  (大阪大学適塾記念センター寄贈)

 

本展では、日赤(博愛社)設立の請願書など佐野直筆の史料や、日ごろ上野の森美術館に所蔵されている佐野の胸像も公開します。「赤十字」と出会い、日赤の創設と発展に生涯を捧げた佐野の素顔に迫ります。

また、10月7日(金)に、オープニングイベントとして、企画展担当職員によるオンラインガイドツアーを開催し、企画展の見どころなどをご紹介します。

 

■企画展概要
「日本赤十字社を創った男の素顔」
【会  期】 令和4年10月4日(火)~令和5年3月30日(木)
【開館日時】 火・水・木曜日、10:00~12:30 / 13:30~16:30
       ※祝日、年末年始(12月29日~1月3日)を除く。
       ※入場無料
【会  場】 日本赤十字社本社1階 エントランスホールおよび「赤十字情報プラザ」
       所在地 : 東京都港区芝大門1丁目1−3
【入館方法】 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、人数制限・事前予約制とさせていただきます。
       ※電話による事前予約をお願いいたします。(TEL 03-3437-7580
       ※ご予約前に「来館時のお願い」をご確認ください。
       <来館時のお願い https://www.jrc.or.jp/webmuseum/plaza/reserv/pdf/notice.pdf
【主  催】  日本赤十字社
【協  力】  佐野常民と三重津海軍所跡の歴史館、大阪大学適塾記念センター、
        公益財団法人 日本美術協会

■主な展示史料
計20点展示(予定)

  • 「佐野常民像」鈴木長吉※作(上野の森美術館蔵)
  • 「扶氏医戒大略」掛け軸(複製)緒方洪庵筆(大阪大学蔵)
  • 「博愛社設立請願書」佐野常民直筆
  • 「西南戦争救護活動への指示電報」佐野常民直筆 ほか

※鈴木長吉は、重要文化財「十二の鷹」の作家であり、佐野の友人。

 

「博愛社設立請願書」 佐野常民直筆「博愛社設立請願書」 佐野常民直筆

「西南戦争救護活動への指示電報」 佐野常民直筆「西南戦争救護活動への指示電報」 佐野常民直筆

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■オープニングイベント(オンラインガイドツアー)
【日程】 令和4年10月7日(金) 15:00~15:30
【形式】 Teams配信(事前申込制/締切 10月7日(月)12:00)
     申込先: https://forms.office.com/r/wk7JDc4L5p
【内容】 企画展担当職員が、企画展の見どころや佐野常民について解説します

■参考(佐野常民 略記)
1822(文政5)年12月28日 佐賀藩の藩士 下村充贇(みつよし)の五男として生まれる。幼名鱗三郎
1867(慶応3)年      パリ万博に佐賀藩から派遣され赤十字を知る
1877(明治10)年5月1日   熊本県にて征討総督有栖川宮熾仁親王に博愛社設立請願書提出
1887(明治20)年5月20日 博愛社を日本赤十字社と改称。初代社長に就任
1902(明治35)年12月7日 東京の自邸で永眠。享年79歳
(※元老院議長、大蔵卿、農商務卿、宮中顧問官、大日本私立衛生会(現:公益財団法人日本公衆衛生協会)初代会頭、龍池会初代会頭(現:公益財団法人日本美術協会)など歴任。幕末期の蒸気機関車、蒸気船の開発者としても知られる。)

■オンライン企画展
本展の展示品は、WEBサイト「赤十字WEBミュージアム」でもご覧いただけます。
<赤十字WEBミュージアム https://www.jrc.or.jp/webmuseum/

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