◆ 不妊治療大国である日本の実態
みなさんは日本が不妊治療大国だということをご存じでしょうか。日本は体外受精の延べ回数が45万8101件(日本産科婦人科学会2019年調べ)で、世界で2番目に件数の多いアメリカの33万773件と比べても、格段に件数が多い実態があります。
人工授精等の「一般不妊治療」、体外受精・顕微授精等の「生殖補助医療」について、日本では、菅義偉前首相の肝煎りで2022年4月から保険が適用されました。しかし、そもそもなぜ日本が不妊治療大国となっているのでしょうか。技術力が世界に比べて劣っているからでしょうか。答えは技術力ではなく、不妊治療をスタートする年齢が高いからです。開始年齢が高くなれば、なかなか妊娠に結び付かず、成功率が下がってしまいます。
妊娠しやすい時期というのは残念ながら生物学的に限りがあります。子どもが二人欲しいと思った場合、自然妊娠では27歳までに妊活をスタートするのが望ましいという結果がありますが、こういった事実を知っている人はどれだけいるでしょうか。「自分が不妊になるはずはない」と思う人は多いはずですが、カップルの6組に1組が不妊に悩んでいるのが現状です。そして、女性がキャリアを積んで社会進出するなかで、「妊娠適齢期」に必ずしも相手を見つけて妊娠できるのかというと、それは簡単なことではありません。
男女とも加齢によって生殖機能の衰えが見られますが、女性の場合はその変化がより急激です。そのため、若い時の質の良い状態の卵子を冷凍保存し、タイミングがきた時に妊娠・出産ができるようにしようというのが卵子凍結です。卵子凍結は将来の妊娠を100%約束するものではありませんが、いつの日か出産をしたいという女性にとっては、大きな選択肢になり得るものです。
◆ 卵子凍結という選択肢の広がり
卵子凍結については、メルカリ、サイバーエージェント、セガサミーホールデングス、ジャパネットホールディングスなどが、女性を支援する福利厚生の一部として、導入を立て続けに発表していて、こちらも昨今大きく注目されているトピックです。
グレイスグループは「子どもを持ちたいと願う一人でも多くの女性の夢がかなう未来の創出」をミッションに掲げ、月経・妊娠・出産など女性の負担を減らす最先端の総合医療サービスを提供しています。しかし、このミッションを達成するには、この事業とともに、一人でも多くの人に女性の体の仕組みを知ってもらい、男女ともに将来の人生設計について考えてもらいたいと思っています。
勉強会詳細
今回は不妊治療の保険適用にあたって、菅義偉前首相に広い知見を提供し、法律作りにも大きく関わってきた杉山産婦人科理事長の杉山力一医師をお招きします。基礎的なところから丁寧にお話しし、参加者の皆様からの質問にも時間を取ってお答えいただきます。また、第三者からの提供卵子を使った場合など、成功率を上げるために不妊治療でどのようなことができるのかという点についてもお伝えします。日本の生殖医療と課題への一層の理解を深めていただき、今後の取材などに役立てていただける内容となっております。
また、2022年8月から女性社員の卵子凍結費用を月額40万円まで会社で負担する福利厚生制度を導入したサイバーエージェント人事本部の田村有樹子氏にもご登壇いただき、導入の経緯や社員の方々の反応についてもお話していただきます。
◆ 開催概要
- テーマ:「不妊治療大国」日本の最新動向と福利厚生としての卵子凍結を学ぼう
- 日時: 2022年10月17日(金)16時~17時半
- 場所: グレイス杉山クリニックSHIBUYA 東京都渋谷区渋谷1-23-16 cocoti SHIBUYA 5F
- 講師: 杉山産婦人科理事長杉山力一医師、グレイス杉山クリニックSHIBUYA岡田有香医師
- 特別ゲスト: 株式会社サイバーエージェント人事本部 田村有樹子氏
ご出席の場合、メールタイトルに「勉強会参加希望」と記載いただき、貴社名・ご出席人数を添えて下記お問い合わせ先まで事前にご連絡をお願いいたします。
お問い合わせ先:株式会社グレイスグループ info@gracebank.jp
※ 会場のキャパシティの関係上、先着20名様までの受付とさせていただきますのでご了承ください。
※ 換気・消毒・マスク着用のお願いなど、コロナ対策を行って開催いたします。
グレイス杉山クリニックSHIBUYAについて
2022年4月15日に渋谷cocoti5階にオープンした、生殖医療・婦人科クリニックです。60年の歴史を誇る杉山産婦人科グループ理事長の杉山力一医師を顧問に迎え、施術技術やスタッフ教育、院内オペレーションに関して、同グループの全面的なバックアップを得て運営しています。日本初の定額制卵子凍結パッケージプランを提供するなど、お客さまが使いやすい医療サービスを提供しながら、女性のヘルスリテラシー向上に向けた啓発活動、プレコンセプションケアの推進にも積極的に取り組んでいます。
https://grace-sugiyama.jp/
グレイスグループについて
グレイスグループは、「子供を持ちたいと願う一人でも多くの女性の夢がかなう未来の創出」をミッションに掲げ、女性の医学的機能(月経・妊娠・出産など)にまつわる様々な負担やリスクを軽減するための最先端の総合医療サービスの提供を目指しています。
https://gracebank.jp/company/
卵子凍結サービス「Grace Bank」について
卵子凍結サービス「Grace Bank」は、厳選したクリニックの全国ネットワークと23年間無事故の生体凍結保管施設での一括保管により、高い安全性と将来不妊治療を受ける際の高度な利便性を実現し、凍結卵子保管料に初期費用無料のサブスクリプションプランをご利用いただけるなど、使いやすい価格でお届けする日本最大級の卵子凍結サービスです。
https://gracebank.jp/
- 社名 : 株式会社グレイスグループ / Grace Group Inc.
- 設立 : 2020年8月31日
- 代表者 : 代表取締役 勝見祐幸
- 所在地 : 東京都渋谷区渋谷1丁目23-16-5F
- 事業内容 : 凍結卵子保管サービス事業、クリニック向けコンサルティング事業、卵巣年齢診断アプリ事業