このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
- イベント概要
・開催概要:「プログラミングで海のSDGs!」出前授業
内容:タブレット端末を使用し「Scratchで作るプラごみ回収ロボット」
・日程:2022年9月14日(水) 10:35~12:15
・開催場所:千葉県匝瑳市椿海小学校(オンライン)
・参加人数:35名
・後援:総務省、文部科学省、環境省
・協力:リトルスタジオインク株式会社
- 1人1台のタブレットでScratchを使い、正多角形を描く
千葉県匝瑳市立椿海小学校の5年生35名を対象に、タブレット端末を使用して「Scratchで作るプラごみ回収ロボット」を実施しました。授業はSDGsの目標14番「海の豊かさを守ろう」をテーマに、仮想の海に浮かぶ海洋プラスチックごみを回収ロボットが正多角形に描いた網で回収するプログラミングに、オンライン授業で挑戦しました。
- 「算数・正多角形の性質」と「海洋プラスチックごみ問題」について同時に学習
パソコンの画面上にある海洋プラスチックごみを回収する際に、5年生算数の学習単元「正多角形と円」の内容を活かしプログラムを考えていきます。仮想の海洋プラスチックごみを、ロボットの燃料を消費しすぎないように効率的に回収するにはどんな正多角形を描けばよいか試行錯誤しなければなりません。椿海小学校5年生のみなさんは、最近授業で学習したばかりの「正多角形の性質」を思い出しながら、シンプルにプログラムを組むことにチャレンジしました。オンライン上でも、児童の皆さんが手を挙げてくれるので、反応がわかりやすくスムーズに進行をすることができました。
「海洋プラスチックごみ」は、人間の社会生活によって生まれた深刻な問題です。授業の最後では、プラスチック製品の「つくる、捨てる、海へ流れる」というプロセスをクイズ形式で学び、海に直接捨てることは少なくても、川や風によって流れ、豊かな海が汚れてしまっているということを知りました。海に流れてしまったプラスチックごみを1人1人の手で回収するのは大変なことですが、現在様々なICT技術(プログラミング)を応用して、効率的に回収する方法が開発されています。将来的に児童のみなさんには、算数やプログラミング学習を生かして海を守ったり、社会課題を解決するという豊かな発想をしてほしいと期待しています。
- 参加した児童・担当教員からの声
・この授業でSDGsのことやプログラミングを知れてとても楽しかったです。ごみを減らすために自分で注意したり工夫してみようと思いました。いろいろ教えていただきありがとうございました。(女子・11才)
・スクラッチを活用しながら、海のごみを回収するというとてもおもしろい内容でした。準備、運営、資料等の準備ありがとうございました。(教員)
・SDGsをより身近に感じることができました。プログラミング技術とSDGsと聞いて一緒に考えられるのかと思ったが、人間ができないことをカバーする技術が社会を良くするのだと思った。(教員)
<団体概要>
団体名称:一般社団法人 イエロー ピン プロジェクト
URL:https://programming.or.jp/umip
活動内容:「プログラミングで海のSDGs!」は、イエロー ピン プロジェクトが、子どもたちにSDGsを啓発し、ICTによる社会課題解決の体験を支援する非営利活動です。SDGs課題14「海の豊かさを守ろう」をテーマに、ワークショップや出前授業、講演会を通して、プログラミングを楽しみながら効果的にSDGsと海洋について学習する、新しいSTEAM学習の場作りを目指しています。
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/