琵琶湖博物館は、このたび琵琶湖博物館ブックレットの第16弾となる『琵琶湖の森の40万年史 ―花粉が語るものがたり―』を出版しました。琵琶湖の底に眠る花粉化石から明らかになった、気候変動と人の営みによる40万年間の森のうつり変わりについて、最新の研究成果をふまえてわかりやすく紹介された一冊です!!
琵琶湖の森の100年史、1万年史、40万年史について、さまざまな地域の森の風景写真、絵図や考古遺物資料をとおして解説されています。過去の森の姿を想像できる現在のフィールド情報や、関連する琵琶湖博物館の展示情報についても、コラムで紹介しています。
琵琶湖の森の100年史、1万年史、40万年史について、さまざまな地域の森の風景写真、絵図や考古遺物資料をとおして解説されています。過去の森の姿を想像できる現在のフィールド情報や、関連する琵琶湖博物館の展示情報についても、コラムで紹介しています。
記
○書 名:『琵琶湖博物館ブックレット16 琵琶湖の森の40万年史 -花粉が語るものがたり-』
サンライズ出版、2022年9月発売
○体 裁:A5判・110ページ・並製 本体価格1,800円(税別)
○著 者:林 竜馬(滋賀県立琵琶湖博物館 専門学芸員)
○内 容:樹種によって形が異なる花粉は、化石として地中に残されると、太古の植生の証言者となる。40万年余りほぼ同じ位置に存在する琵琶湖の湖底堆積物にふくまれる花粉化石の分析により、気候変動と人の営みによる植生のうつり変わりが明らかとなってきた。
鎌倉時代以降、アカマツ林や草山が増加して現在よりも木が少なかった江戸時代、多くのカシ類が人々の暮らしを支えた縄文時代、およそ10万年周期で到来したロシア極東地域のような針葉樹林が広がる氷期など、琵琶湖周辺で見られた森の姿を紹介しています。
(サンライズ出版ホームページより)
「琵琶湖博物館ブックレット」は、学芸員や地域の研究者が琵琶湖に関連した最新の研究成果をできるかぎりわかりやすく発信することを目的に、2016年8月に開館20周年を記念して創刊され、今回の最新刊までに化石や漁業、小さな生物など多彩なテーマで発刊しています。
琵琶湖博物館ブックレットは当館ミュージアムショップ「おいでや」のほか、県内の各書店でお買い求めいただけます。