特に遠隔地における医療サービスは限られており、遠隔地で働く女性医療従事者の多くは医療従事者としての適切な訓練を受けていません。安価で効率的な医療を提供するために必要な「巡回診療」の実施マニュアルは整備されていません。また、ソマリアの医療事情に寄り添ったFGMの合併症の標準治療手順の開発も急がれています。
2023年~2027年までに実施する本プロジェクトでは、巡回診療による医療サービスの提供に加え、現地保健当局とも協力し、ソマリアの状況に即した巡回診療マニュアルとFGM臨床ガイドラインを作成し、保健システムの強化を図ります。
主な活動
・ FGMの合併症に対する診療を含めた巡回診療の実施
・ 女性の医療従事者に対する研修
・ コミュニティや女性たちのエンパワーメント
・ 収集したエビデンスに基づく臨床ガイドラインの作成
理事長 池上清子のコメント
この度、武田薬品様から多大なるご支援をいただけることを大変ありがたく光栄に思っております。武田薬品様とプラン・インターナショナルの新たなパートナーシップでは、巡回診療ガイドラインとFGM臨床ガイドラインの作成を通じてソマリアの遠隔地の医療システムを強化するだけでなく、ソマリアの女の子と女性たちが啓発活動やトレーニングを通じて、自身の性や身体に関する意思決定をできるよう後押しする、非常に有意義な活動となると期待しています。
武田薬品の「グローバルCSRプログラム」とは
2016年に開始した、約80の国と地域で働く約50,000人の従業員がオンライン投票に参加し、武田薬品が新たに支援する活動先を決定するという、従業員主導型の取り組み。投票を通じて、従業員一人ひとりがそれぞれの考えと思いを込めてプログラムを選定する。
プラン・インターナショナルは、子どもの権利を推進し、貧困や差別のない社会を実現するために世界75カ国以上で活動する国際NGOです。創立は1937年。長年にわたり、子どもや若者、地域の人々とともに地域開発を進めてきました。すべての子どもたちの権利が守られるよう、とりわけ女の子や女性への支援に力を入れています。市民社会、政府機関や国際機関と連携しながら、世界を持続的に、前向きに変えていきます。https://www.plan-international.jp |