支援が届かない地域に幼稚園を、子ども達に夢を描ける未来を。Piece of Syriaが1,200万円を目標にクラウドファンディングを開始

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「シリアをまた行きたい国にする」を目標に、シリア及びトルコで2000名以上の子どもたちに教育を届けてきたNPO法人Piece of Syria(代表 中野貴行、以下「Piece of Syria」)は、9月15日から1,200万円を目標にしたクラウドファンディングを実施いたします。

ご支援はこちらから→https://readyfor.jp/projects/syria2022/

■支援が届かない地域に教育を届けるPiece of Syria
Piece of Syriaは、2016年の設立以来、どこからも支援が届かない地域に住むシリアの子ども達に教育を届ける活動を続けています。いただいたご支援のおかげで、6年間で2000名を超える子ども達に教育を提供してきました。
 

また、昨年のクラウドファンディングでは、教育の機会がない地域でSAKURA幼稚園を開園することができ、100名の生徒に学ぶ機会を提供することができました。さらに目標金額を超えるご支援のおかげで、公共サービスがない地域に通園バスも届けることもできました。

■ 「戦争中よりも厳しいかもしれない」シリアの現状
戦争が起こる前までのシリアは、就学率が99.6% (出典:UNICEF) で、大学も無料で行くことができ、教育レベルも非常に高かったことで有名でした。

しかし、2011年3月から戦争が始まり、11年以上経った今も終わってはいません。
戦闘自体は減っていますが、シリアへの支援も減少しています。さらに、シリア国内は経済制裁や国際情勢から物価が高騰し、生活費がどんどん上がっています。「戦闘が最も激しかった時以上に生活が厳しい」という声が現地から届くほどの状況です。

SAKURA幼稚園のあるシリア北西部は、他の地域から逃れてきた「国内避難民」が多く集まる場所です。前述のような厳しい状況の中でも人口が増え、子ども達の数も増えているため学校や先生が不足しています。

■ Piece of Syriaが支援する「SAKURA幼稚園」について
これまで、Piece of Syriaは毎年100〜500人の子ども達が教育できる環境を届けています。
 2021年のクラウドファンディングではSAKURA幼稚園を設立することができました。

その後も資金を集めることができ、当初100名で予定していた生徒を200名に拡大し、通園バスの購入もすることができました。
現在、SAKURA幼稚園では4〜6歳の子ども達200人のために、幼稚園では園長先生・5名の先生、心理的ケアの専門家、清掃スタッフの8名が働いています。

授業内容は、アラビア語・英語・算数・理科・社会・アクティビティ。教育の基礎を学ぶだけなく、心のケアができる場所です。

 

 

【幼稚園のハミダ・サナァ先生の言葉】
実は生徒達は最初、幼稚園に行くのが好きではありませんでした。家で勉強もせず、何もしなくないことを望んでいたんです。特に最初の週は、両親から離れるのが悲しくて、生徒達は絶えず泣いていました。

しかし、職員みんなで問題に対処するため、楽しい話をしたり、レクリエーション活動をしたりしながら、幼稚園を楽しんでもらえるように工夫を重ねました。そして今では、子ども達は幼稚園を愛し、勉強を楽しみ、帰らずにもっとここに居たいとさえ思ってくれるようになりました。
 幼稚園に通う子ども達の表情が変化し、たくさんの笑顔を見せてくれるようになったことが本当に嬉しいです。
皆さんのご支援に心から感謝しています。

■ クラウドファンディングを通して生徒数を増やし、教育の質を向上させたい
さらに多くの子ども達に入園してもらえるよう、今回のクラウドファンディングを「職員の給料(増員含む)」「教室の賃料」「設備投資」に充てる予定です。
また、ご支援いただいたみなさまには、シリアを身近に感じていただけるリターンを準備しています。

詳しくはこちらから→https://note.com/hemuri/n/nd0377dbd7cb6

■ Piece of Syriaについて
Piece of Syriaは、「シリアをまた行きたい国にする」ことを目指し、2016年に設立、2021年NPO法人化。
シリアと聞くと「戦争」「危険」「難民」というイメージを持つ方は多くいるかと思います。

しかし、2011年3月に戦争が始まる以前は、医療・教育は無料で、治安も日本以上に良く、昼の2時まで働けば家族10人が暮らせる豊かな日常がありました。シリアの人たちのおもてなしは旅人には有名で、歴史ある遺跡とともに非常に人気の旅行先でもありました。

Piece of Syriaは、今ある課題だけでなく、本来シリアが持っていた魅力も含めて伝えること、そして長い戦争からの復興・平和構築の主体である子ども達が基礎教育を受けることで、シリアが平和になり、また魅力的で行きたくなる国となることを目指しています。  
 
国際平和映像祭で「なんとかしなきゃ賞」を受賞する他、「シリアの今と昔」を伝えながら、平和について考えてもらう講演・写真展などを、日本全国の学校や地域、オンラインで実施しています。
「どこからも支援がない地域への教育支援」として、トルコのNPO「Education Without Borders」と協力して、シリア北部の幼稚園・小学校、トルコ南部のシリア難民向け補習校を運営し、現在まで2000人の子ども達に教育を届けてきました。

Web: http://piece-of-syria.org/
Facebook:  https://www.facebook.com/piece.of.syria/
Instagram: https://www.instagram.com/piece.of.syria/
Twitter: https://twitter.com/piece_of_syria
Youtube: https://www.youtube.com/c/PieceofSyria
寄付:https://piece-of-syria.org/whatyoudo/donation.html

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