日本経済新聞社と一般社団法人ニューオフィス推進協会(NOPA)が、「ニューオフィス」づくりの普及・促進を図ることを目的とし、創意と工夫をこらしたオフィスを表彰する日経ニューオフィス賞。
第35回日経ニューオフィス賞は、
・ワーカーが快適かつ機能的で精神的にゆとりを感じるような生活の場となっている
・創造性を高める働き方を誘発する環境になっている
・ITを活用した知的生産活動の場となっている
・地球環境への影響や地域社会への貢献など社会性が配慮されている
・FM手法を取り入れたオフィスづくりや維持管理のための体制が整備されている
・知識資産や情報が適切に管理され運用されている
などの視点で審査され、応募総数131件の中から16件を「ニューオフィス推進賞」に選出。さらに丸紅は「クリエイティブ・オフィス賞」を授与されました。
カッシーナ・イクスシーは、2021年5月に東京・大手町へと移転した丸紅新社屋において、9階から20階にわたる執務フロアの“Round”スペースの設計・施工、ならびに家具からインテリアアクセサリーまでトータルでデザイン監修を行いました。
なお、本プロジェクトのレポート記事はウェブマガジン内で公開しています。
◆五感を刺激し創造性をもたらすオフィス空間(前編)-丸紅株式会社様 新社屋プロジェクト
https://www.cassina-ixc.jp/magazine/MarubeniCorporation1.html
◆五感を刺激し創造性をもたらすオフィス空間(後編)-丸紅株式会社様 新社屋プロジェクト
https://www.cassina-ixc.jp/magazine/MarubeniCorporation2.html
■“Round”―多様性に合わせて選べる新しい価値創造の場
組織の一体感につながる「場」=“Circle”、チームの戦略的情報共有につながる「場」=”Huddle“、新しい価値創造につながる「場」=”Round”という三つの「場」を設けた丸紅の新オフィス。従来型のオフィスの雰囲気とは異なり、五感を刺激し気分を切り替えることのできるワークプレイス、“Round”は各フロアに設けられています。フロア毎に3種類のテーマが設定され、カラースキームやコーディネートに反映しました。
“Morning Fresh”
グリーンが配された有機的な形状の大きなテーブルにロープが編み込まれたアウトドアチェアを合わせ、ブルーグリーンの張地などが朝いちばんの爽やかな雰囲気を演出し、頭がすっきりと冴えわたるような感覚を提供します。
“Magic Hour”
夕陽を想起するような赤やオレンジのファブリック、自宅のようなくつろぎを提供するラウンジチェア、アシンメトリーな形のテーブルなど、いつもと異なる雰囲気が想像力を刺激します。
“Midnight Meditation”
全体はグレーを中心にまとめられたコーディネートで、グレーガラスで仕切られたダークトーンの空間が生み出す落ち着きは、頭の中を整理し冷静な思考をもたらします。
また、これらのスペースには、時間と共に変化し生体リズムに働きかける音響設備や自律神経を整え記憶や感情に働きかける天然アロマなど、五感を刺激する様々な仕掛けも組み込まれています。
いずれのフロアも中央にはドイツのキッチンブランドSieMatic(ジーマティック)のキッチンキャビネット「SieMatic29」が採用されています。カウンターエリアではコーヒーなどをきっかけにコミュニケーションが生まれやすく、昨今のワークプレイスでは非常に重要な役割を果たしています。
<カッシーナ・イクスシー>
その場所を訪れる人々に対する気遣いや心配りを、インテリアデザインで叶える。カッシーナ・イクスシーがこれまでに携わってきたプロジェクトでは、そういった「おもてなし」の心が評価されてきました。海外からの渡航者を迎え入れる空港ラウンジ、民間企業や近隣住民にも開放される文教施設、住民の移住や駅の利用者を取り込む再開発のオフィス商業複合ビル、働く人が出社したくなるオフィス。利用者にとって真に心地よい空間を実現するため、家具、キッチン、アート、雑貨等で完成されたインテリアを作り上げ、働き方や過ごし方などそれぞれの空間での「体験」をご提案しています。
プロジェクト:丸紅株式会社 新社屋 “Round”スペース
設計:カッシーナ・イクスシー(デザイン協力:ツクルバ)
https://www.cassina-ixc.jp
◆過去の受賞オフィス
-カッシーナ・イクスシー名古屋オフィス
2019年度 第32回日経ニューオフィス賞 中部ニューオフィス奨励賞
https://www.cassina-ixc.jp/shop/g/gproject2503/
※受賞に関する丸紅のニュースリリースは以下よりご覧いただけます。
https://www.marubeni.com/jp/news/2022/info/00014.html