このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
- イベント概要
・開催概要:DAY1でお魚の住処竹漁礁を制作し海に沈め、藻場を豊かにしようとアマモを植えた子供たち。海中ではどのような変化があるのか実際にシュノーケルをして観察します。
・日程:9月10日(土)【DAY2】
・開催場所:福岡市西区 能古島
・参加人数:福岡県内小学生23名
・協力団体:一般社団法人ふくおかFUN、株式会社やますえ
- 竹漁礁、アマモの効果を感じ、小魚、新しい命の芽生えなどを体感する
DAY1のイベントでは山川海の繋がりについて、福岡県では年々増える放置竹林が問題になっており、竹林が増えるとなぜ海に栄養がいかなくなるのか、竹は成長が早く、広葉樹林の成長を邪魔してしまう。また、根が浅く保水しにくいなどの理由で、山が栄養を蓄えられないということを学びました。そんな竹で小魚の住処である『竹漁礁』を作り、水流を穏やかにして産卵場所や小魚のベッドとなる『アマモ場』を作るべく、その苗づくりにチャレンジしました。今回のDAY2では竹漁礁、アマモ場にどんな変化が起きたのかを観察するために、みんなでシュノーケルをしました。
2週間の間に竹漁礁には藻が付着し、小さな小魚がたくさん観察できました。初めてシュノーケルをする子もたくさんいて、地元の海でもたくさんのお魚が見られることに驚きの声があがっていました。
- ガサガサを使い、より近くで生き物を観察する
シュノーケルでの観察が終わってからは、博多湾についてより深く知るためにガサガサ(生き物を網を使ってすくい上げ観察すること)を行いました。岩場のほうでガサガサを行うと、お魚や海老が網に入っていました。生き物観察ケースに移し、写真を撮って記録していきます。
シュノーケルでは遠くに見えていたお魚たちをより近くで観察することで、子どもたちは興味津々。これはなんだろう?海老かな?子供たちで自分たちの考察について話し合う声が聞こえました!
- 海中の環境の変化、観察内容をまとめ発表する
シュノーケル、ガサガサを使った観察で子供たちが見つけたお魚、海の生き物について、お魚図鑑を使って、みんなで予想して調べていきます。講師に中学生お魚博士の伊藤柚貴さん、アマモについては九州大学名誉教授川口栄男先生を招きし、各グループの発表について考察してもらいました。
伊藤柚貴さんはプロの漁業関係者でも超難関(合格率7.7%)とされる「日本さかな検定」1級に史上最年少の小学5年生で合格し、中学生1年生でありながらお魚についてとても詳しく、子どもたちも年齢の近い先生にとても驚き刺激を受けていました。図鑑で調べた内容に加えて、たくさんの知識を吸収しました。
- 博多湾守り隊!の学びを商品パッケージにしよう
最後は2日間のイベントを通して、「みんなが願う100年後の未来の博多湾」を想像し、イラストとメッセージを書いてもらいました。このイラストは地元の水産加工品を販売する株式会社やますえの商品パッケージとなります。DAY3のイベントでは子供たちがこの商品を販売します。
- 参加した子どもたちの声
・竹漁礁は台風で流されていないか心配だったけど、お魚が集まっているのが確認できてとても嬉しかった。
・博多湾を守っていくため、この魚たちが住みにくくならないように海を汚さないようにしたいと思った。
<団体概要>
団体名称:海と日本プロジェクトinふくおか実行委員会
URL:https://fukuoka.uminohi.jp/
活動内容:日本海、有明海、瀬戸内海と3つの海に面している福岡県。伝統や食、イベントなどを通じて福岡の海をもっとよく知り、海を想い、さらに世界の海へとつながる取り組みを行っていきます。
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/