AAKELは、2022年10月1日より、中部電力株式会社(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長 社長執行役員 林欣吾、以下「中部電力」)のEVバス実証プロジェクト(以下「本実証」)へ当社が開発したシステムを提供いたします。本実証ではEVバスの運行にAAKELのEV充電マネジメントを活用し、EVバスの社会実装への貢献を目指して参ります。
背景
日本政府は、2020年10月に温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」を2050年までに実現することを宣言し、「グリーン成長戦略」を策定しました。その取組みの一つとして、電動車の普及を推進しています。一方で電動車の導入にあたっては充電設備の設置や契約電力の確認、充電時間の考慮等が必要になります。
現状、企業等が複数台のEVを所有し、充電する際、系統の制約により一度に充電できる電力量が建物毎に決まっている等、EV充電マネジメントを中心とした課題から、容易にはEV導入を進められない状況です。そうした課題の解決に向け、AAKELは、EVの運行スケジュール等を考慮し複数拠点・複数台のEV充電最適制御が可能なシステムを開発しました。
今般の本実証を通じて、車両のSoC(State of charge)や契約電力に応じ、また公共交通機関であるEVバスの運行スケジュールを前提とした充電タイミングや充電出力を自動で調整できる仕組みを構築することで、EVバスの導入推進に取組んでまいります。
アークエルテクノロジーズ株式会社 代表取締役社長:宮脇 良二 コメント
EVシフトが世界で進むなか、日本も遅れずにEVの導入を加速させなければなりません。一方で、前提となるEV充電器の普及に向けては、日本ならではの障壁も多くなかなか進まない現状があります。加えて、EV充電は再エネ由来の電力でなければ意味がありません。
弊社はそれらの課題を解決すべく、IoTと機械学習を活用した仕組みを開発しました。
中部電力様と共にそれらの仕組みを公共交通機関での実証を開始し、我が国の公共交通機関におけるEV普及に貢献できることを楽しみにしております。