去る9月1日、Bord Biaは、アイルランド閣僚通商使節団の一環として、輸入業者、流通業者、製造業者、メディアを含む73名の乳業関係者を、ヨーロピアン乳製品の自然でサステナブルな生産方法についてのプレゼンテーションを含む業界向けトレードセミナーに招待しました。
セミナーで、ダミアン・コール駐日アイルランド大使は、ヨーロピアン 乳製品キャンペーン「アイルランド、自然との共生」の始動を記念して、日本市場に大きな投資をすることを光栄に思っています。日本との関係構築はアイルランドにとって最優先事項であり、今後3年間、このキャンペーンを支援し、ともに歩むことを楽しみにしております。」とコメント。
アイルランド通商使節団を率いるチャーリー・マッコナローグ農業・食糧・海洋大臣は、「日本はアイルランドの農産物にとって非常に重要な貿易相手国であり、今回のEUとの共同出資による新しいキャンペーンを活用して、この友好的な貿易関係を継続的に強化し、我が国の乳製品を紹介していきたいと考えています」と説明しました。アイルランドの農業、とりわけ乳製品産業は、豊富な天然資源、持続可能性の重視、加工技術と輸出出荷の高品質基準により、目の肥えた日本の消費者の要求に応えることができる唯一無二のポジションにあります」と述べました。
Bord Biaの暫定長官のマイケル・マーフィー氏は、「アイルランドの輸出業者とBord Biaは、日本市場の重要性を長い間認識してきました。私たちは一丸となって、これまでの関係を基に、将来に向けて新たな関係を築いていけるよう努力しています。新しいキャンペーン「ヨーロピアン 乳製品、アイルランド、自然との共生」を活用し、日本での活動を補完し、アイルランドが提供する高品質で持続可能な乳製品への認識を高めていきたいと考えています」と述べました。
セミナー後は、業界向けに、アイルランドの乳製品輸出業者とのネットワーキングセッションが開催され、閉幕となりました。
- 「アイルランド 自然との共生」キャンペーンについて
本キャンペーンは3年間(2022年2024年)実施され、高品質で持続的に生産されるヨーロピアン乳製品に対する認識と理解を深めることを目的としています。
このキャンペーンでは、日本市場でのプロモーション活動に総額96万ユーロを投資し、この投資により、3年間でアイルランドから日本への乳製品の輸出が1890万ユーロ増加することが期待されています。キャンペーン期間中、Bord Biaは500社以上の主要取引先や意思決定者をターゲットとし、Foodex Japanなどの国際見本市やBord Biaが毎年開催する業界向けセミナーを通して、15万人以上のバイヤーが乳製品輸出業者にアクセスすることができるように働きかける予定です。
また、Bord Biaは、今後、12名の日本のトレード・メディア関係者をアイルランドに招き、EUとアイルランドの乳製品生産について深く理解してもらうために、牧草乳牛の飼育場や加工業者を訪問する予定です。
【経済データ】
アイルランドは2021年に日本市場へ1億7400万ユーロ以上の食品・飲料を輸出し、2020年から20%増加しました。2017年以降、アイルランドによる日本への乳製品輸出は金額ベースで108%増加し、2021年には6900万ユーロに達しました。 チーズの旺盛な需要により、アイルランドの対日乳製品輸出は2022年の最初の6カ月間で、金額ベースで56%増となっている。
(出典:Bord Bia https://www.bordbiaperformanceandprospects.com/)