乳がん検診受診率が全国ワースト5位の大阪で「~なる前に考えておきたい~ 乳がんになった日からの選択展」開催

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アラガン・ジャパン株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:スザナ・ムルテイラ。以下、アラガン・ジャパン)とNPO法人 エンパワリング ブレストキャンサー(所在地:東京都目黒区、理事長:真水 美佳)は、乳がん啓発月間である10月に、罹患後の人生が長い乳がんにおいて不足している「乳がんになった後」の情報を知り、事前に考える機会を設けることで、罹患後の生活の質(QOL)向上を目指す「~なる前に考えておきたい~ 乳がんになった日からの選択展」を、9月30日(金)~10月2日(日)の3日間、グランフロント大阪にて開催します。

 

※画像はイメージです。当日の展示内容は変更になる可能性があります。※画像はイメージです。当日の展示内容は変更になる可能性があります。

■日本女性の9人に一人がかかる乳がん、罹患後の人生が長く、QOL向上が重要
乳がんは、がんの中でも日本女性がかかる割合がトップであり、9人に一人が乳がんになると言われています。年代別でみると、乳がんの罹患率は30歳台後半から増加し始め、40歳台後半から60歳台後半でピークになります(※1)。また、早期発見・早期治療により、StageⅠ、Ⅱの10年後の生存率は90%以上(※2)と他のがんと比べると比較的高く、罹患後の人生が長いがんでもあるため、QOL向上が重要視されています。

■早期発見のための検診啓発は盛んな一方、乳がんに“なった後”を考える機会が少ない
乳がん発症後、患者さんは「どの病院で、どのような治療をするか」「乳房再建手術をするか」「家族にはどう伝えるか」「仕事はどうするか」など、告知を受けて精神的にも大変な状況の中、短い時間で様々な選択に迫られます。

しかし、乳がんは早期発見すると治る可能性が高いことから、乳がん検診の啓発活動は盛んな一方、治療方法を含め、乳がん罹患後にどのようなことが待ち受けているかなどの情報はまだまだ知られておらず、考える機会も少ない状況です。罹患後の人生が長い乳がんにおいて、短期間に様々な意思決定を要する機会に直面する中、“正しい知識を持っているかどうか”“多様な選択肢の存在を認識しているか”等がその後の人生のQOLを左右するかもしれません。乳がん罹患後も自分らしく生き続けるために、検診だけでなく、前もって乳がん罹患後の情報を知り、備えておくことが重要です。

■大阪は乳がん検診受診率が全国ワースト5位、乳房再建術の認知率がワースト2位
乳がん検診受診率について都道府県別でみると、大阪府の乳がん検診受診率は41.9%と、全国平均の47.4%を下回り全国ワースト5位という状況です(※3)。

また、乳がん治療の選択肢のひとつで、治療による乳房切除後に失われた乳房を取り戻す「乳房再建術」について、大阪府は乳房再建手術可能な施設数が全国で2番目に多いにも関わらず(※4)、「乳房再建術」の認知率は全国ワースト2位ということが判明しています(※5)。

■「乳がんになった日」から待ち受ける選択や葛藤を前もって知り、いざという時に備える機会に
こうした背景を踏まえ、実際に乳がんになった時に焦ったり怖がりすぎたりすることなく、短い時間の中でも納得して選択ができるような土台をつくるため、乳がん検診受診率及び乳房再建手術の認知率が低い大阪府にて、本イベントを開催します。

イベントでは、乳がん患者さんの経験談をもとに、それぞれの人生で大切にしてきたことや葛藤のエピソード、様々な選択とその決断に至ったストーリーを展示します。本イベントを通し、一人でも多くの方が乳がんについて関心を持つきっかけとなり、乳がんに罹患しても正しい知識をもち、様々な選択肢の中から納得した上で、より良い選択ができるような機会をつくり、乳がん患者さんのQOL向上を目指します。

【 ~なる前に考えておきたい~ 乳がんになった日からの選択展 開催概要 】
期間:2022年9月30日(金)~10月2日(日) 9:00~22:00
会場:グランフロント大阪 北館1F ナレッジプラザ(大阪府大阪市北区大深町3-1)
共催:アラガン・ジャパン株式会社、NPO法人 エンパワリング ブレストキャンサー
後援:大阪市、公益社団法人 大阪府看護協会、一般社団法人 日本乳癌学会、
   一般社団法人日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会、日本乳がん看護研究会、
   特定非営利活動法人 日本乳癌検診学会
賛同企業:朝日生命保険相互会社、株式会社アデランス、セコム損害保険株式会社、ティーペック株式会社、
     株式会社ベーテル・プラス、株式会社ルネサンス
 

 

 

※画像はイメージです。当日の展示内容は変更になる可能性があります。

【イベント初日にはトークイベントを開催】
イベント初日の9月30日(金)には、大阪医科薬科大学 乳腺・内分泌外科 特任教授の岩本充彦先生と、大阪大学医学部 形成外科 准教授の冨田興一先生、自身も乳がん罹患経験のあるNPO法人E-BeC 理事長 真水美佳が登壇し、医師・患者双方の視点から、発症前に、乳房再建を含む乳がん罹患後の情報を知り、備えておくことの重要性を語るトークイベントを開催します。

日時: 2022年9月30日(金)13:00~13:30
会場: グランフロント大阪 北館1F ナレッジプラザ(大阪府大阪市北区大深町3-1)
登壇者: 岩本 充彦 先生(大阪医科薬科大学 乳腺・内分泌外科 特任教授)
     冨田 興一 先生(大阪大学医学部 形成外科 准教授)
     真水 美佳(NPO法人 エンパワリング ブレストキャンサー 理事長)
内容: 乳がんになった後の情報を、発症前に知っておくことの重要性とは
    患者さんにとって乳房再建手術が存在する意義とは
    患者さん視点で、乳がん罹患後に感じたことや、苦労したエピソード

※1    公益財団法人がん研究振興財団「がんの統計2022」(2022年) 年齢階級別がん罹患率推移(1980年、2000年、2018年)
※2    公益財団法人がん研究振興財団「がんの統計2022」(2022年) がん診療連携拠点病院等(都道府県推薦病院含)における10年生存率(2008年診断例)
※3    公益財団法人がん研究振興財団「がんの統計2022」(2022年) がん検診受診率(2010年、2013年、2016年、2019年)
※4    一般社団法人日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会「エキスパンダー/インプラント 実施施設認定」(2022年)
※5    【調査概要】調査対象者:全国20代~60代男女/調査手法:インターネット調査/サンプル数:4,700s(全国47都道府県内の性別と年代(10代刻み)を均等割り付け(470セル))/調査時期:2021/9/17~9/24

■乳房再建術について
乳がんの手術によって命が救われても、胸のふくらみを失うことがあります。傷あとが残るとともに、左右のバランスが悪く肩こりがする、胸パットを使うのがわずらわしいなど、日常生活のなかで不便さや不自由さを感じる患者さんは少なくありません。
「乳房再建術」とは、乳がんの手術で失ったり、変形したりした乳房を新しく作り直すもう1つの手術です。実際に、新しい乳房とともに、女性としての自信を取り戻し、明るく前向きな人生を送っている患者さんが大勢います。乳がんの治療を受ける患者さんにとって、乳がんの手術を受けても、乳房を失っても取り戻せる選択肢があるという希望をもつことは、つらい治療に立ち向かう勇気につながります。
乳房再建術は、乳腺外科医が乳がんの手術を行った後、形成外科医によって行われるチーム医療が展開されています。乳房再建の仕上がりや安全性には、乳がんの治療の方法や患者さん個々の状態が大きく影響するので、再建を検討したい場合は、乳がんの手術前にその希望を乳腺外科医に伝えることが大切です。
乳房再建ナビURL:https://nyubo-saiken.com/

アラガン・ジャパン株式会社について
アラガン・ジャパン株式会社は、アッヴィグループのアラガン・エステティックスとして、先進の美容医療を牽引する製品およびブランドを開発・製造し、販売しています。私たちの美容医療領域は、ボツリヌス治療やヒアルロン酸注入治療、脂肪冷却による部分痩せ治療、乳房再建関連製品等を中心に多岐に渡っています。
私たちは、イノベーション、教育、優れたサービスを一貫して、顧客の皆様のニーズに沿って提供することを目指しています。

特定非営利活動法人 エンパワリング ブレストキャンサー/E-BeCについて
エンパワリング ブレストキャンサー(E-BeC)は、乳がんと宣告され混乱の渦中にいる方や手術によって乳房を失い喪失感にとらわれている方に、乳房を取り戻す「乳房再建手術」について正しく知ってもらい、希望と自信をもって生きていくきっかけを提供することを目指して活動している患者支援団体です。
ウェブサイトや出版物による、乳がんおよび乳房再建に関する科学的根拠に基づいた情報提供活動、地域や自治体、医療機関、企業等での講演会やシンポジウム、アンケート調査、イベント等の開催を通じた啓発活動により、乳がん患者さんの悩みや不安、孤立感を解消するとともに、大切な人を支える周りの方にも乳房再建という選択肢に対する理解の拡大を目指します。
URL:https://www.e-bec.com
 

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