- 三宅町のプロダクト開発やプロモーションなど、首都圏との交流で町を活性化
髙木ビルは、2017年に東京・神田にコワーキングスペース、2019年には麻布十番にセッションスペース「BIRTH LAB」をオープンするなど、スタートアップ企業が成長する土壌として「BIRTHプロジェクト」を展開しています。既存の不動産の価値観だけにとらわれない自由な発想を原点として、「共に成長しあえる、新しい価値をつくる」という概念をもとに、コミュニティづくりに取り組んでいます。
現在、IT、クリエイティブ、官民連携事業、教育、金融、 HRなど様々な業種の人たちがBIRTHを利用し、会員数は、90社(2022年7月現在、フリーランス含む)にのぼり、髙木ビルと会員、会員同士のコラボレーションなども生まれています。
髙木ビルは、飲食企業との協業レストラン「BIRTH ダイニング」や、起業家を支援する「BIRTH アカデミア」など、不動産業にとどまらず、会員企業と協業を行い、新しい価値づくりを進めています。
このような髙木ビルが培ってきたコミュニティづくりや企業との協業のノウハウの共有をはじめ、人材交流、三宅町でのプロダクト開発の支援、麻布十番「BIRTH LAB」でのプロモーションなどを行い、地域活性に役立てて欲しいと、三宅町と包括連携協定を結ぶこととなりました。
これは、BIRTH会員である「株式会社官民連携事業研究所(本社:大阪府四條畷市 代表取締役社長 鷲見 英利 https://p4rl.com/)」の仲介で実現した協定となり、BIRTHが目指す伴走型コラボレーションが実現しました。行政との包括連携は、2022年6月に宮崎県延岡市に続き二例目となります。今後、官民連携事業研究所と共に三宅町活性化に向けて、継続的に連携伴走していきます。
- 多世代交流施設「MiiMo」を拠点にとした三宅町の未来づくり。シビックプライドの醸成へ
三宅町の人口は、1993年の8,672人をピークに減少が続き、2021年には6,770人まで減少しました。推計では、2064年に2,521人に減少、小中学生の子どもの数は、約450人から116人まで減少するとみています。三宅町は、幼稚園も小学校も中学校も、それぞれ町に一つしかありません。それは、小さい頃から社会人の一歩手前まで、同じ流れをつくり、良い環境を整えるのに適しています。ただ、働く世代、特に20代・30代の女性が就職先を町の外に見つけ、町から出てしまうという課題があります。
そこで、三宅町が選択したのが、住民ができること、やりたいことを積み重ねて、町をよくすること。子どもたちが元気に暮らし、町全体が生き生きするよう、未来を育む「町の拠点づくり」でした。
2021年にオープンしたのが、「三宅町まちづくり交流センターMiiMo(ミーモ)です。公民館機能、コワーキングスペース、学童・子育て支援機能・図書館機能など、多世代の人たちが利用できる複合施設です。これらを一体的に運営することで、それぞれの活動の連携や新たな展開など相乗効果が生まれる拠点となることを目指しています。
MiiMoの目的は大きく5つで、「まちがよくなっていると実感できる町づくり」「やりたいを町の多様な魅力に広げる」「子どもが生き生きと学び・暮らせる環境を育む」「多様な関わりをつなげ、町外のファンを増やす」「地域の資源を活かした新たなビジネスづくり」です。
さらに、「自走型のチャレンジ施設」をつくることを目標にしています。子どもたちが中心となってやりたいことを話し合う子ども会議では、意見に出た駄菓子屋などを実際に行いました。その際には、MiiMoで飲食店営業を行う「MiiMo食堂」の出店者が売り上げの一部を寄付し、子どもたちの夢を応援。奈良芸術短期大学の学生たちもイベントのお化け屋敷で制作などに参加し、それぞれの「やりたい」を応援する形が生まれています。さらには、施設の使用料収入は、次年度にMiiMoが行うイベントなどの経費に充当する財源になるため、利用するほど住民に還元されるシステムです。
髙木ビルが連携することにより、新たなネットワークとして、三宅町の子どもたちや働く世代と首都圏で活躍する人達との交流の機会を生み出します。その上で、住民が「やりたいこと」を実現する環境をつくり、新たなビジネスアクションにつなげることを目指します。
三宅町長
森田 浩司(もりた こうじ)
奈良県三宅町は、人口約6,700人、都心部と山間部のちょうど中間に位置し、面積4.06㎢と「日本で2番目に小さい町」です。しかし、全国的な例にもれず人口減少・少子高齢化が進行し、人材や予算など慢性的なリソース不足に直面しています。このような状況で、民間企業などの力を活用した官民連携を推進することにより、課題解決を図っています。
官民連携を推進するにあたり、三宅町では町の目指す姿や職員の行動規範を内外にわかりやすく示す手段として、ビジョン・ミッション・バリューを定めました。これにより職員の官民連携に関する意識啓発とともに、積極的な挑戦(企画提案や業務改善など)を促しています。
株式会社髙木ビル
代表取締役社長 髙木 秀邦(たかぎ ひでくに)
髙木ビルは創業60年を超え、貸ビルを中心にレジデンス開発など不動産業としてまちづくりに参加してまいりました。そして、不動産に新たな価値を創りたいと思う中で、“箱作り”と言われるようなハードだけにとらわれない、人・企業に伴走する不動産として、ライフクリエーションブランド『BIRTH』を新規事業としてスタートし、人とコミュニティが中心となり事業展開しております。
森田町長とは、「BIRTHアカデミア」で、共にまちづくりのアイディアをディスカッションしたり、BIRTHが中心となりメディアと三宅町とのコラボレーションが実現したりと、これまでにも新しいプロジェクトが始動しています。 この連携協定により、さらに、三宅町と森田町長のチャレンンジに伴走していき、三宅町と共に日本を元気にする活動を行っていきたいと考えています。
- BIRTH事業について https://birth-village.com/
BIRTHは1°でも人生を良い方向へ歩もうと挑戦している人のために、LIFE TERMINALをコンセプトに、地域、環境、教育などとの繋がりを生み、不動産の未来を探求するライフクリエーションブランドです。
神田の地から始まり、麻布十番を中心に共に成長しあえる・新しい価値をつくる、というところからスタートしたBIRTH事業。昨今の働き方の多様化によって、「ただ仕事をする場所」という定義から人のつながりを生む場所として深化してきました。
BIRTH LAB
コミュニケーション特化のシェアセッションスペース。人とひとの新しいつながりを生み出すコミュニケーションをBIRTH LABでは“セッション”と呼びます。
BIRTH ACADEMIA
想いを起点に挑戦する起業家のための経営道場。起業する前の人、起業後に伸び悩んでいる人、やりたいことに着手できていない人などに門を開き、ビジョンの明確化、事業計画・戦略、マーケティング、人事、財務など一気通貫で指導。受講者の想いをビジネスを通じて実現するよう伴走していきます。
BIRTH IN-RESIDENCE
仕事と生活の調和ではなく、「住むオフィス」×「働く住まい」のように生活の中にあたりまえのように仕事がある、そんな生活を過ごせるマンションです。
BIRTH DINING by plein
BIRTH IN-RESIDENCEの1階フロアに麻布十番のネオ食堂として展開中。「不動産」と「飲食」の企業が協業する新たな収益モデルを体現しています。
【会社概要】
社 名 | 株式会社髙木ビル |
設 立 | 昭和36年4月20日 代表取締役社長|髙木 秀邦 |
本 社 | 東京都港区西新橋一丁目7番2号 |
電 話 | 03-3595-1221 |
加盟団体 | 社団法人日本ビルヂング協会連合会/一般社団法人東京ビルヂング協会 |
事業内容 | オフィスビル・マンション・駐車場の開発・賃貸ならびにその管理運営業務 |
関連会社 | ❶ 株式会社TAKAGIプロパティ (東京都港区西新橋一丁目7番2号 虎の門髙木ビル9F) 宅地建物取引業者 東京都知事(11)第38607号 |
❷ 株式会社TAKAGIパートナーズ (東京都港区麻布十番二丁目20-7) |
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URL | https://t-bldg.jp/ |