
NPO法人 唐津Farm&Food(佐賀県唐津市、代表理事:濱口のぞみ)は、6月5日「環境の日」、佐賀県唐津市の離島・高島で、高島小学校の全校児童13名(全員)とともに海ごみ講習とビーチクリーンを実施しました。
午前は教室で海洋ごみについて学び、午後は島の海岸で漂着ごみを回収。集めたごみはごみ袋8袋と漁具のブイ・タンクなど、リヤカー2台分にのぼり、種類・量・どこから来たのかを、子どもたちが一つひとつ記録しました。
本取り組みは、唐津の離島を子どもたちと一島ずつ巡る環境教育プロジェクトの一環です。2023年の小川島、2024年の加唐島、2025年の馬渡島に続き、4年目の2026年は、宝当神社で知られる高島が舞台となりました。

高校生・プロスポーツ・NPOが伝えた「海ごみ」の授業
午前の講習では、唐津南高校の生徒(虹ノ松原プロジェクト/海洋研究班)が自分たちの環境活動を発表。佐賀バルーナーズの担当者がスポーツチームだからこそできる環境の取り組みを伝え、当NPOは、なぜ遠い海からこの小さな島にまでごみが流れ着くのかを解説しました。高校生から小学生へ、世代を越えて学びが受け渡される時間となりました。


「これ、どこの国の言葉?」——子どもが気づいた、海に国境がないという事実
午後は海岸へ。岩のすきまからは、ペットボトルや発泡スチロール、漁具の浮き球、波で白くすり減った片方だけのサッカーボールが次々と現れました。ある子どもが拾い上げたボトルには、見たことのない国の文字。「これ、どこの国の言葉やろ?」——海に国境がないという事実を、誰よりも早く理解したのは子どもたちでした。

この日の回収記録
離島の小さな海岸から、これだけのごみが集まりました。
-
ペットボトル:3袋
-
燃えるごみ:3袋
-
燃えないごみ:2袋
-
漁具のブイ(浮き球):4個
-
青いタンク:1個

拾うことは、ゴールじゃない
会場には、佐賀県が進める3R啓発「プラスマLifeさが」の「えらんで、減らして、リサイクル」というメッセージが掲げられました。拾うことはゴールではなく、「なぜこんなにごみがあるのだろう」と気づくこと。その問いこそが本当のスタートだと、子どもたちは現場で実感しました。
この離島プロジェクトは11月まで続きます。そして6月19日には、この日に拾ったペットボトルのキャップが、子どもたちの手で「高島の形」のキーホルダーに生まれ変わります(使用済みプラスチックを新たな製品に作り変えるアップサイクル)。捨てられるはずだった小さなかけらが、島のかたちになって手元に残ります。
関係者コメント
「ごみを拾ってきれいになった海岸を見るのは、もちろんうれしい。けれど子どもたちには、『どうしてこんなに流れ着くんだろう』と立ち止まって考えてほしいと思っています。海には国境がないと何度説明するより、外国の文字が書かれたボトルを一本拾うほうが、ずっと早く伝わりました。拾うことをゴールにせず、減らすことから始める——その入り口に、この島の一日がなればと思います。」 ——NPO法人 唐津Farm&Food 副理事 小嶋宏明
協働
-
高島小学校
-
唐津南高校(虹ノ松原プロジェクト/海洋研究班)
-
佐賀バルーナーズ
-
佐賀県 県民環境部 循環型社会推進課
-
NPO法人 唐津Farm&Food(Precious Plastic 唐津)

NPO法人 唐津Farm&Foodについて
佐賀県唐津市を拠点に、生物多様性保全、環境教育(ESD)、サーキュラーエコノミー推進、ネイチャーポジティブに取り組むNPO法人です。使用済みプラスチックを新たな製品へ生まれ変わらせるアップサイクル事業「Precious Plastic 唐津」を展開し、ビーチクリーンで回収した海洋プラスチックを素材にした製品づくりにも取り組んでいます。


