日本でも2021年のスタートアップ資金調達額は約7,800億円(前年比+46%)*1と成長基調にあり、同時に今年6月に政府による「スタートアップ5か年計画」が発表されるなど、スタートアップの成長を支えるエコシステムが徐々に形成されつつあります。
一方で、ユニコーン企業(企業価値10億ドル超の非上場企業)は日本の11社に対し、米国では615社、中国は174社、インドは65社存在*2し、各国のスタートアップ資金調達額は日本を凌ぐ勢いで増加傾向にあるなど、数でも規模でもグローバルで後れを取っているのが現状です。
世界に伍するスタートアップを生み出すためには、グローバルへチャレンジすることが当たり前の選択肢となり、それらをサポートするエコシステムの醸成が不可欠と言えます。そこでATACは、NordicNinjaの協力のもと、グローバル志向を持った起業家人材を発掘・支援する取組みの第一弾として本プログラムを開催いたします。
本プログラムでは、ディープテックをはじめとした先進的な技術によってグローバルな事業創出を目指す起業家を対象としたピッチコンテストを実施します。コンテストの上位表彰者を、フィンランドにて開催される世界最大級のスタートアップイベント「SLUSH 2022」へ招待します。
北欧・バルト地域は、8か国合計でも3,300万人程度しか人口が存在しない小国ながら人口あたりのスタートアップ投資額/ユニコーン企業が世界トップレベルであり、SpotifyやSkype、Wolt等多数の有名Techスタートアップを輩出するなど、世界的なイノベーションの最先端の場です*3。本プログラムを通してグローバル志向の起業家人材に将来的にグローバルマーケットを目指す上でのヒントと足掛かりを得てもらうべく、世界のスタートアップ・エコシステムに触れる機会を提供いたします。
*1 INITIAL 「Japan Startup Finance」 https://initial.inc/enterprise/resources/japanstartupfinance2021
*2 CB Insights 「The Complete List Of Unicorn Companies」 https://www.cbinsights.com/research-unicorn-companies (2022年6月時点)
*3 JBIC IG「北欧バルトに学ぶデジタル・イノベーションと社会改革」 https://www.jbicig.com/report
■本プログラムの概要
【開催日時】
・2022年9月12日(月)~2022年9月22日(木) 書類選考
・2022年9月30日(金)ピッチコンテストの開催
【上位表彰者の褒賞】
・「SLUSH 2022」の現地参加に係る費用(渡航費・宿泊費含む)の全額負担
・「SLUSH 2022」のサイドイベントへの登壇機会の提供 ※但し採択者の状況によります
・「SLUSH 2022」に向けたNordicNinja/ATACメンバーによるメンタリング
(英語でのピッチのブラッシュアップ、マッチングツールによるキーパーソンとのアポイントメント等のサポートなど)
【「SLUSH 2022」参加スケジュール】
・2022年10月上旬~2022年11月上旬 リアル/オンラインにてメンタリング
・2022年11月15日(火)~2022年11月20日(日) ヘルシンキ滞在
・2022年11月17日(木)~2022年11月18日(金)「SLUSH 2022」へ参加
詳しくは、「ATAC Global Challenge feat. NordicNinja」特設サイトをご確認ください。
https://igpi-atac.co.jp/for-start-up/nn-x-atac/
■参加者応募要項
【応募対象者】
・既に起業済みのスタートアップ、もしくは近い将来の起業を志している個人
(起業済みのスタートアップの場合、累計調達総額が1000万円以内であること)
・海外への事業進出や、海外からの資金調達に意欲があること
【応募方法】
・応募締め切り: 2022年9月9日(金) AM11:59迄 応募方法:下記特設サイトよりご応募ください
特設サイト:https://igpi-atac.co.jp/for-start-up/nn-x-atac/
お問い合わせ:contact@igpi-atac.co.jp
■「SLUSH」の概要
2008年に北欧フィンランドで始まった世界最大規模のスタートアップイベント。
同国のAalto大学の学生を中心に運営されており、新型コロナ流行以前の2019年には計25,000人の参加者が集う。
北欧・バルト地域は人口あたりのスタートアップ数、スタートアップ投資額、ユニコーン企業数が世界トップレベルであり、これまでSkypeやSpotify、Supercell、Woltなど数々のスーパースター企業を輩出してきた。小国ながらこうした優良なスタートアップが勃興する背景にはどのようなスタートアップ・エコシステムが隠されているのか、その目で確かめられるまたとない機会である。
公式HP:https://www.slush.org/events/helsinki/
■株式会社先端技術共創機構(ATAC)の概要
大学・スタートアップ・企業との広く強固なネットワークを構築し、先端技術の研究・開発、事業化を共に行う先端技術のハンズオンインキュベーション企業
社名:株式会社先端技術共創機構 Advanced Technology Acceleration Corporation (ATAC)
設立:2021年5月
代表者:代表取締役 川上 登福
株主:株式会社経営共創基盤(IGPI)
主な事業内容:先端技術のハンズオンインキュベーション
研究・開発、起業・会社設立・バックオフィス支援、投資等
会社HP:https://igpi-atac.co.jp/
■NordicNinja VCの概要
世界有数のスタートアップ・ハブとして注目を集めている北欧・バルト地域でテック系スタートアップ企業を投資対象とするベンチャーキャピタルファンド。国際協力銀行(JBIC)と株式会社経営共創基盤(IGPI)の合弁会社である株式会社JBIC IG Partners(JBIC IG)が、バルト地域最大のファンドマネージャーであるBaltCapと共同で2019年1月に設立。既に現地企業20社(2022年7月現在)への投資を実行しており、モビリティ・自動運転、ヘルスケア、Web3.0、B2B向けソフトウェアなど投資分野は多岐にわたっている。
URL:https://nordicninja.vc/
(本件に関するお問い合わせ先)
株式会社先端技術共創機構(ATAC)広報チーム
Email: info@igpi-atac.co.jp