【国際女性デー】いよいよ3月4日(水)から!世界に向けて日本から選ばれた「今」を代表する女性現代美術家5人をご紹介します。

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一般社団法人NMWA日本委員会(所在地:東京都港区、代表理事:柏木式子)は、女性アーティストを支援するワシントンD.C.の美術館、National Museum of Women in the Arts(以下 NMWA / 米国女性美術館)創立40周年に向けた公式プログラムと連動し、現代社会を多様に映し出す日本人女性現代美術作家5人を推薦。コンテンポラリーアートを中心に紹介し、海外有名アーティストのみならず日本の作家も応援する表参道ヒルズ内ギャラリー「AND COLLECTION」にて、「本」にインスピレーションを受けた作品群を一般公開いたします。彼女たち5人の作品が一堂に会する稀な機会です。是非ご来場ください。

左上から、風間サチコ、村上華子、米田知子、入江早耶、宮永愛子、神谷幸江

【参加作家の紹介】

                                                 (五十音順)

入江 早耶

2009年、広島市立大学大学院芸術学研究科博士前期課程修了。ベルリン・ヴァイセンゼー美術大学に留学。現在は広島を拠点に活動。印刷物などの二次元イメージを消しゴムで消し、その消しカスを素材として立体作品を制作する独自の手法で知られ、表象と物質、記憶や日常を主題に制作を行っている。主な展覧会に、個展「純真遺跡―愛のラビリンス―」(兵庫県立美術館、2019)、「瀬戸内国際芸術祭2019」(香川・小豆島)、「Spring Open Studio」(ISCP、ニューヨーク、2022)など。

キュレーターによる本展示作品解説

印刷された図像をいったん消しゴムで消し、その際生まれる消しカスから二次元イメージを立体化して蘇らせる。入江の実践は本に記された内容を書き直し、再創造するプロセスでもある。拠点とする広島の記憶と重なり合いながら、消失と再生、記憶の回復という主題を内包している。

バードダスト (ハチドリ II) / Bird Dust (Hummingbird II)              2024                         Book clipping (natural history book), eraser shavings,  resin clay. 40 x 31 x 5 cm; framed, Courtesy of the artist  

                               

風間 サチコ

photo: Yoko Asakai

1996年、武蔵野美術学園版画研究科修了。「現在」に起きる現象の根源を過去に探り、未来へとつながる不穏な兆しを浮かび上がらせる視点から、黒を基調とした木版画作品を制作している。漫画的あるいはナンセンスなモチーフと、鋭い彫刻刀の線、綿密なリサーチを通じて、歴史や社会の深層に潜む構造を浮かび上がらせている。主な展覧会に、「六本木クロッシング2013:アウト・オブ・ダウト」(森美術館、2013)、「第11回光州ビエンナーレ」(韓国、2016)など。

キュレーターによる本展示作品解説

古書や雑誌のバックナンバーをリサーチすることで、歴史の中に閉じ込められた現実を彫刻刀で刻み出す。思想やプロパガンダの伝達に用いられてきたことのある木版画の手法にこだわり、書物に内在する虚偽や抑圧を可視化する。本作は東北の地を詠んだ松尾芭蕉らの句をイメージへと変容させた。

「FLOW (雄島/誰まつしまぞ)」/ ”FLOW (Oshima/Taga Matsushimazo)”  2023                         Woodcut block, gesso, woodcut print (Japanese paper, oil ink), wood panel, 182 x 183 x 3.3 cm        ©Sachiko Kazama, Courtesy of the artist and MUJIN-TO Production

宮永 愛子

Photo: SHINTSUBO Kenshu

1999年、京都造形芸術大学美術科彫刻コース卒業。2008年、東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修士課程修了。ナフタリンや塩、ガラスなど多様な素材を用い、時間の経過や気配の痕跡を主題に、存在の移ろいを詩的に可視化する作品を制作している。主な展覧会に、「宮永愛子 詩を包む」(富山市ガラス美術館、2023)、

「宮永愛子:漕法」(高松市美術館、2019)など。

キュレーターによる本展示作品解説

変化し続ける世界の痕跡と時間の経過を作品によって形に留めようとしてきた。《Strata》は、長年の潮汐記録を結晶のようにガラスの本に焼き付けている。月の満ち欠けと連動する潮の歴をという時間と場所の記憶を、透明な本の中に蓄積し閉じ込めた。

Strata 2018-19  Glass, bookbinding tools, spring tide almanac, mixed media Photography by Kioku Keizo ©MIYANAGA Aiko, Courtesy of Mizuma Art Gallery

村上 華子

photo: Nobuhiro Shimura

2007年、東京大学文学部美学芸術学専修課程卒業。2009年、東京藝術大学大学院映像研究科修士課程修了。写真の古典技法や複製技術に着目し、視覚メディアの歴史と「見ること」の構造を探究している。主な展覧会に、「クリテリオム96 村上華子」(水戸芸術館現代美術ギャラリー、2019)、「ANTICAMERA(OF THE EYE)」(第一生命ギャラリー、東京、2017–18)など。

キュレーターによる本展示作品解説

写真の古典技法を探究し、見ることの根源に立ち返ろうとする。百年近く未使用の印画紙を現像し、時間が記した痕跡を浮かび上がらせたり、写真の誕生に関する書物のページをめくる音から内容を想起させたり、コンセプチュアルな方法でイメージを超えたイメージを見るものに体感させる。

Untitled (AGFA Isochrom #3) 2020                          Vintage photographic glass plate 149 x 99 x 1 mm   (image size)                      Courtesy of Hanako Murakami and Yumiko Chiba Associates

米田 知子

Courtesy of ShugoArts, Photo by Tomi Räisänen

イリノイ大学シカゴ校で写真を学び、1991年にロイヤル·カレッジ·オブ·アート(ロンドン)修士課程修了。以降ロンドンを拠点に活動している。歴史や記憶、時間の痕跡を主題に、「記憶の宿る場所」を静謐な視点で捉える写真作品で国際的に知られる。主な展覧会に、「Forms of the Shadow」 (Secession、ウィーン、2024)、「Tomoko Yoneda」(マフレ財団、マドリッド、2021)、「暗なきところで逢えれば」(東京都写真美術館、2013)など。

キュレーターによる本展示作品解説

写真を通して被写体に宿る歴史的真実に迫り、その背後にある記憶の層に接近する。本作は20世紀の知識人が実際に使用していた眼鏡を介して、読む行為を再現する。彼らの眼差しが捉えたであろう文字は意味そのものを超えて、人との関係性や感情までも伝えている。

見えるものと見えないもののあいだ           サルトルの眼鏡—『レ・タン・モデルヌ』の編集長サルトルに宛てられたカミュからの書簡を見る          Between Visible and Invisible             Sartre’s glasses – Viewing a letter by Albert Camus addressed to Sartre when he was the director of Les Temps Modernes 2018 Gelatin silver print 120x120cm ©️Tomoko Yoneda, Courtesy of ShugoArts

キュレーター ステートメント

世界の女性アーティストによる創造力に溢れた表現を紹介する展覧会「Woman to Watch 2027」が米国ワシントンD.C.にあるNational Museum of Women in the Arts(NMWA)で予定されています。「本」をテーマに冠したその展覧会に、日本から5名のアーティストを推薦しました。本展は彼女たちそれぞれが知覚と思考を刺激する装置でもある「本」に想を得て生み出した作品を紹介します。

「本は、私たちの内なる凍った海を砕くための斧」でなくてはならないとフランツ・カフカは記しています。美術表現を通じて彼女たちが作り出すのは、記された歴史、記録、物語を超えて、私たちの視点を新たな思索の海へと誘ってくれるものです。書き手がいて読み手がいる。人との関係を紡ぐ「本」の可能性を、彼女たちの創作が広げます。

                  「Woman to Watch2027」コンサルティング・キュレーター      

                                国立新美術館学芸課長・神谷幸江

【国際プログラム Woman to Watch 要旨】

  • 米国美術館トップ10*に数えられるワシントンD.C.のNational Museum of Women in the Arts(NMWA/米国女性美術館)による国際プログラム 展「Women to Watch」の公式連動企画

  • 世界共通のテーマは「A Book Arts Revolution

  • 日本は、2027年コンサルティング・キュレーターとして国立新美術館学芸課長・神谷幸江氏が5名の女性現代美術作家をノミネーション

    *NMWAは、Time Out 誌2025年版「米国美術館トップ10」にて、ニューヨーク近代美術館(MoMA)、メトロポリタン美術館(Met)、ホイットニー美術館、ナショナル・ギャラリーといった世界的に名高い美術館と並び、米国トップ10の美術館のひとつに選ばれました。

    https://www.nmwa-japan.com/activity/time-out-us-nmwa-top-10-museums

【展覧会概要】

タイトル:A Book Arts Revolution

参加作家:入江早耶、風間サチコ、宮永愛子、村上華子、米田知子(五十音順)

会  期:2026年3月4日(水)– 3月29日(日) 11:00–20:00 (無休)

会  場AND COLLECTION Contemporary Art

     〒150-0001 東京都渋谷区神宮前4-12-10 表参道ヒルズ本館 B2F

入場料 :無料

主  催:NMWA日本委員会

NMWA日本委員会 主催展覧会に寄せて

National Museum of Women in the Arts(通称NMWA「ニムワ」)は、米国ワシントンD.C.を拠点とし、世界中の女性美術作家を対象に、作品の展示と収集を通じた支援活動を行う美術館です。

活動の一環として、世界各地のネットワークを通じて優れた女性美術作家を発掘・紹介する国際プログラム「Women to Watch」(注目すべき女性たち)を数年ごとに展開してきました。NMWA日本委員会では、第7回「Women to Watch」(2023–2024年)に続き、今回が2回目となる日本での公式連動展を開催します。

第8回となる2027年は、NMWA開館40周年および「Women to Watch」プロジェクト20周年という重要な節目にあたります。

なお、展覧会終了後の2026年4月初旬に、出展作家5名の中から日本代表として1名が選出され、2027年に米国で開催予定の第8回Women to Watch 「A Book Arts Revolution」に参加する予定です。

 - 一般社団法人 NMWA日本委員会 代表理事 柏木 式子

【ご支援(Supporters of the 2026 Tokyo Exhibition)】

ゴールド(五十音順)

· SMBC Global Foundation

· サントリーホールディングス株式会社

· 株式会社資生堂

· ソニーグループ株式会社

· 大和証券株式会社/Daiwa Capital Markets America Inc.

· 東海東京フィナンシャル・ホールディングス株式会社

· 株式会社みずほフィナンシャルグループ

· 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ

· 匿名企業(1社)

パール(五十音順)

· キッコーマン株式会社

シルバー(五十音順)

· ITO EN( North America ) Inc.

· 全日空輸株式会社

· 第一生命ホールディングス株式会社

· 明治安田生命保険相互会社

協力

文化庁

シュウゴアーツ

東京画廊+BTAP

ミヅマアートギャラリー

無人島プロダクション

Yumiko Chiba Associates

(五十音順)

後  援

一般社団法人 日本経済団体連合会(経団連)

会場協力

AND COLLECTION Contemporary Art

NMWA日本委員会 事務局

お問い合わせ(フォーム)

https://www.nmwa-japan.com/inquiry#contact
Web:https://www.nmwa-japan.com/

NMWA(ニムワ)日本委員会(NMWA Japan Committee/通称NMWA Japan)

NMWA(ニムワ)日本委員会(NMWA Japan Committee/通称NMWA Japan)

・設立  2021年4月1日(2026年1月29日一般社団法人化)
・事業内容  アートを通してジェンダー平等を提起、女性アーティストの海外進出応援
・所在地  〒105-0013 東京都浜松町2-2-15 2F Bwac JAPAN 内
NMWA日本委員会
・理事 柏木式子(代表理事)、高橋隆史、笹川直子

・メールアドレス
 info@nmwa-japan.com
・ウェブサイト
 https://www.nmwa-japan.com

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