【もし実現したら…?】88.2%が、家族が尊厳死や安楽死を望んだら「受け入れると思う」その理由とは?

この記事は約8分で読めます。
日本トレンドリサーチ(運営会社:株式会社NEXER)は、斎奉閣・家族葬会館 和ごころ(株式会社三重平安閣)と共同で「尊厳死と安楽死」に関するアンケートを実施し、結果をサイト内にて公開したので紹介します。

■尊厳死や安楽死がもし実現したら?

ここ近年で、「尊厳死」や「安楽死」といった言葉を目にする機会も増えたのではないでしょうか。

尊厳死は「患者の意思に基づいたうえで延命治療を施さず、自然な最期を迎えること」です。

一方で安楽死は「病気や怪我などからの回復が見込めない場合、苦痛から解放させるため、人為的に寿命を操作すること」で、日本では犯罪とされています。

理想の生き方や、理想とする最期の迎え方を考えるためにも、「尊厳死」や「安楽死」の問題や課題についても向き合う必要があるでしょう。

そこで今回は、斎奉閣・家族葬会館 和ごころ(株式会社三重平安閣)と共同で、全国の男女1283名を対象に「尊厳死と安楽死」についてのアンケートを実施しました。

※本プレスリリースの内容を引用される際は、以下のご対応をお願いいたします。
・引用元が「日本トレンドリサーチと斎奉閣・家族葬会館 和ごころによる調査」である旨の記載
・「日本トレンドリサーチ」の該当記事(https://trend-research.jp/20361/)へのリンク設置
・斎奉閣・家族葬会館 和ごころ(https://saihokaku.jp/)へのリンク設置

「尊厳死と安楽死に関するアンケート」調査概要
調査期間:2023年10月24日 ~ 2023年10月27日
調査機関:日本トレンドリサーチ(自社調査)
調査対象:全国の男女
有効回答数:1283サンプル
調査方法:インターネット調査
質問内容:
質問1:「尊厳死」を知っていますか?
質問2:尊厳死の法制化についてどう思いますか?
質問3:そう思う理由を教えてください。
質問4:「安楽死」を知っていますか?
質問5:安楽死の法制化についてどう思いますか?
質問6:そう思う理由を教えてください。
質問7:尊厳死と安楽死の違いを知っていますか?
質問8:尊厳死や安楽死が実現されて、家族がそれを望んだら受け入れますか?
質問9:そう思う理由を教えてください。

※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。

■43.2%が「尊厳死」の意味を知っている

まずは、「尊厳死」を知っているか聞いてみました。

43.2%の方が、尊厳死の意味を「知っている」と回答しました。
「尊厳死」の意味を知っていると回答した方に、尊厳死の法制化についてどう思うか聞いてみました。

合計すると87.4%の方が「良いと思う」と思っているようです。
それぞれ理由を聞いてみたので、一部を紹介します。

「尊厳死の法制化はとても良いと思う」その理由は?

  • 法治国家としてはあるべき(50代・男性)

  • 本人が決める事だから。(50代・女性)

  • この件に関して日本は遅れているからです。(50代・男性)

  • 自分の最期は、自分で決める権利が有ると思う。(50代・男性)

「尊厳死の法制化はやや良いと思う」その理由は?

  • 自分は延命治療はしたくないなと考えているから。(30代・女性)

  • どうしようもない絶望感があり、回復する見込みもない場合、尊厳死もあると思う(50代・男性)

  • その人の命だからその人自身を尊重したいから。でも命の質問だから極論は難しいから。(50代・女性)

  • 機械で動かされているだけの人の生きざまは悲しいと思うから(60代・男性)

「尊厳死の法制化はあまり良いとは思わない」その理由は?

  • 本人の意思だけでは、死は迎えられないものだからです。(60代・女性)

  • 尊厳死についてはある程度の理解が示せるが法制化には反対。(60代・男性)

「尊厳死の法制化はまったく良いとは思わない」その理由は?

  • 人権概念が浸透していない日本で法制化すると、本当は死にたくないけど空気読んで死ぬ人がたくさん出てきそうで、それは本来の尊厳死から程遠いことだから。(40代・男性)

  • テレビで、現代の医学の力で治癒が見込めないと判断された患者さんが、自身の希望により、尊厳死を望み、ご家族も了解の上で尊厳死を遂行されたドキュメンタリーを見て、本当に考えさせられました。御本人の苦しさを思えばご家族にとっても苦渋の決断だったのだと思いますが、番組を見ていた私も辛い思いがしたのを覚えています。(60代・女性)

■68.7%が「安楽死」の意味を知っている

続いて、「安楽死」を知っているか聞いてみました。

68.7%の方が、安楽死の意味を「知っている」と回答しました。
43.2%だった「尊厳死」の知名度と比べると、安楽死の方が高いといえます。

続いて「安楽死」の意味を知っていると回答した方に、安楽死の法制化についてどう思うか聞いてみました。

合計すると78.8%の方が「良いと思う」と思っているようです。
87.4%の方が「良いと思う」と回答した「尊厳死」に対して、こちらはやや少なめとなりました。
それぞれ理由を聞いてみたので、一部を紹介します。

「安楽死の法制化はとても良いと思う」その理由は?

  • 早く合法的に安楽死できるようにすべきだ。多くの人が助かる。(50代・女性)

  • 回復の見込みのない症状及び家族等の負担の解放。自分の人生は自分で決められること(60代・男性)

  • 苦しまずに逝ける(60代・女性)

  • 闘病や介護する人への負担の軽減(30代・女性)

「安楽死の法制化はやや良いと思う」その理由は?

  • 苦しむのをみるのはきついから(60代・男性)

  • 末期がんなどとても苦しんでいる家族や本人が自ら望んでいて家族も納得しているなら、苦しみを長引かせない為に安楽死もあっても良いと思う。(50代・女性)

  • どうにもならない時には家族の判断で安楽死を選べられるべき(40代・男性)

  • ある程度の条件をつけた上で(本人の状態)、生きていることがつらい場合、その人にとって最善は、生き続けることより、安らかに眠ることなのだとしたら、制度があるべきだと思う。(20代・女性)

「安楽死の法制化はあまり良いとは思わない」その理由は?

  • 自分で安楽死を選ぶのか、残された家族が選択をまかされた場合は判断むずかしい(40代・女性)

  • 大切な人を殺してしまうような気持ちになるから。(50代・女性)

「安楽死の法制化はまったく良いとは思わない」その理由は?

  • 家族の心情としては、心臓が動いている限り、少しでも長い時間生きていてほしいと思うから。(60代・女性)

  • 安楽死と言うが薬で殺すこと。人の力で臨終を迎えるのは違うと思う。(30代・女性)

■88.2%が、家族が尊厳死や安楽死を望んだら「受け入れると思う」

次に、尊厳死と安楽死の違いを知っているか聞いてみました。

67.3%と半数以上の方が、尊厳死と安楽死の違いを「知らない」と回答しています。
尊厳死と安楽死、それぞれの意味や違いも知っている方に「尊厳死や安楽死が実現されて、家族がそれを望んだら受け入れるか?」聞いてみました。

88.2%と、ほとんどの方は「受け入れると思う」と回答しています。
それぞれ理由を聞いてみたので、一部を紹介します。

「受け入れると思う」その理由は?

  • 病状によっては仕方がない場合もあるだろうから(60代・男性)

  • 本人の望む形にしたいし、形にして欲しい。(30代・女性)

  • 父が苦しんで亡くなったので(40代・男性)

  • それが家族の希望なら叶えてあげたいが自分が納得するかはわからない(40代・女性)

  • 今すでに、家族には自分がそういう状態になったら安楽死を望む旨伝えている。尊厳死も同様。とにかく、家族に負担のかかるような事はしたくない。ただそれだけ。自分の意思で、自由に動けなくなっても、生命をつなぎ止めるだけの状態でいる事は、決して幸せな事ではないと思う。(40代・男性)

「本人が望む形にしたい」「家族の希望なら叶えてあげたい」といった意見のほか、実際に家族が苦しんで亡くなる姿を見たという方も少なくありませんでした。

一方で「受け入れないと思う」と回答した方の理由を見てみましょう。

「受け入れないと思う」その理由は?

  • 置いていってほしくないから(50代・女性)

  • 理解はできるが、延命できる可能性があると思うと賛同はできない。(40代・女性)

  • それを認めた自分をずっと責めてしまう気がするから(10代・女性)

「家族としては、どんな形でも長生きして欲しいから」などの意見が多く見られました。

■まとめ

今回は「尊厳死と安楽死」に関する調査を行い、その結果について紹介しました。
88.2%の方が、家族が尊厳死や安楽死を望んだら「受け入れると思う」と回答しており、「本人が望む形にしたい」「家族の希望なら叶えてあげたい」といった意見が多く挙がっていました。

尊厳死や安楽死の問題は実に難しく、そう簡単に結論を出せるものではありません。
自分らしい最期を迎えるためにどうするべきか、一度ご家族や大切な方と話し合う機会を設けてみてはいかがでしょうか。

本プレスリリースの内容は、弊社運営サイト「日本トレンドリサーチ」にて公開しております。
https://trend-research.jp/20361/

<記事等でのご利用にあたって>
・引用元が「日本トレンドリサーチと斎奉閣・家族葬会館 和ごころによる調査」である旨の記載
・「日本トレンドリサーチ」の該当記事(https://trend-research.jp/20361/)へのリンク設置
・斎奉閣・家族葬会館 和ごころ(https://saihokaku.jp/)へのリンク設置

【日本トレンドリサーチについて】
『日本トレンドリサーチ』では、弊社運営のアンケートサイト「ボイスノート」などの調査サービスを使用し、各種サービス・商品などの満足度や、最近の出来事に関する意識調査の結果を公開しています。

日本トレンドリサーチ:https://trend-research.jp/

【株式会社NEXERについて】
本社:〒171-0013 東京都豊島区東池袋4-5-2 ライズアリーナビル11F
代表取締役:宮田 裕也
Tel:03-6890-4757
URL:https://www.nexer.co.jp
事業内容:インターネットリサーチ、SEO、WEBブランディング、レビューコンテンツ、リアルショップサポート、WEBサイト制作

タイトルとURLをコピーしました