国家備蓄石油ガス放出訓練は、石油ガスの供給途絶や災害時等の緊急時を想定し、国が備蓄する石油ガスを地下岩盤貯槽から隣接基地を経て内航船へ放出するもので、今回の訓練ではプロパン約230トンの放出を実施しました。
本訓練はJOGMECが主催し、波方基地の操業会社である波方ターミナル株式会社が実施主体となり実施しました。波方基地は2013年3月から操業を開始しており、緊急時の国家備畜石油ガスの放出を想定した実移送訓練は今回で6回目となります。
訓練では、計器室での作業手順や作業内容の説明、DCS(注)画面モニターやプロジェクター等を活用した訓練内容の「見える化」を心がけました。また訓練従事者の指揮・命令系統や役割分担を明確化するなど、訓練レベルの向上に努めました。
当日は訓練従事者の意識も高く、各種作業手順や関連機器設備の作動確認等も本番さながらに実施し、計画どおり無事訓練を終了しました。
JOGMECは、今回の訓練を通じて、災害時の緊急対応および被害抑制の体制が十分に整っていることを確認しました。引き続き災害時の対応を万全なものとしてまいります。
(注)DCSとは、Distributed Control System(分散制御システム)の略で、各機器にある制御装置をネットワーク上で接続し、相互に通信・監視し合うもの。
■波方国家石油ガス備蓄基地の概要
波方基地は、石油ガス備蓄では本邦初となる水封式地下岩盤タンク方式を採用しています。
国家備蓄石油ガスの受け入れについては2016年12月に完了しました。貯蔵容量45万トンは、一つの基地としては世界最大規模となっています。
波方国家石油ガス備蓄基地(JOGMECウェブサイト)
(URL)https://www.jogmec.go.jp/about/domestic_008-04.html
■訓練の様子
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