トルコ南東部地震で被災した子どもたちへの教育支援を開始

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公益社団法人シャンティ国際ボランティア会(所在地 東京都新宿区/会長 若林恭英/以下シャンティ)は、2023年2月6日にトルコ南東部で発生した大地震で被災し、教育機会を喪失した子どもとその保護者に対する教育支援を開始します。

被害状況
トルコ及びシリアにまたがり甚大な被害を出した2023年2月6日に発生した地震は、建物倒壊による一次被害や、火災の発生・交通網の断絶による二次被害によって、トルコ国内で5万人以上が死亡、10万人以上が負傷する大惨事となりました。さらに地震は、2022-2023学年度の後期の始まりを直撃しました。公立学校の多くが損壊し、また教員の被災・避難によって、400万人以上の子どもの学習に悪影響があったと推定されています。徐々に教育機能が回復し、夏休みの時期には教育補修コースが開催され、教育機会の補填が進められました。

しかし、まだまだ安心して学習できるスペースが少なく、建物の崩落のトラウマを持つ子どもが、コンクリート製の建物で勉強できなくなったケースも報告されています。さらに、シリアからの移住者が多く住む被災地域では、言語的事情や制度的制約といった、地震前からの学習阻害要因と相まって、子どもの学習状況のさらなる悪化が懸念されます。

シャンティでは、これまで震源に近いカフラマンマラシュ県で緊急的な食料などの配布を実施するほか、職員を現地に派遣し、ニーズ調査・事業実施にむけた提携団体との調整などを行ってきました。この度、中長期的なニーズに応えるため、子どもたちの教育支援事業を開始いたします。

カフラマンマラシュ県の被災した街並み(6月)。シャンティ撮影カフラマンマラシュ県の被災した街並み(6月)。シャンティ撮影

ハタイ県の被災した子どもを対象にした教育支援
今回の地震で最も深刻な被害を受けた地域のひとつであるハタイ県アンタキア地区において、コンテナを活用した仮設学習スペースを運営して、学習の遅れを取り戻すための補習教室や就学に関する悩みなどの相談・伴走支援事業を実施します。

事業の実施にあたっては、被災地域のボランティアの方々に協力いただくほか、地震の前からシリア難民などの子どもたちへの教育支援を実施してきた提携団体とともに、教育へのアクセスが失われた子どもたちに支援を届けてまいります。

学習スペースの風景。提携団体YEÇED撮影学習スペースの風景。提携団体YEÇED撮影

<シャンティ国際ボランティア会について>
公益社団法人シャンティ国際ボランティア会は、1981年に設立された、アジアで子どもたちへの教育文化支援や緊急人道支援を行うNGOです。子どもたちがどのような環境下でも学ぶことができるよう、シャンティは教育の機会を届けています。

設立 :  1981年12月10日
会長 : 若林 恭英
所在地:〒160-0015 東京都新宿区大京町31 慈母会館2・3階
事業内容 :教育文化支援事業、緊急人道支援事業
公式ウェブサイトURL : https://sva.or.jp/

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