「有事の医師会活動」をテーマに開催したシンポジウムを公式YouTubeチャンネルで公開中－日本医師会

日本医師会では、地域医療を支えている医師会活動を国民の皆さんに広く理解して頂きたいと考え、「地域に根ざした医師会活動プロジェクト」を開始し、まずは第１回シンポジウム「有事の医師会医師会活動　～地域、住民を守る活動～」の模様を、日本医師会公式YouTubeチャンネルで10月18日から公開しています。

このプロジェクトは、地域に根ざして、地域住民の健康を守っている各地の医師会の活動を、広く国民の皆さんに知ってもらうことを目的としています。

当日は、第1部「大規模災害時の医師会活動」、第２部「新型コロナウイルス感染症対応」、ディスカッションが行われました。

第１部「大規模災害時の医師会活動」

第１部では、今年７月の秋田の豪雨災害を例に、医師会が行政、国の災害派遣医療チーム「DMAT」等との平時からの「顔の見える関係」により円滑な対応を行ったことや、コロナ禍最初の災害である令和２年７月の熊本豪雨の際に、人吉市医師会が巡回診療で自地域を守り、また地域医療の再生に取り組んでいることが報告されました。

第2部「新型コロナウイルス感染症対応」

第２部では、コロナ禍の初期に新宿区医師会が国立国際医療研究センター等と連携して行った「新型コロナウイルス感染症医療提供新宿モデル」や、「若手医師会メンバー発、医師会とともに『超連携』を活かす」とのテーマで「KISA2隊」の活動がそれぞれ紹介されました。

また、シンポジウムでは、有事の際に多職種、多世代と連携して、地域の住民や患者さんを守るためにも、やはり日頃からの「顔の見える関係」をつくり、多くの医師会員が円滑に参画できるようにすることが重要であることが確認されました。

医師会活動を知ってもらうことが今後の日本の地域を支えることにつながる―松本会長

冒頭のあいさつで、日本医師会の松本吉郎会長は「各地域の医師会活動にスポットを当て、広く国民に知ってもらうとともに、勤務医など若手医師に実際の医師会活動を知ってもらうことが、今後の日本の地域を支えることにもつながっていく」と述べています。ぜひ、多くの方にご覧頂ければ幸いです。