- ビジョン・ミッションアップデートの背景
我々は2013年の活動開始より、「2025年、介護のリーダーは日本のリーダーになる。」をビジョンに掲げ、延べ5000人を超える参加者と共に、活動して参りました。
立ち上げ当初から掲げていた「2025年」まであと2年。2025年は、団塊の世代の人が75歳を迎え、介護の需要がますます高まると言われてきました。両親の介護、祖父母の介護など家族として介護にかかわる人が増えたり、介護をしながら働きやすい環境の整備の必要性が叫ばれたりなど、多くの人がそれぞれの立場で介護にかかわることが増えてきました。
これから2025年の先の未来を見据え、誰もが介護にかかわる時代だからこそ、介護の話を業界に閉ざさず、さまざまな人たちと共に介護の未来を描いていきたいと考え、このたびビジョン・ミッションをアップデートいたしました。
活動リニューアルの第一弾として、若手の目線で介護業界と社会をアップデートすることを目指し調査・研究などを行う「KAIGO LEADERS LAB.」を立ち上げました。アドバイザリーに、慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科教授の堀田聡子先生、慶應義塾大学 環境情報学部教授で「シン・二ホン」の著者である安宅和人さんをお迎えし、介護・福祉に関わるイノベーターと協働しながら、超高齢社会を創造的に生きるための介護業界と社会のビジョンを描き未来の景色を変えていきます。
KAIGO LEADERS WEBサイト
https://heisei-kaigo-leaders.com/
- 新ビジョン・ミッション
ビジョン
「すべての人に、カイゴリーダーシップを - KAIGO LEADERSHIP for Everyone -」
「カイゴリーダーシップ」とは、
介護の現状をよりよくするための行動のこと。
介護職として現場をよくすること、
介護現場の課題解決につながるサービスを開発すること、
家族の介護を1人で抱え込まず思い切って誰かを頼ってみること、
家族の介護をしている同僚が働きやすい環境をつくること、
介護が必要になっても、誰かと共に生きることをあきらめないこと。
それぞれの立場でできる、アクションがあります。
介護をとりまく現状は、必ずしも希望に満ち溢れたものではなく、
ときに目を背けたくなることもあるかもしれません。
そんなときに、一人で悩みを抱え込み、難題に立ち向かうのではなく、
仲間とともに気持ちを分かち合い、協力しあえば、新たな解決への道が拓けるはずです。
特別な誰かではなく、
ひとりひとりの行動が未来をよくすると信じています。
ミッション
「介護と日常をつなぐ」
誰もが介護に関心を持つ接点を増やします。
「介護と勇気をつなぐ」
介護から勇気をもって行動する人を後押しする場所になるよう努めます。
「介護と未来をつなぐ」
目指したい未来につなぐための介護のあり方を探求します。
- 新企画 KAIGO LEADERS LAB.について
KAIGO LEADERS LAB.は、若手の目線で介護業界と社会をアップデートすることを目指しています。高齢者人口がピークを迎える2040年、約69万人の介護人材が不足する見込みです。介護職の平均年齢は49.4歳で、40歳以上が7割を占めています。介護現場において多数派ではない世代が、一番大変な時期の中核で支えていかなければならない状況にありますが、「若手の声」は閉鎖的な現場の中では埋もれ、変革にはまだまだ活かされていません。変わらないまま大変さばかりが増えてしまうのではなく、欲しい未来に向けて「若手の声」から変化を起こすきっかけを様々なプレイヤーとともに仕掛けていきます。
https://heisei-kaigo-leaders.com/lab/
調査第一弾「介護現場におけるリーダー昇進意欲に関する調査」はこちら
https://heisei-kaigo-leaders.com/lab/01/
- KAIGO LEADERS LAB.アドバイザリー 堀田聡子先生よりコメント
数千人の介護現場で働く／「介護」に思いや問いを持つ方々とともに歩んできたKAIGO LEADERSは、参加した一人ひとりの意識や行動に、またそのアクションを通じてそれぞれの身の周りに、確かな変化を起こしてきました。育まれた生態系を基盤にした調査やワークショップが介護や社会にどんなインパクトをもたらすのか！？ワクワクします！
＜堀田聡子先生 プロフィール＞
堀田聡子 ほった・さとこ
2017年4月より慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科教授（認知症未来共創ハブ・リーダー）。博士（国際公共政策）。
中学生の頃より、おもに障害者の自立生活の介助を継続、より人間的で持続可能なケアと地域づくりに向けた移行の支援および加速に取組む。訪問介護員2級／メンタルケアのスペシャリスト。
- KAIGO LEADERS発起人 秋本可愛よりコメント
秋本 可愛 あきもと・かあい 株式会社Blanket 代表取締役 KAIGO LEADERS 発起人
わたしは大学在学中に、介護現場でのアルバイトを通して“人生の終わりは必ずしも幸せではない”と感じてしまう現実を目の当たりにしました。介護は、人生という道の中で欠くことのできない1ページだからこそ、今のままではいけない。そう思ったのが、KAIGO LEADERSのはじまりでした。
活動当初から掲げていた2025年が、もうすぐそこに。介護の需要はどんどんと高まり、誰にとっても介護が身近なものになりつつあります。それでもまだ、介護はどこか避けたいものだったり、漠然と不安はあるけど何をしていいかわからなかったりと、心の距離ができてしまいがちです。
だからこそ、新たなビジョン「すべての人にカイゴリーダーシップを」を掲げ、介護に従事する人だけでなく、暮らしを支えるあらゆる企業に関わる人や、ご家族として介護にかかわる人など、あらゆる領域の人とともに未来をより良くする一歩をご一緒できたら嬉しいです。
介護の未来は私の未来であり、みなさんの未来です。
ぜひ、ともにほしい未来をつくる仲間になってください。
＜プロフィール＞
秋本 可愛 あきもと・かあい
株式会社Blanket 代表取締役 / KAIGO LEADERS 発起人
平成2年生まれ、山口県出身。大学時代に、介護現場でのアルバイトを通し「人生のおわりは必ずしも幸せではない」現状に課題意識を抱き、2013年(株)Join for Kaigo(現、(株)Blanket)設立。「全ての人が希望を語れる社会」を目指し介護・福祉事業者に特化した採用・育成支援事業「KAIGO HR」を運営。日本最大級の介護に志を持つ若者コミュニティ「KAIGO LEADERS」発起人。#ケアワーカーをケアしよう 発起人。Yahoo!ニュース公式コメンテーター。2021年よりNHK中央放送番組審議会委員に就任。2022年より厚生労働省「介護のしごと魅力発信等事業:事業間連携等事業」企画委員就任。【受賞歴】第10回若者力大賞受賞、Asia Pacific Eldercare Innovation Awards 2021」INNOVATION OF THE YEAR – CAREGIVER MODEL 部門にて最優秀賞受賞。
- イベントのご案内
発起人秋本より、ビジョン・ミッションをアップデートした経緯や、新しいビジョンとともに歩む未来についてお伝えします。講演の後は、参加者の皆さまと、ひとりひとりができる「カイゴリーダーシップ」について考えるワークの時間も設けております。
開催日時：8月6日（土）19:00～21:00
実施方法：オンライン（Zoom）
申し込み： https://update0806.peatix.com（参加無料）
- 介護現場で活躍するリーダーに学ぶ「介護リーダーの仕事術」
KAIGO LEADERS LAB.の調査テーマともなった「介護現場のリーダー」について、介護現場で活躍するリーダーをお招きするイベントを開催します。第1回は、「現場が変わる介護リーダーのあり方」と題し、総合ケアセンター駒場苑 施設長の坂野悠己さんをゲストにお招きします。
坂野さんは、最期まで気持ち良く主体的でその人らしい生活を支えるための環境作りとして、おむつゼロ、機械浴ゼロ、拘束ゼロなどの「7つのゼロ」を掲げ、日々現場の改革に取り組まれています。
当日は、介護リーダーとしての仕事術や明日から実践できるリーダーのあり方について、学んでいきたいと思います。
開催日時：9月2日（金）20:00～21:30
実施方法：オンライン（Zoom）
申し込み：https://workhacks01.peatix.com/（参加無料）
- 運営会社
社名 ： 株式会社Blanket
代表者 ： 代表取締役 秋本 可愛（あきもと かあい）
本社所在地 ： 〒113-0033 東京都文京区本郷三丁目40番10号 三翔ビル本郷７F
電話番号 ： 03-6801-5628
Webサイト ： https://blan-ket.com/
すべての人が希望を語れる社会を目指して、介護・福祉をはじめとする様々な領域で挑戦を続ける人や、組織を応援する会社です。
