世界の再生医療市場は2022年時点で286.2億USDと評価されており、2030年には1,970.8億USDへCAGR28.2%で成長すると予測されています。(2023年7月のFortune Business Insightsの調査より)特に、希少疾患に代表される、未だ有効な治療方法が発見されていない疾患への医療ニーズ(アンメット・メディカル・ニーズ)の充足が求められており、例えば、「ALS/筋萎縮性側索硬化症」は、抽出された60の疾患の中でも治療満足度や薬剤貢献度が特に低い状況にあります。(2020年11月の医薬産業政策研究所の記事より)
こうした状況を踏まえ、ケイファーマは、iPS創薬事業を通じて、ALS/筋萎縮性側索硬化症の治療薬として世界で初めて、ロピニロール塩酸塩が従来の治療薬よりも有効であることを見出しています。そして、2023年3月には国内の大手製薬メーカー アルフレッサファーマと国内開発権・製造販売権許諾契約を締結しており、将来的な市場投入とアンメット・メディカル・ニーズの充足に貢献しています。その他にも、2023年8月には、ケイファーマが持つナレッジと研究開発力が評価され、独立行政法人国立病院機構大阪医療センターとの間で、慢性期脳梗塞、脳出血、外傷性中枢神経損傷の再生医療等製品の開発に向けた共同研究契約を締結しており、今後もさらなる飛躍が期待されます。
ICMGでは、「国内大企業とスタートアップの共創を推進する」というICMG共創ファンド1号のミッションに基づき、2022年5月にケイファーマへ投資を行って以降、日本大企業のトップマネジメントとの関係構築の支援や、再生医療領域に興味関心のある日本大企業との連携機会の提供を通じて、ケイファーマのマネジメントチームをサポートしてまいりました。
今後もICMGグループは、日本大企業のトップマネジメントとのリレーションや東南アジア、インドをはじめとしたグローバルネットワークをレバレッジさせ、国内外のスタートアップへの投資及び成長支援を行ってまいります。
<ケイファーマ 上場に関するプレスリリース>
<ケイファーマ IR情報ウェブサイト>
【ケイファーマについて】
ケイファーマは、慶應義塾大学医学部生理学教室岡野栄之教授と同整形外科学教室中村雅也教授の研究グループで長年にわたり取り組んできた脊髄損傷等の再生医療研究、及び疾患特異的iPS細胞技術を用いた創薬研究(iPS創薬)の成果をいち早く医療現場に届けることを目指しております。そのため、iPS細胞を活用した脊髄損傷や脳梗塞を対象とする再生医療事業と筋萎縮性側索硬化症(ALS)を含むiPS創薬事業の両事業を展開し、アンメット・メディカル・ニーズ(有効な治療方法がない疾患に対する医療ニーズ)の解決を実現し、医療分野での社会貢献を果たしてまいります。
【ICMGグループについて】
ICMGグループは、創業以来20年以上に渡って、日本・シンガポール・インド・シリコンバレー等をベースに、日本大企業のトップマネジメントへのコンサルティングサービスを提供しています。また、日本大企業の役員へのリーダーシップ育成プログラムも実施しており、日本大企業のリーダークラスとの広範なネットワークを保有しています。直近では、東京電力・中部電力と共に、東南アジアの再生可能エネルギーへの投資や、国連UNDPとのSDGsイノベーションに関するパートナーシップ、ベンチャーキャピタルでのSequoiaやGoogle等のグローバルトップVCとの共同投資等、国内外のトッププレーヤーと連携し、プロジェクトを推進しております。
URL:https://www.icmg.co.jp/partners/
【ICMG共創ファンドについて】
日本の空の玄関口である羽田空港第1・第2ターミナルを建設、管理・運営する日本空港ビルデングおよびグループ会社で新規事業開発を推進する羽田未来総合研究所と「金融にも強い総合サービス業」を目指すきらぼし銀行等を有限責任組合員に迎え、2021年5月にスタートしたベンチャーキャピタルファンドです。インダストリーの垣根を越えて社会課題を解決するスタートアップと日本大企業の共創を後押しし、未来に繋がるエコシステムを構築することを目的としております。スタートアップへスピーディーな成長資金を提供するだけでなく、ICMGグループが持つ日本大企業ネットワークを提供することでグロース支援を行います。