資本業務提携の背景及び目的
テンクーは先端医療領域の一つであるゲノム医療を主な事業領域とし、一人一人の患者に適切な医療が提供される社会を目指して、情報技術を用いてゲノム医療の社会実装に貢献してまいりました。
2019年よりがん遺伝子パネル検査（包括的がんゲノムプロファイリング検査）の保険診療が始まり、ゲノム医療が本格的に臨床応用される時代が到来しつつあります。一方、従来のパネル検査などでは疾患が解明できず、診断や治療に繋がらないがんや希少・難治性疾患（難病）の患者さんも数多く存在します。その課題を解決する個別化医療の新技術として、全ゲノム解析が期待されており、政府が主導する全ゲノム解析等実行計画も推進されております。
テンクーは、最先端の情報技術を活用して、複雑なゲノムデータ解析と、情報の整理・アノテーション・可視化を行う技術を有します。次世代シークエンサが読み出すゲノム配列データの解析に加えて、遺伝子バリアントと疾患とに関連する情報を自動的に収集・整理して報告するレポーティング技術を活用して、医療現場をサポートしています。HUグループ及びSRLは、全国の検体配送網、検体受領から次世代シークエンサを用いた解析に至る検査技術、自動化を含めたオペレーション体制に強みを持っております。テンクーとSRLとが協働することで、薬剤効果予測、予後予測、モニタリング、予防等の治療方針決定の一助になる次世代ゲノム・オミクス医療診断システムの創出・臨床実装を推進します。併せて、テンクーはMSFからの出資を受けて資金基盤を強化しました。
テンクーとSRL、HUグループは、検体受領からレポーティングまでワンストップでの全ゲノム解析サービスを含めた独自サービスを共同して提供することで、疾患を抱える患者さんと、患者さんを支える医療現場をサポートし、次世代のゲノム医療・オミクス医療のさらなる発展への貢献と、事業成長をめざしてまいります。
※ゲノム・オミクス医療：ゲノム医療は、個人の遺伝子情報を、がん・難病をはじめとした疾患の予防、診断、治療、予後予測などに活用する医療分野として急速に発展しています。オミクス医療はDNA、RNA、タンパク質、代謝物など、あらゆる生体分子を包括的に解析し、その情報を医療に活用する手法です。ゲノム医療をオミクス医療まで発展させるゲノム・オミクス医療は、一人一人にきめ細かく合わせた次世代の精密医療の実現を推進すると期待されています。
株式会社テンクーについて
ゲノム医療向けのデータ解析・バイオインフォマティクス・レポーティングに特化した東京大学発ベンチャー。高い技術力と開発力で、ゲノムおよび生体情報解析のトータルソリューションChrovisの開発とサービス提供を行う。大学発ベンチャー表彰 文部科学大臣賞をはじめ、多数のスタートアップ関連の賞を受賞。「Chrovis Clinical Annotation がんゲノムレポーティング (仮称)」が、厚生労働省よりプログラム医療機器（SaMD）に関する「プログラム医療機器に係る優先的な審査等の対象品目」に指定されている。
本社所在地：東京都文京区本郷二丁目40号8番
代表者：西村 邦裕
設立：2011年4月
事業内容：
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ゲノムおよび生体情報解析のトータルソリューションChrovisの開発と運用
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並列分散コンピューティングによる高速データ処理を行うシステムの開発
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最先端のアルゴリズムに基づくデータ分析/可視化を行うシステムの開発
採用情報
「複雑で大量の情報を整理・解析して（データインテリジェンス）、人にわかりやすく提示し（可視化）、アクションにつなげる（意思決定）」を事業コンセプトとし、情報技術で医療に貢献し、社会実装への架け橋となるというミッションの実現に向け、エンジニアを積極的に採用しております。テンクーのミッションに共感され、技術力・開発力の高い在籍メンバーと共に挑戦していただける方、以下のページよりエントリーをお待ちしております。
採用情報ページ： https://xcoo.co.jp/recruit.html
本件のお問合せ
株式会社テンクー 広報担当 pr@xcoo.jp
