JPRは、今後も学会での成果発表や情報収集にも積極的に取り組み、物流業界共通の課題である「2024年問題」に対し、TranOptを始めとした幅広いサービスで解決策を提案してまいります。
公益社団法人日本オペレーションズ・リサーチ学会・第43回「事例研究賞」
日本オペレーションズ・リサーチ学会 2023年秋季研究発表会(2023年9月14日(木)〜15日(金))の初日に、表彰式が行われました。
○対象研究
「ORで支援:物流業界が直面する競争から共創への転換」
○受賞者
吉良知文(群馬大学)(※1)
寺島伸男(日本パレットレンタル株式会社)
渡邉安彦(日本パレットレンタル株式会社)
山本広高(株式会社 THINCESS)
○受賞理由
より少ないトラックでより多くの荷物を運ぶことを目的とした共同輸送の問題に対して、最適化やゲーム理論等、ORの様々な手法を用いることにより、多数の輸送レーン(※2)が登録されたデータベースの中から協力効果の高い共同輸送の組み合わせを瞬時に列挙して提案する共同輸送マッチングシステム“TranOpt”を開発・運用している。
○過去の受賞者
公益社団法人日本オペレーションズ・リサーチ学会ウェブサイト
▼物流の2024年問題に解決策を提示するTranOpt
「物流危機」が叫ばれトラックドライバー不足が顕在化しつつあるなか、物流における労働生産性の向上は喫緊の課題となっています。しかし、トラックの積載効率は 40%未満(※3)と依然として低い水準にとどまっていると言われています。
TranOptは、数学・数理科学分野の英知を活用することによって多数の企業の輸送経路などをデータベース化した膨大な物流データから荷主企業同士をマッチングし効率的な共同輸送を可能にするサービスです。実車率や積載率の向上、CO2排出量の削減をはかり、物流の効率化を実現します。
サービス詳細:https://lp.tranopt.jpr.jp/
※1 所属は受賞時のもの(10月1日付で群馬大学から九州大学に異動)
※2 荷物の発着地の間を直接結ぶ輸送ルートのこと
※3 総合物流施策大綱(2021 年度~2025 年度)
参考)
1. 群馬大学と、協力効果が高い輸送ルートの組み合せを高速に列挙する共同輸送マッチ ング技術を開発(2021/10/21)
https://www.jpr.co.jp/release/2021/release000729.html
2. TranOpt搭載の共同輸送マッチング技術を学会(RAMP 2022)で発表(2022/10/17)