「失われた30年」日本は何を間違っていたのだろうか――。今回のTOCクラブでは、グローバルスタンダードという幻想に振り回された「平成30年間の失敗」から日本が再生する道を照らした名著『パーパス経営: 30年先の視点から現在を捉える』(東洋経済新報社)を著した名和高司氏に「志本経営」の真髄についてお話しいただきます。
『パーパス経営』のユニークなところは、これ一冊で経営学の潮流が豊富な事例とともにわかりやすく理解でき、日本再生の道で様々な知見が得られること。経営学の最先端の知見に触れながらも、日常に活用できる知見を我々に提供してくれます。
名和氏は「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と持ち上げられた1980年代、米国東海岸で6年間暮らし、最初の4年間は商社マンとして日本への畏敬と畏怖を味わい、後半の2年間は米ハーバード・ビジネススクールの教室で日本の成功から何を学ぶべきかを世界から集まった英知と日々議論し、その後「失われた30年間」の平成期に米国型金融資本主義に浸食された日本を見てきました。これには以下の3つのエージェント(手先)があると指摘します。
・MBAを輩出するビジネススクール
・外資系コンサルティング会社
・旧態依然とした日本的経営を叩く一方で、アメリカ流の経営手法を称賛するマスコミ
名和氏の「パーパス経営」とは、会社の高い志を中心に据えた、いわば“志本経営”と呼ぶべきもので、今後30年、資本主義の次を見据えたときに新時代の核心をなす考え方となっています。志本経営とはどのような経営のあり方なのか、経営に取り入れる上でどのようなポイントがあるのか、そして日本企業が「失われた30年」を巻き返して大きく飛躍するためにいま何をすべきなのか――。国内外の数多くの企業を飛躍に導いてきた名和氏だからこそ語れる企業経営、組織改革の実際をお話しいただきます。
「目標達成を阻む最大の障害は、目標を低く設定しすぎることである」。高い目標を設定することの重要性はゴールドラット博士も語る通りで、全体最適のマネジメント理論「TOC(制約理論)」を実践する上で最も大切なことだといっても過言ではありません。またとない機会ですので、ぜひ周囲の方とお誘い合わせの上ご参加ください。
■開催要項
・日 時:2023年11月15日(水)18:30〜20:00 (18:15から接続開始)
・定 員:1000名
・開催方法:オンラインツール「zoom」で配信します。
■お申し込み方法
ご参加いただく際は下記のウェブサイトから、参加申し込みを行ってください。
URL: https://e-ve.event-form.jp/event/64158/0FnIl8n6z2jE
■ゴールドラットグループについて
ゴールドラットグループは、世界で1000万人が読んだベストセラー『ザ・ゴール』の著者エリヤフ・ゴールドラット博士が母国のイスラエルで創業した企業グループです。同グループは全体最適のマネジメント理論「TOC(制約理論)」を活用して、お客様の経営改革を支援しています。日々進化するTOCの知識体系を駆使して、世界中のお客様にブレークスルーをもたらしています。私たちは、ゴールドラット博士が提唱した「月曜日が楽しみな会社にしよう!」を合い言葉に企業活動を展開しています。
URL: https://www.goldratt.co.jp/
■TOCクラブについて
TOCクラブは、全体最適のマネジメント理論「TOC(制約理論)」に関連する最新情報・事例を発信することを目的として月に1~2回、平日の夕方に開催している無料セミナーです(オンライン/リアル)。企業のマネジメント層を中心に行政関係者や教育関係者など、さまざまな分野の方々に参加いただいています。世の中を良くしようという志のある方であれば、誰でも無料で参加いただけますので、ご興味のある方は以下のウェブサイトよりお申し込みください。
■書籍
名和高司『パーパス経営 30年先の視点から現在を捉える』(東洋経済新報社 2021)