■提携に至った背景
インドの子どもたちに良い教育を受けられるようにという思いから、2003年から現地パートナー団体(Niranjana Public Welfare trast)を通じて現地の子どもたちが無償で通える学校をサポートしています。2020年コロナ禍では、自宅でも学び続けられるようにアメグミ社のスマートフォンを寄付しました。(※1)その後、寄付したスマートフォンを活用しより良い教育環境作りを検討している中、本プロジェクトは日本の学生と日頃学んだ英語や日本語を発信できること、学生時代から他国の人と繋がることで視野を広げ学びの意欲を高めることができることから、業務委託契約を結ぶこととなりました。
※1インド貧困地域でスマホをオンライン教育ツールとして実証実験開始
注釈)関西学院高等部で撮影
■提携の内容
株式会社With The Worldは、オンラインで日本の学校と世界の学校を繋ぎ、世界中の学生が同世代の生徒と文化交流をしたり、社会問題について議論を深めるオンライン国際交流授業を提供されています。今回はインドの学校として初めて企画を進めることとなりました。約2年前から現地NGOと共に打ち合わせを繰り返し、双方に気づきが生まれるようにカリキュラムを練りました。
2023年10月14日(土)プレイベントを実施いたしました。インドからは6名の生徒たち、日本からは4名の方にご参加いただきました。アイスブレイクのミニゲームから始まり、自己紹介を重ねるうちに双方の緊張がほぐれインドの子供たちはとてもキラキラした目で日本の参加者の皆様の話を聞いていました。
代表理事:山本からのコメント
当団体のプレスリリースを読んでくださりありがとうございます。全ての子どもたちに教育をという想いで大学生の時から10年以上インドの教育支援に関わっています。そんな中で新型コロナウイルスが流行し1年以上もインドでは学校が閉鎖されていました。裕福なご家庭では高品質なオンライン授業を受けられている一方、貧困世帯では、教育にアクセスすらできない状態も約1年間続いてきました。今回の株式会社With The World様との提携により、一人でも多くの子どもたちに良質な教育を受けられる機会を作るとともに、オンラインの環境を利用して、より効果的な教育環境の整備を行うことにより、IT人材を育成し、将来の就職に繋がる道筋も作っていきます。ご支援またご協力を引き続きよろしくお願いします。
企画責任者:太田からのコメント
ここまでお読みいただきありがとうございます。今回のこの取り組みは、誰かのきっかけや始まりに繋がればという想いで進めてきました。誰かというのは、日本の子どもたち、インドの子どもたち双方にとってそうなれば良いと願っています。自分自身、学生の頃にインドへ教育支援を行っている姉妹団体との出会いが始まりとなり、微少ながらも蓄えてきたスキルを還元しながら今こうして支援活動を続けることができております。今だからこそ、オンラインという手段が、何千キロも離れている距離をなくし、直接会話することを可能とする、それによって、異なる文化背景や生活環境を、画面を通しながらも、目で見て、耳で聞き、肌で感じれることは、互いにとって日常に囚われている価値観や先入観を破壊することと思います。更にその先に、当団体やインドの子どもたちと交わる機会があれば本望です。ご支援、ご協力賜れますと幸甚です。引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。
株式会社With The Worldについて
会社名:株式会社 With The World
所在地:兵庫県神戸市中央区浪花町56 三井住友銀行神戸本部ビル2階
代表者:五十嵐駿太
設立:2018年4月2日
『With The World』は、世界中に持続的な教育環境を届けることに貢献するため、世界中の子どもたちが、経済格差や様々なバックグラウンドによらず、国際交流ができるような教育環境を創ることを目標としています。文部科学省が推進するGIGAスクール構想によって整ったICT環境を活用した「オンライン国際交流」から、観光だけでは終わらない「海外教育旅行」まで、世界各地で友達をつくり、人と人とが繋がり協力し合うことを目指したサービスを提供しています。全国自治体をはじめとする小学校、中学校、高校、大学、企業などに幅広くご利用いただいています。終了後のアンケートでは9割以上が「実際に交流した人たちのもとへ訪れたい」と答え、これからの新しい国際教育やCSRの在り方を創っています。
特定非営利活動法人ニランジャナセワサンガについて
【団体概要】 団体名:特定非営利活動法人ニランジャナセワサンガ
現地活動団体名:NGOニランジャナトラスト(Niranjana Public Welfare Trust)
所在地:大阪府大阪市中央区船場中央1-3-2-302
一般財団法人大阪市コミュニティ協会 NPO連携室内
理事長:山本純平
設立:2003年8月
事業内容:インド最貧困地域のビハール州のスジャータ村周辺に暮らす子どもたちと村びとたちを支援する日本のNPO法人です。現地では、2つの学校・孤児院・無料診療所・女性のための職業訓練所などをすべて無償で提供しています。これらの活動は、現地姉妹団体である現地NGO「ニランジャナトラスト(Niranjana Public Welfare Trust)」によって運営されています。
【学校プロジェクト(ニランジャナスクール)】
1998年創設。ブッダガヤ周辺の17の村々から最貧困層の子どもたちを集め、25年間の教育を無償で提供しています。教育理念は『compassionand reality of life(思いやりをもって)、よりよい人生を歩むこと)』。2つの学校には約500名が勉強しています。
【無料診療所】
月に数回、旧校舎にてボランティア医師が村びとを診察しています。患者は1日20~30人、多いときは100人以上。雨季に、川が増水して渡れないなど交通手段が限られ、来られない患者もいます。(初診料は14円、再診料は10円と設定しているが、特に貧しい患者からは受け取っていません)
【スジャータアシュラムプロジェクト】
裁縫技術を通した女性の自立支援を目的に、2008年スジャータ村とバサリ村でスタート。針刺繍や足踏みミシンを使った製品の生産を行っています。孤児院の一角で実施していましたが、2012年11月より、スジャータ村にセンターを設立し、スジャータアシュラムと題してより本格的に、裁縫教室、読み書きのできない女性のための識字教室、フェアトレード商品生産を行っています。
【インド植林プロジェクト】
荒れ地化、砂漠化が進む大地に水と緑と森を取り戻そうと、2012年に始まったのがこのプロジェクト。ゴンガリヤ村の7エーカーの土地に、1922の植林と、有機農業もあわせて行うことによってアグロフォレストリーを実現しています。またマンゴー、プラム、ハーブ類など収入になる木々を育てることにより、将来的なトラストの自立運営の一助とすることを目標としています。
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