新たに4社を株主に迎え、CoolLaser（クーレーザー）の社会実装を強力に推進

老朽化した橋梁等のインフラのメンテナンスを行う株式会社トヨコー（本社：静岡県富士市、代表：豊澤一晃、以下トヨコー）は新たに4社（太平電業株式会社、Sony Innovation Fund、静岡キャピタル９号投資事業有限責任組合、NCBベンチャー投資事業有限責任組合）を株主に迎えました。各社からの出資総額は3.2億円であり、資本による累計資金調達額は12.9億円となります。

各社との今回提携の目的は、以下の通りです。

　太平電業株式会社は、発電所のプラント新設、メンテナンスにおける大手工事会社です。CoolLaserはサビや塗膜除去において研削材などの二次産廃物を生まないため、新たな発電所メンテナンス手法として期待されます。今後は同社との協業関係を深め、発電所向けメンテナンス手法の確立等を推進して参ります。

　Sony Innovation Fundは、70年以上の長きに渡り世界を変えるテクノロジーやコンテンツ、サービスを生み出し続けるソニーグループ株式会社のコーポレートベンチャーキャピタルです。グローバルに拠点を有し、経験豊富な専門家チームを抱える同社のサポートを受ける事で、トヨコーのグローバル展開等を今後より加速して参ります。

　静岡キャピタル９号投資事業有限責任組合は、株式会社静岡銀行が80%、静岡キャピタル株式会社が20%を出資するファンドです。静岡県内に本社及び研究開発拠点を有するトヨコーはこれまで、2019年9月実行の資本性ローン2億円など静岡銀行との融資取引はありましたが、今回資本取引も行う事で、今後の量産化を見据え静岡県発で世界に挑むチャレンジをより強固に後押し頂けるものと考えています。

　NCBベンチャー投資事業有限責任組合は、株式会社西日本シティ銀行を100%株主とする株式会社NCBベンチャーキャピタルが無限責任組合員を務めるファンドです。福岡県福岡市内に九州営業所を構えるトヨコーにおいて、福岡県内で大きなシェアを誇る西日本シティ銀行のネットワークは、CoolLaser事業のみならずSOSEI事業においても九州方面の顧客開拓等に大きく寄与すると考えています。

今回、新たにご参画頂いた各社からのコメントは以下の通りです。

太平電業株式会社　取締役常務執行役員総務管理本部長　日下慎也様

　当社は主に発電設備の建設・メンテナンス工事を通し、重要なインフラである電力の安定供給に資することで持続可能な社会の実現を目指しております。トヨコーが開発したCoolLaserは、メンテナンス工事における生産性向上に高い効果があると考えています。今回の出資を機にトヨコーとの連携を強め、共にプラント補修工事の分野において更なる成長を目指して参ります。

ソニーベンチャーズ株式会社　代表取締役社長　土川元様

　トヨコーは、屋根の防水・断熱・補強を実現する独自工法の開発やインフラの長寿命化技術などで電力消費や建設・メンテナンスに関わるGHGの削減に貢献する企業です。戦後に構築されたインフラの老朽化が社会問題になっている世界各国での設備インフラ領域での貢献に期待をしています。脱炭素社会の実現に向けた同社の取り組みを、今後も様々な方法で支援していきます。

静岡キャピタル９号投資事業有限責任組合　ディレクター　山内栄二様

　今回、新たなインフラメンテ市場を切り拓くトヨコーとご一緒できることを大変嬉しく思っております。トヨコーがターゲットとする橋梁などのインフラメンテナンスは労働力・コスト・廃棄物など非常に大きな課題を抱えております。豊澤代表が開発したCoolLaserは日本のみならず世界中のインフラメンテナンスの課題解決につながる技術だと確信しております。弊社が拠点とする静岡から世界へとチャレンジするトヨコーをグループ一体となってご支援してまいります。

株式会社NCＢベンチャーキャピタル　代表取締役　井上一成様

　昨今、国内ではインフラ設備の老朽化が課題となっており、インフラの保守点検を行う事業者においても人口減少に伴う担い手の不足や、作業現場の労働環境などの諸問題が存在しております。トヨコーの事業はこれらの課題に対する有力な解決策となり得る社会的にも意義の高い事業であることから投資を行いました。当社は、西日本ＦＨの取引先企業をトヨコーへ紹介することで、事業拡大や地元九州のインフラ設備の課題解決に貢献してまいります。

　トヨコーは、新たに株主としてご参画頂いた上記各社と連携し、CoolLaserとSOSEI２つの事業において、我が国のインフラメンテナンスに力強く貢献して参ります。